久しぶりに、TI-84 CE のAmazonページをみたら、いつの間にやら「python」になっておりました。
ref. [最新]TI-84Plus CE Python日本語マニュアル付き[入門,76p][正規輸入元][保証書付き]
https://www.amazon.co.jp/Texas-Instruments-TI-84-%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E9%9B%BB%E5%8D%93-%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E8%BC%B8%E5%85%A5%E5%85%83/dp/B07FX4WNNZ/ref=sr_1_4?m=AUGV0LKUMT9L3&marketplaceID=A1VC38T7YXB528&qid=1666636776&s=merchant-items&sr=1-4
そこで、NAOCOさんのホームページを見に行くと、Nspire CX IIのpython対応が進められていると。
ref. python - NAOCO.com
https://www.naoco.com/python/python.htm
Nspire CX II のpython 対応も驚きですが、製品一覧にようやく TI-84 CE python ed. が登場した模様。
ref. Scientific Calculator - NAOCO.com
https://www.naoco.com/calc.htm
Nspire CX IIでは、以前からファーム更新でpythonが追加になるようでしたが、日本総代理店で公開情報が出ていて、しかも日本語マニュアルまで付くというのは朗報であります。
Nspire CX IIは、グラフ電卓の中ではトップの機能と思われます。
CAS版については、更にCASも導入されている。
そして、python機能が導入され、グラフ電卓マニアは Buy Now ! なのだと思うのであります。
その昔、当方がTI-83 plusを購入した時は、上位機種のTI-100だったか、Derive電卓があったのですが、値が張るので、泣く泣くTI-83+ を購入したのですが、それでもTI-83+ は、とても勉強になったものです。
特に、正規分布などの推計機能がとても勉強になったものでした。
この頃の高機能電卓製品には、製本されたマニュアルが付録していて、これを読むだけでも勉強になったのです。
今般、Nspire CXには、製本された日本語マニュアルが付録するそうですが、惜しむらくは簡易版というところでしょうか。
しかし、それも電卓製品の機能向上により、それに見合うだけのマニュアルを作るとなると、足が出てしまうのかも知れません。電子化されたマニュアルの提供によってコストダウンをはかるのは、今日的なソリューションと言えそうです。
で、Nspire CXは、元々は大変に高機能な製品であり、pythonまで搭載されたので、両手を挙げて歓迎したいのですが、今日の円安状況から、価格が徐々に上がりつつあります。
また、NAOCOさんでの python 正式対応の報もあり、Amazon JPでは在庫が無い状況であります。
あーあ、欲しいなァ ... しかし、当方はマニアというほどのモノでもなく、ゲルピン状況なので、指を加えて ... トホホ。
2022年12月13日火曜日
NAOCOさんのホームページをみて
2022年10月28日金曜日
「やさしい時代」の計算
先日、つぎのblog様をみまして、驚いちゃったのヨ。
ref. PEMDAS / BODMAS - 数学も英語も強くなる! 意外な数学英語 Unexpected Math English
http://math-eng.blogspot.com/2019/05/pemdas-bodmas.html
なんでも、2^3^2 の計算の結果が、Wolfram Alpha と TI-84 plusでちがーう値になるのだとか。ウーム。
いくつかの計算資源で試してみましたヨ。
- fx-CG50
2^3^2 とキーを叩くと、数式表示モードでは「2の肩に3が、更に3の肩に2が乗る」表示になります。
これで計算すると、512 という値が返りました。うまく出来ております。
一方、1行表示モードで計算すると、驚いた事に 64 になるのですネ。
これは、TI-84 plusの計算式に寄せているということなのか ?
- Numworks電卓
Numworksでは、数式表示モードしかないので、512 という値が返る様です。
シミュレータで試した範囲では、こうなりましたネ。
- HP50G
HP50GのRPNモードでは、'2^3^2' と打ち込んでやります。すると、2の肩に3が... という数式表示になって、更にEVALキーで評価すると、512 が得られました。
当方が高校生の時分、こうした累乗の累乗の計算について、先生から、こんな風に教わりました。
例えば「a^b^c」という式は「aのbのc乗乗」と読むのだと。これは、括弧を補えば「aの(bのc乗)乗」という具合です。式の上では「a^(b^c)」で、累乗のバヤイ、結合規則は「右から左」という事のようです。
高校の当時は、こんな計算をするとは思えなかったのですが、今はプロ電一丁で気軽に計算できる御時世。昔の数学の勉強、やさしい時代だったなぁ、などと。
これは、Wolfram alphaで適用されている規則の様ですが、TI-84 plusではそうなっていないと言います。
関数電卓では、括弧の計算で、途中の結果を保留するのに内部でスタックを用いておりますが、昔の関数電卓では、かっこの段数=スタックが6段程度しか用意できないものでした。メモリ資源が十分ではなかったのですネ。そりゃそうです、昔の関数電卓では、プロ電でも38 stepで定数メモリ7個とかでしたヨ。
TI-84 plusになると、プロセッサもZ80互換でメモリも十分になってきましたが、式解釈部分は省メモリの構成だったのか ? などと夢想するのであります。そこで、累乗の演算子結合処理も、右から左結合ではなく、左から右結合でおこなっていたのだろうか、と。
ちなみに、HPのRPNは、こうした「メモリ資源の少ない」ハードウェアでも、スタックを明示的に利用する事で、式解釈の部分を省力化できたのだろうか ? などと夢想するものです。
同時に、演算子の優先順位を考慮する式解釈を人間にやらせる事で、式解釈の曖昧さ回避にもつながる「功徳」が得られたのではないか ?
上記のblog様では、PEMDAS / BODMAS ちうモンをご紹介されておりますが、こうした話題には、1行数式記述による演算子の優先順位の曖昧さに関わる問題を孕んでいる様に思われます。
TI-84 plusで、「2の肩に3が、更に3の肩に2が乗る」計算をする場合にはどうしたらいいのか ? 答えは簡単で、括弧を明示使用すればよろしい。「2^(3^2)」という具合ですネ、恐らく。(持っていないので、お持ちの方はお試し戴き度)
プログラミング言語では、数式記述部分で演算子の優先順位などを仕様として規定する様です。
グラフ電卓では、数式表示機能を充実させる事で、曖昧さ回避をしたのか ?
久しぶりに面白い話題に触れた格好ですが、こうした事も抑えておかないとならないので、今の学生さんのご苦労には頭が下がる思いであります。
2022年7月29日金曜日
緊急連絡 !? 電卓とは無関係です !!
ここによると、2022/07/29 近傍で、大きな地震がありそうだとの推測を報告しております。
http://www.jishin-yohou.com/99_blank003006.html
もちろん、今日の地震予測は、まだ困難だと言われておりますから、占い程度の話、として受け止めてもいいのですが、
元首相が日中、暴漢により射殺されるといった凶悪な事件が起こるなど、何があるか判らない、不確実性の世の中であります。
頭の隅っこにでも入れておいたら、慌てる事もないのではないか、と。
2022年7月24日日曜日
fxーCG50の現状から考えていた
昨今の岸田円安で、輸入品の価格が暴騰しており、高機能電卓の価格も鰻登り。猛暑の上、うなぎも食っていない内から「これはたまらん」とナケナシの財布を叩いて、海外版の fx-CG50 を緊急に購入した次第。
そんな具合で、暫くは fx-CG50 の newbie であります。HP Prime欲しかったのですが、30,000円近いので、よう手が出ません。御容赦戴きたく。
そこで、人様のTweetをネタに、色々と思う所を。まずは、以下のTweetから。
https://twitter.com/BlackcatKrnk/status/1548675041327747073
fx-CG50を買おうか迷っているけれど、OSとかのダウンロードって今から購入しても最新バージョンって入ってない…? PC環境がないから最新バージョン入れる必要あったら無理かも。あとアドイン(化学定数等)とかも初期で入ってなかったら使いたいのに使えない…
そうでありました。海外版もファームが古い。
そして、世はまさにスマートフォン全盛、今日、PCを使う「餅ベーション」はありません。若い人はPC持っていなくとも、困ることはないのでしょう。
Officeでワープロ、表計算とか使う場面もあるでしょう。今日、MS Wordは公官庁でも広く利用されております。中には「文書改竄」の具としても。それは言いすぎかも知れませんが、そういった場面でもなければ、PCを積極的に使用しようとは思いますまい。
そんな具合で、高機能電卓のファーム更新も、できれば本体で完結できるのが望ましい。のであります。
実際、当方もWindows、暫く使っておりませんヨ、情けない。
ちなみに、当方が入手したfx-CG50には、周期律表のAddOnが準備されていて「ニホニウム」も表示できましたネ、このあたりは、そこそこ新しいみたい。
他方、高機能電卓を使いこなす、となれば、PC, Windows/Macでも持っておくのが「便利」ではあります。
ファーム更新は元より、プログラムなどを保存するのにも重宝します。更には、blogネタを書いて、公開するなど。
安っぽいもので十分です。Officeも要りません。面白いですヨ。
https://twitter.com/V_Mizui/status/1547190592387440640
FX-CG50のプログラム言語が左辺値を右辺に対して代入する仕様になってるの不思議だし頻繁に間違える。
プログラミング言語、特にBASIC, pythonあたりから始めたりすると、そう思うのは当然の成り行きであります。
しかし、 fx-CG50は、出自が「電卓」なので、計算結果をメモリに保存する、というキーストロークで考えると、右辺変数に代入、という記述方式は仕方のない所ではあります。
https://twitter.com/DchzTb4WftPvlKG/status/1543007909659176960
今もってPB-100を愛用されているとは、物持ち良いなぁ、いや、そこではなかった。
PB-100とfx-CG50のLoop速度比較であります。
「35歳の年齢差を流れを考えると現行機種の負けです。」とは、カナシイ。
それだけ、当時のPB-100が「完成」された製品であった、という事を言いたかったのかも知れません。
他方、現行製品たるfx-CG50の実行速度の遅さを憂いている発言でもあるのですが、
同時に、fx-CG50のBASIC自体も大きく進歩しているので、単純な比較は出来ないものです。
Tweet主は、そこも押さえた上で上記の発言をされたのだと思うのですが、SH4という32bit processorを採用しているのであり、もっと早い実効速度を期待したい、という所でもあります。
fx-CG50は、カラー表示で、乾電池稼働する稀有の機体であります。実行速度がイマイチなのは、その辺りにも原因があるのですが、Sentaro様はSH4のClock up設定をするAdd Onを作られており、電池の消費を度外視すれば、更なる実行速度が稼げます。
更には、upythonでは、より実行速度が早いらしい。
一方で、upythonの機能は、残念ながら、BASICの様な機能を持っていない部分があります。
リアルタイム・キー入力が一つの例です。
また、複素数、統計計算などのBASICで利用可能な機能は、upython にて自前で作成しないとならない。
他のupythonグラフ電卓でも言える部分があるのですが、upython機能は、電卓のAPIを拡張する様には出来ておらず、独立したupython環境として、電卓のUser I/Fから分離する方向でインプリメントされております。
これが何を意味するのか ?
例えば、グラフ電卓では、数式を登録して、そのグラフを簡単な操作で描図出来ます。
しかし、その数式が簡単ではない場合、自前の「関数」としてプログラム作成、数式描図機能に盛り付けたい、と思うのは人情でありましょう。
upythonならば、自前の関数を定義して、グラフ描図機能で使ってみたくなりますよネ。
しかしながら、電卓環境とupython環境は別個のものなので、こうした利便は提供されておらんのであります、ハイ。
もちろん、BASICでも状況は大差ないですが、よりましなのは、グラフ描図機能を呼び出す事は可能であるのです。
2022年5月27日金曜日
久しぶりに店頭でfx-CG50をいじってきましたヨ
時間があったので、量販店の店頭で、fx-CG50をいじってきました。
店頭のデモ機には、当然の事ながらpythonやC:BASICは入っておりません。
そこで、本体に予めある CASIO BASIC による、Mandelbrot集合グラフィクスをやってみましたよ !
他のカラーグラフ電卓のグラフィクスがQVGA (320x240 pixels)に対して、fx-CG50の画面は379x187 pixels となっております (CASIO BASICのバヤイ)。
解像度は、かなり細かいのですが、CASIO BASICでpixel ハンドルを行おうとすると、つぎの制約がある様子。
- BASIC インタプリターは、少々遅い
- ピクセルの色付け、固定の7色しか使えない
C:BASIC やpythonでは、こうした枷がないのですが、そこは店頭のデモ機ですから、制約を楽しみつつ、いじって来ました。
CASIO BASICで点を描くには、いくつか命令がありますが、Plot 命令による点描では、3x3 pixelsの四角を描くらしい。
379x187 pixelの解像度を活かすには、1x1 pixelの点を打つ操作が欲しい所です (Flineによって出来る様子) が、大量の点を打つと、その分、遅くなりそうです。
実行速度との兼ね合いから、今回はPlot 命令によってプログラムを構成してみました。
作図領域にもよりますが、以下のプログラムではおよそ20分程度の時間が掛かった模様です。
店員サンの動きを気にしながら、気長に動かしてみて頂戴。
お暇なら使ってネ、私寂しいの ... (バーローッ)。
あーあ。こんなんだったら、買ってしまえばいいものを ... ゲルピンで、財布は軽い毎日。トホホ。
(Listだよん)
ViewWindow -3.78,3.78,0,-1.86,1.86,0
CoordOff:GridOff:AxesOff:LabelOff
For 0->J To 186 Step 3
For 0->I To 378 Step 3
I(Xmax-Xmin)/378+Xmin->D
J(Ymax-Ymin)/186+Ymin->E
0->X
0->Y
1->C
While X^2+Y^2<=4 And C<14
X^2-Y^2+D->Z
2XY+E->Y
Z->X
C+1->C
WhileEnd
MOD(C,7)->C
C=0=>Black PlotOn D,E:
C=1=>Blue PlotOn D,E:
C=2=>Red PlotOn D,E:
C=3=>Magenta PlotOn D,E:
C=4=>Green PlotOn D,E:
C=5=>Cyan PlotOn D,E:
C=6=>Yellow PlotOn D,E:
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2022年5月17日火曜日
プログラム作成、ゴーヂャスに行こう !
こんなTweetがありました。
https://twitter.com/louvre_ken/status/1517883336496013312
カシオさんのFX-CG50-N で
ポケコンレベルのゲームを作れるものですか?
当方の認識としては「ポケコン」つうと、BASICが稼働する製品で、既に製造されなくなって久しい。
おそらく、最初はSharpのPC-1210/1211 (4 bit CPU)から始まり、最後には、CASIOのZ-1 (16 bit CPU ; CMOS 8086)だったか、で幕を閉じた、そういう製品群だと思うのであります。
こうしたBASICポケコンが終焉して久しい今日ではあります。
上記のTweetの主は、どういった製品を指して「ポケコン」と称しているのだろうか ?
BASICポケコンが製造されなくなり、その後は、電子手帳、そしてPDA製品へ流れて行きます。PDAというと、当方などはHP-LXから始まり、Windows CEデバイス、Palm OSマシンなどを想起します。そして、民生品としては、携帯電話から、今日のスマートフォンへ至る道筋があります。
そういや、PDA全盛のころ、経産省あたりが音頭をとって「MBT」という名前のデバイスを策定していた、などという話がありました。MBT = Moble Bussiness Tools, です。Main Battle Tankではありません。今から思うと、かなり物騒な名称でした。
そして、今日ではスマートフォン全盛で、更に、ポケットに収まる大きさのPCなども製造されております。ドンキで販売されているNanote などは、その好例といえましょう。そうした、ポケットに収まるPCの事を、今日的にはポケコンと言っているのだろうか ?
昔の、BASICポケコンの事を指しているのだとすると、これはかなり偏屈であるのだらうか ? それは言い過ぎとしても、かなりノスタルジイではあります。
Tweetの主、かなり体作りに余念のない方らしく、かなりお若い様に思われます。当方の様にポンコツではありませんね。
そうした御仁がBASICポケコンの事を指しているとは思えず、色々と考えてしまったのです。
BASICポケコン、最後に出たのが、8086の製品でありましたが、それでも、DOSの様なモノは搭載されておりませんでした。そら、そうですネ。ストレージも、64KBとかでしたから。しかし、8086を採用しただけでも、十分に評価できるものでありました。
今日では、Arduinoベースのゲームデバイスを始め、さまざまなプログラマブルなガジェットが登場しております。
ref. カードサイズの携帯ゲーム機「Arduboy FX」が店頭入荷、250以上のゲームを搭載 - Akiba Watch
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1408350.html
「ポケコンレベルのゲーム」というのは、こうしたモノを指しているのだらうか ?
ArduBoy、PCで動作する開発環境によって、かなり高度なゲームプログラムが作成、公開されております。
ArduBoyのプロセッサは、ATmega32u4という8bit RISCで、16MHzで動作する模様。昔のBASICポケコンは、1MHz で動いたかどうか、でした(PC-1251あたりは、576kHzだったかしらん ?)。当時のZ80 BASICマシン、クロックが4MHz程度でしたネ。
ソコは時代の進歩ではあります。
ちなみに、PC-E500で32x32dot のMandebrotグラフィクスをBASICで動かした人の話では、20分くらいの時間が掛かったと言います。
海外では、TIの電卓などで、バイナリのゲームを作成するという事が広く行われていると言います。
そして、CASIO fx-CG50 でも、バイナリのAdd On を作成し、かなり高度なプログラムが開発されている模様です。
この文脈ならば「ポケコンレベルのゲーム」と言うのは、十分に説明がつきそうです。
fx-CG50では、Sentaro様がAdd Onを作成されていて、Clock Upから、C:BASICまで作成されております。この辺りは、親分のサイトでも積極的に情報発信されております。
Add On開発ツールによって、かなり高度なゲームプログラムは作成可能だといいます。可能性は大いに開かれております。
PC開発資源が十分に活用できる今日、プログラム開発も「ゴーヂャスに」行きたいものであります。
2022年4月19日火曜日
TI-84 plus CE python ed.が入手困難
先頃まで、Amazon JPでも入手できた TI-84 plus CE python ed. ですが、入手された方は幸いだった、と言えそうです。
本家Amazon.comで調べてみますと、
https://www.amazon.com/TI-84-Python-Graphing-Calculator-Infinitely/dp/B01NC0GADQ?th=1
一部のカラバリでpythonが入手可能ですが、かなり限られている模様。
それもそのはずで、TIのページには、
https://education.ti.com/en/products/calculators/graphing-calculators/ti-84-plus-ce-python
「サプライチェーンの影響で流通量が減っております。スマソ」
みたいな事が出ている。
サプライチェーンの影響は世界的らしく、こんな話がありますネ。
ref. 中国のロックダウン、「iPhone」の生産の一部に影響が出始めている模様 - 気になる、記になる
https://taisy0.com/2022/04/11/155624.html
ref. 中国のロックダウンによるiPhoneなどの生産停止、Appleは早期の生産再開に向け中国政府と交渉中か - 気になる、記になる
https://taisy0.com/2022/04/16/155867.html
「世界の工場」中国が、今やロックダウンで世界的に影響が出ている。
高機能電卓の流通にも影響が出ていて、Raspberry Piなどのデバイスなども流通が激減しているらしく、
更には、Pomera DM250出ないのも、こうした事情があるからなのかも知れません。
2022年4月3日日曜日
電卓を使って、たまには計算を
最近、電卓を持っているというのに、なかなか計算する機会がない。コマッタ。アカンなぁ。
そういや、静止衛星の軌道、高度がどのあたりなのか、頭の体操という事で、簡単に計算してみましたヨ。
静止衛星ちうのは、およそ、常に頭の上にあってほしい、そんな人工衛星であります。
即ち、衛星の周回周期が、地球の自転周期と同じである事になります。
静止衛星の周回する軌道では、万有引力と向心力が釣り合う、そんな具合になります。
万有引力の値は、
f = G * M * m / (D^2)
向心力は、
f = m * (w^2) * D
で計算されます。
G ; 万有引力定数
M ; 地球の質量
m ; 人工天体の質量
D ; 人工天体の周回軌道の地心距離 = 地球半径 (R)+ 周回軌道の高度 (H)
w ; 人工天体の公転角速度 = 地球の自転角速度
但し、大雑把な計算をしようと、地球の形状を球とみなしております。
より正確には、若干扁平な楕円回転体と言われておりますが、今は頭の体操なので「細けぇこたぁいいんだよ」。
さて、上記の式より、
f = G * M * m / (D^2) = m * (w^2) * D
G*M/(w^2) = D^3
D = (G*M/(w^2)) ^ (1/3)
となります。
最近の高機能電卓では、いくつかの物理定数が収録されているものがありますが、必ずしも、上記の値が利用できるものではありません。
こうした定数で、憶えやすいものとしては、
+ 地表付近の重力加速度 g = 9.8 m/(s^2)
+ 地球の半径 R = 6400 km
があります。
上記の地球半径はおよその値ですが、もっと憶えやすい値として「赤道の長さが40,000km」というのがあります。
これを憶えておくと、地球半径 R = 40000/(2*π) = 6,366 km という値が得られます。
これらの値から、万有引力定数 G, 地球の質量 M を忘れてしまっても、G*M のおよその値が計算できます。
地表に置かれたモノには、万有引力が働きます。その大きさから、
f_a = G*M*m/(R^2) = m*g
という関係があり、
G*M = g*(R^2)
と計算されるからであります。
上記をまとめると、
D = (G*M/(w^2)) ^ (1/3)
= (g*(R^2)/(w^2)) ^ (1/3)
となります。最後は、自転周期角速度 w ですが、地球の自転周期は 24時間じゃねぇの、と思ったら、正確にはそうではないのだと。コレは意外。
地球の自転周期は 23h56m04s と半端な値でした。
地球が太陽の周囲を回っている(公転)ため、
地球上の一点が、再び太陽へ向きを取るには、1周よりも少しだけ多くの角度を回る必要があります。
その回転に掛かる時間が24時間なので、地球が一回転する周期=自転周期は、それよりも少しだけ短くなるのだといいます。
公転周期は、ほぼ 365と1/4日 (閏年が加算されるため)ですから、一日で移動する公転角度は、360度÷365.25で与えられます。この分、余計に回転すると、ほぼ1日=24時間の長さですから、24h÷(1+1/365.25) を計算すると、上記の値に近い数字が得られる勘定です。
ここまで細かい数字を使っても、他の部分で精度が追求できるものではありませんから、自転周期 24hで計算を進めてしまいましょう。
自転周期を24hとすると、自転周期の角速度は、
w = 2π / (24*60*60)
です。
ここまでの情報を整理し、静止衛星の周回する高度をHとしておきます。
静止衛星の地心距離
D = R+H = (g*(R^2)/(w^2)) ^ (1/3)
- 地球半径 R = 40000 / (2π) (km)
- 地表付近の重力加速度 g = 9.8 (m)
- 地球の自転角速度 w = 2π / (24*60*60) (sec)
でした。これを電卓で計算すると、H+R = 42,190,825.5465 という数値が得られました。
これは地心距離なので、静止衛星の高度を求めると、
H = 35,824,627.8229 (m)
という具合。もちろん、以上の操作は概算を求めるものですから、実際の数値としては、35,800 km 程度となりますネ。
ref. 静止軌道 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%99%E6%AD%A2%E8%BB%8C%E9%81%93
2022年3月8日火曜日
「ポメラ DM250」は出るのか ?
最初の情報は、つぎのtweetでした。
ref. https://twitter.com/futafi_namu/status/1488372271911608323
キングジムの技適情報を照会した所、DM250という製品の登録情報が発見された、との事です。
発売から5年を経たポメラ DM200の価格は下落しており、最終処分段階に達したと目されております。
このタイミングで、DM250という情報がもたらされた事で、ポメラユーザーにとっては、まさに「干天の慈雨」と、期待が寄せられている格好であります。
DM200は、蓋のヒンジ部分、開け締めに由来すると思しき、画面変色問題が少なからずあり、購入1年以内でも実費修理となるケースが報告されておりました。
多くのユーザーは気にせず購入した模様ですが、中には、この件が気になって、なかなか手が出なかった、という向きも居た模様。
DM200では、Gメール利用による「疑似クラウド保存」の機能が盛り付けられました。
これなどは、無線LANの機能がハードウェアに用意されているからこその機能でありましたが、
DM200のカーネルがLinuxであり、ネットワーク機能を盛り込める事から、クラウドストレーヂを利用する事自体は可能となっていた模様。
OS/GUIにAndroid OSを盛り付けるには、電池容量が少ない事から、独自の「ポメラShell」ともいうべきファームを取り付けた、と説明されております。
一方で、製品がAndroid PCベースで構成されていて、カーネルにLinuxを採用している事から、命知らず(?)がポメラShellを迂回する様にシステムを改変、X window systemを取り付け、モバイルLinux端末として利用するというハッキングが開発され、一部のマニヤは喜々として利用していたという話もあります。
DM200でデスクトップを動かす際の不自由さは、X GUIを採用するにああたってのポインティング・デバイスが用意されていない点でした。
これを解決するため、キー操作でポインタを擬似操作するクライアントを用意するなどの工夫が必要となっていたそうです。
DM200自体は、単体で十分に「熟成」した商品構成でした。
DM250という型番から、DM200の改善版ではないか、と見る向きもあり、従来のDM200に存在した画面変色問題が改善されたのではないか、と期待されておりますが、同時に、製品の性能・機能の大幅な向上は見込めないものかと推察されます。
DM200のGメールによる擬似クラウド保存機能は、無線のつながりがイマイチだったという報告もあり、この辺りを改善する程度の改良はありそうです。
DM250の技適情報をみると、測定した電波強度の数値が、DM200のそれと比較して若干大きいように思われれます。これは本体設計の見直しによる、画面変色問題への対応と、電波出力の改善、という側面があるのではないか、と期待したい。
あと、DM200のX GUIマニヤ向けに、ポインティング・デバイスの提供、ハードウェアの付加というのは考えやすいのかも知れません。
DM200より壊れにくくなれば、DM250は広く受け入れられる製品になる事が期待されます。
...
一方、DM200発売から5年以上を過ぎ、DM200が終売に近づきつつある今日、果たしてDM250が発売されるのか、という不安もあります。
DM250、出てくれるといいのですが。
「ポメラ DM300」はあるのか ?
KingJimのポケット・メモ・ライター「ポメラ」は、最新機種・DM30が発売されましたが、比較的早い時期に終売され、今日ではDM200のみが残るのみとなっております。
- DM30は、E-Inkディスプレイを採用し、「伝統の」折りたたみスタイルを踏襲した、乾電池稼動の製品でした
- DM200は、フルキーサイズで、かなり大きなディスプレイを採用、エディタ部分やATOKも最新のもので、文書入力に最高の機能を提供する製品です
DM200の中身は、安手のAndroidタブレットと同様らしい、という分解報告がありました。そして、Androidでは稼働時間が確保できないという理由で、カスタムLinuxを採用した製品であると言います。
ただ、設計が甘いのか、使用しているとディスプレイが変色する場合があるという報告があり、この場合、1年の無償修理保証が適用されず、実費修理との事。この修理実費がバカにならないそうです。
DM100の後継製品として計画されたDM200ですが、今日から振り返るに、こんな製品設計があったのだろうか、などと想像をたくましくしてみました。
- フルキーボディーで、更に画面が大きくできる
- それに伴い、エディタ部分の機能向上
- さらにクラウド文書保存も出来たらウレシイ ?
- 同時に、ATOKもより高機能なものに
DM100ユーザーのフィードバックを得て、こうした製品設計にしたのでしょう。
そのために新しいハードウェアを準備したのだと思います。
しかし「上記の目的を達するため」、
- 乾電池では稼働できず、リチウムイオン充電池の採用
- 無線機能も準備
- 中身はAndroid PCに準じているので、Linux を採用
となっており、安価なAndroid PC並のハードウェアとなっておりますが、新しい設計は意外に出来が甘く、壊れやすいという問題をはらんでもおりました。
DM200がAndroid PC並のハードウェア、というのを見て思い出したのが、DM200の前には、「ポータブック」というノートPC製品でした。
ポータブックは、変形収蔵キーボードを備えたWindows ノートPCでした。Officeソフトも動作し、プレゼン資料も作成できるなどが売りになっておりましたが、高額だった事があり、余り普及はしなかったため、早々に処分特価となって終売の憂き目に。
DM200はポータブックの反省に基づいて計画されたのでしょう。そして、テキスト入力専用という絞り込みで考えて企画したのだと思われます。
DM200の発売の後、E-Inkディスプレイ採用のDM30が登場しました。
DM30では、E-Inkディスプレイ採用により乾電池で長時間の稼動が達成されたそうです。
また、新しい設計の折りたたみ構造により、携帯性を向上させております。
同時に、DM200ではやり残した「携帯性」、「乾電池駆動」を実現するため、新しい折りたたみ構造とE-Inkディスプレイを採用しましたが、残念な事にDM200ほどの機能を盛り込むことは出来ず、早々の販売終了となってしまった。
DM200の出来が甘かった事で、今日ではDM200の後継機を求める声がありますが、今日の状況から、後継機 (「DM300」と仮称)に求められる項目を考えてみようと。
- 更に大きなディスプレイ
- エディタで扱える文字数の拡大 (100万文字とか)
- エディタの機能向上
などが考えられます。すると、これらはWindowsノートPCで十分実現可能なのであります。
今日のノートPCは、大画面が気軽に利用でき、SSDの採用も手伝って、電池も十分長く稼働します。
OSモ、安価なデバイスを提供できるChrome OSなどの選択肢もあります。
更に、GPD pocket, OneMix などのポケットサイズのノートPCまで登場するに至りました。
ノートPCとの比較で、ポメラの長所としては、
- 乾電池で長時間稼動
- テキスト入力専用で、作業に集中できる
などがありましたが、DM200ほど高機能を盛り込んでしまうと、上記の2点もあやしくなってしまい、そこへDM200の液晶変色問題が追い打ちをかけて来ます。
DM200のボディーを手直しするなどすれば、液晶変色問題の多くは解消される可能性があるのですが、KingJimとしては、そこまで手を入れたくはないのでしょう。
そこで、DM30を販売したのですが、DM200の代わりとはならず早々に終売、今日に至っております。
...
DM300という製品が企画されているのか、まだ判りません。
果たして、ポメラの新製品は登場するのでしょうか ?
2022年3月2日水曜日
随想・PB-100
先日、当方の次の記事の閲覧がありました。
ref. 映画「ゴーストバスターズ」にまつわる話題https://akatuki-724.blogspot.com/2016/02/blog-post_16.html
それを記念(?)して、以下、作品中で出ているCASIO PB-100についての「随想」を。
CASIO PB-100は、今でも「銘機」だったのではないか、と。
当時のポケコンというと、SharpがPC-1210/1211、PC-1501, PC-1250/1251といった製品を出しており、CASIOはFX-501/502P, FX-601/602P, FX-702Pといった製品を取り揃えていた筈。
FX-501/502P, FX-601/602Pは、ポケコンではなくプロ電という製品でしたが、FX-702Pは、ポケコンスタイルの、BASIC言語搭載の製品だった。FX-702Pは、当時の定価が39,800円だったはず。
所が、PB-100は定価 14,800円と、まさにブロックバスターでした。
PB-100は、低価格で勝負するためなのか、色々と工夫が盛り込まれたらしい。
当時のポケコンの液晶表示器、多くは20桁以上の表示でしたが、PB-100のそれは12桁で、画面右には、隙間を埋めるがごとく「モード一覧」を印刷しておりました。これなどは、液晶の桁数を削る事でコストダウンを図った、一つの例と言えそうです。
その昔、CASIOは低価格電卓「カシオミニ」を世に問うたおり、計算表示の桁数を6桁に抑える事で、コストダウンを図ったというのは有名な所です。
当時、論理回路を駆使して加算回路などを構成したそうですが、桁数が増えると、その分、加算回路などを稠密に構成し、ICへ盛り込まないとならなかったのですが、6桁で抑えると、回路規模がかなりコンパクトに出来るとの事で、コストダウンを図ったのだと言われております。
PB-100の5x7 dot matrix character液晶表示器も、桁数を少なくする事で部品コストを下げる工夫があったのではないか、と。
PB-100のプロセッサは「VLSI採用」と謳っておりました。
昔のICは、集積度によって、SSI (Small Scale Integration), MSI (Mid Scale Integration), LSI (Large Scale Integration)と呼び分けられており、LSIよりも集積度が多いものをVLSI (Very Large Scale IC)と呼んでおったそうです。
ポケコンのハードウェアは、プロセッサと液晶コントローラが主なコンポーネント、と言えそうですが、PB-100のプロセッサは、液晶コントローラをまとめた、当時としてはかなり大掛かりなもので、VLSIとしたらしい。当世、流行りのSoC (System on Chip)のハシリの様な感じだった。
ref. Casio FX-700P - hardware
http://www.pisi.com.pl/piotr433/hardware.htm
海外で発売されたPB-100相当品「FX-700P」の情報であります。
これによると、SoCプロセッサ・HD61913A01には、ROMも内包し、キーボードピンも出ている。こうなると、「ワンチップ・ポケコン」であります。
CASIOのポケコン、主にHitachiの供給するプロセッサが使われてきたらしく、HD61913A01の型番から、このプロセッサもHitachi製と思われます。今日、安価なモノクロ液晶コントローラの主流は、Hitachi製が多いと言います。この頃のデザインが継続されているのかなぁ ?
PB-100では、低価格を追求していたので、液晶も12桁で抑えたのか、と思えるのであります。そして、表示の少なさを「スクロール表示」させるというソフトウェア面でカバーした。なかなか、ウマイ事を考えたのです。
他にも、PB-100のコストダウンの追求は「マイクロマネージメント」的に、随所に伺えます。
例えば、シフトキーの横に、Fnキーの「穴」とランドが設けられていたというのは有名であります。後に、FX-700Pだったか、で、ここにFnキーを設置したものが登場しました。
今にして思うと、BASICによるプログラムが動いて、液晶表示版に結果を表示する事の出来る、小気味よい製品でした。規模こそ違うながらも、当時の8bit PCが出来る様な事を、安価に、そして持ち運んで何時でも使えるのでしたから。
ポケコンは、出自がプロ電の様な所もあり、BASICもBCD計算が十全に行えました。それで様々な技術計算の用途にも利用されるなど、プログラム関数電卓としての利用が進んだものでした。
一方、CASIO BASICでは、KEYコマンドにより、リアルタイムキー入力にも対応していて、簡単なゲームプログラムも楽しめたものです。
SharpのPC-1210/1211には、この機能がなく、上位機種のPC-1501になって搭載されたのですが、その分、価格も高くなってしまった。
そこへ、PB-100が、安価という武器で殴り込みを掛けたのです。
Sharpも落ち着いては居られなかったのか、PC-1501とは別系統のPC-1250/1251シリーズを投入しました。1250/1251は、サイズがPB-100よりも小さく、メモリも2KB/4KBと大きく液晶も24桁と十分な大きさがありましたが、それだけにコストダウンには至らず。
その後、液晶表示器の桁数を16桁に抑えたPC-1245を投入するのですが、機能はPB-100より上ではあるものの、価格 (17,800円だったはず)は今ひとつ及ばないのでした。
2022-03-07 追記
以降は、本筋とは無関係の私見であり、蛇足であります。
時代に取り残されたポンコツなユーザーの思い出の様なものです。
今日、個人が気軽に利用できる情報機器としては、スマートフォンが広く普及しており、ポケットコンピュータ自体は製品ジャンルとして終焉しました。
これも時代の要請と言えるところでありましょう。
本邦における最初のポケコン製品を発売したSharpは今日、総合家電メーカーとして、様々な製品を開発しております。電卓は言うに及ばず、スマートフォン、PCも開発しております。
「電卓は今もって製造しているのであるから、ポケコンは無理だとしても、せめてプロ電くらいは製造してくれてもいいのではないか ? 」
しかし、それは無理というモノ。Sharpは当時、最先端情報製品としてポケコンを開発、発売しました。そして、今日では、それらの最新技術製品は、PCやスマートフォンに取って代わっております。
Sharpは、ポケコンのプロセッサも内製しておりましたが、それは、技術開発力が有り余っていたからこそ出来たもので、しかも、十分に開発資金が投入できたからこそのものであった。
そうした「先端技術製品」は、投入した技術の開発経費回収が必要なので、安くは出来そうもありません。Sharpの最新製品に掛ける意気込みは、電卓製品の様な「枯れた」分野には適用されないのだろうと思われます。
それが如実に現れているのは、Sharpの電卓製品、2021/01以来、新製品の投入が見られないあたり。まあ、枯れた製品ではありますから、維持しているだけでもマシなのかも知れません。
一方で、CASIOについてみると、ポケコンの終焉は当然としても、グラフ電卓の最新製品であるfx-CG50を投入、ファーム更新も進めており、今日ではupythonまで採用しております。
ここに、CASIOは「電卓事業を継続する」という強い意志の現れをみてとれるのであります。
もちろん、upython電卓は、海外が主な策源地であり、Numworks, TI, HPなどが展開を進めております。そこへ、元祖グラフ電卓の雄・CASIOが敢然と挑戦しているのであります。頼もしい所であります。
fx-CG50は、HitachiのSH4プロセッサを採用しているとの事ですが、遡るとPB-100(以前 ?)からの縁とも見て取れます。ポケコンのプロセッサまで自製していたSharpは、コストダウンを図る事が出来ず、最後にはポケコン事業も終了し、プロ電も事実上終焉しております。
CASIOがコストダウンに賭けた姿勢とは、果たして何だったのか ?
それは、技術製品を広く、市民の道具として普及させるという「使命」であったのではないか。そうした使命があって、PB-100などが企画された。それを伺わせるのが、PB-100に付録した「BASIC教本」だったりします。
また、後のポケコン製品向けに、ビデオ教材なんかも用意しておりました。
故・熊倉一雄氏のナレーションによるらしいビデオ教材らしいのですが、今から思うと、かなり贅沢な作りだったと。
今日、こうした成果が、例えば計算サービスサイト「keisan.jp」や、education.casioなどに活かされております。
CASIOの「継続」する姿勢、遠巻きながら見守りたいのです。
2022年1月19日水曜日
続・お年賀 2022
元々、python 電卓が豊作という所でこしらえた「お年賀」コードでしたが、HP Primeのpython文法はXCASのもので、純正upythonとは異なるらしく、動作するコードを作るのに難儀して、結局はPPLにて作成した次第。
データ量が多く、入力するのには大変な苦痛を伴うものでしたが、コードのメインパートは至極単純なので、誰か移植してくれないものか、などと甘い期待をしておりましたが、みている人が少ない「鄙びた辺りにある」当blogなので、誰も移植を試みようとは言って呉れませんヨ、トホホ。
そこで、遅ればせながら、python電卓でも動きそうなコードを提示しておかないとならぬ、と刻苦奮励、どうにかソレらしいコードをでっち上げた次第。
取り敢えずマニュアルが参照できるCASIO fx-CG50向けでコードを作成してみましたが、実機を持っているわけでないので、誰か、お試し戴けたら幸甚ではあります。
データ部分の行がやたらと長いので、python電卓といえども、長い行のハンドルは可能なのか ? という興味もあります。お持ちの方は是非ともお試し戴き度。
また、Numworks, TI-84+ CE edition-python とかでも、移植しやすい筈なので、やってみた方は是非ともレポート戴くと有り難いです。
2022-01-20 追記
コードを修正してみました。
リストだよん
# title : gprint-run.py # begin : 2021-12-20 02:54:36 from casioplot import * # functions definitions # plot services def plot(x, y, d, c) : for j in range(d) : for i in range(d) : set_pixel(x+i, y+j, c) # colour string generates def RGB(r, g, b) : return (r, g, b) # def gprint(x, y, d, str) : for c in str: num = '0123456789ABCDEF'.index(c) code = colour[num] plot(x, y, d, code) x = x+d # main part # colour parettes colour = [] colour = colour + [ RGB (32, 30, 22) ] colour = colour + [ RGB (93, 94, 86) ] colour = colour + [ RGB (51, 69, 71) ] colour = colour + [ RGB (77, 52, 30) ] colour = colour + [ RGB (111, 146, 156) ] colour = colour + [ RGB (94, 121, 131) ] colour = colour + [ RGB (173, 199, 205) ] colour = colour + [ RGB (228, 229, 222) ] colour = colour + [ RGB (163, 160, 155) ] colour = colour + [ RGB (172, 138, 110) ] colour = colour + [ RGB (153, 113, 87) ] colour = colour + [ RGB (210, 173, 158) ] colour = colour + [ RGB (200, 150, 119) ] colour = colour + [ RGB (223, 201, 180) ] colour = colour + [ RGB (98, 76, 50) ] colour = colour + [ RGB (144, 93, 56) ] # colour code gdata = [ '000000012324445205444467526677846777425466444541122200214444467776645000445' , '000000084114445505644467226777846666405666444555122000214114667776445002465' , '00000091A845444504444466524777446667405467454555122000214444777677445002445' , '000000432664466525645466554777446676404476456444112202111118667776442002445' , '00000012046676640544446752667784666760546664688B88BC88DB6954777776442002645' , '00100012246677640564446742477744666762546768D6DB8BBBBCBDDDB8667777642002645' , '0022011221666774254444664247776566666546D698DBD77DDD77DD8D78886777645002445' , '00200522224677642444446742477764667767777BEE8BB77D777777DBB7644666445002465' , '2332252322567764054444674267776467777777745399D777D777777DB8D68488641202645' , '3E2025002E5467742244446742467784677777771B828BD7D77D7777DDD8968886684002442' , '2E30220302114774226444676267776BBD77777B8123BDB67D7777777DD8589487766502645' , '322312020222477425444466424777BBBDD7777B8308BBD7DDDD7777DDC9911EAD777B55445' , '323212030112567422444466424777BBD77777D89EA8BDDBDDDDD7D7DB9891AA99B77768645' , '2302100222242674225555468256DBBB77777777B86BBBBDDD6BDDDDB8888596D899D776645' , '3222100202565464224444666058B7BBBD777777DBDBDBBDBBBBBBBB8888888D77D89877645' , 'E32110020E264266224554676286BBBBDBD77BDD8BBD6BD6DBB88BB88CAA888D777D8967745' , 'E222E0020E16826622445546B4BA8BBBBB9BBCB98BBBBBBBBB8B8B989BA195BD7777789D7D6' , '3222200E0228656620445466BBAABBBBBBA9AA89BBBB6BBBD88BBBB989AA9AB7DD777DB8777' , '202010020114744422445866B9ACBBBBBCAAB8B89BBBBBA8BBBBB8BCC9AA9ABDDDD7777B877' , 'E22210020218764422444888BCACBBBBBCABBBB8B595BB9188BBBB888A19A8BB98DD7777B8D' , 'E20212020E28765422444DBBBBAABBBDBBBBDBBBCA851BBAA8B8BB8C9AA9A8BAA9DDD7777DD' , '2022E0000228774550448DBBBBAABBBBBBBBBBBB91B82ABB1BB8BC9C9A99199AF989D77777D' , '22321002211477655245BDDBBBCCABBBBBBBBBBBB14129B8F98B8B989A9F9AAAE999DDDDD77' , '222220020114676450448DDBBBCCCABDBBBBBBBB812238BBAA8B99CA999E91A1FA99B9DD677' , '222EE00301247774525486DBDBBCCABBDDDBDBBBB5103BBBAAB8999CA1AAEEA11AA9C9CD8DD' , '323222002229777652445DDBBBBBCBBBDBBDBDBBBA1E1B8BAA9CC999A9AAEEAE1AA9A988DDD' , '212220020E156776554448BBBBDDBDDDDDBBBBBBB95AABBB998C999119A1EF1E1FA9F9988DB' , '1112200522E577774446488DDDDBBDBBBBDBBBBBBCB9BCCC9C9999AEF91EE11E11AAE999CC9' , '21125200022167674445466BBDDBDDDBBBBBBBBBCCCCBBB89CC99AEE19E0E1E1EFAE1A998B8' , '151E12000144666654812246BDBDDBDBBBBBBBBCBCC8CCC998CAAFEEAAE3EEE11FE21A599CC' , '151222000224666686DD7641CDBDDDBDBBBCCBCCB99CCB8C8CAAEE3191321EE1FEEEFAA998C' , '1122E200000224686DD77777ABBBDBBBBBBBCCCC99C89C9CCAFEEE319E33E1FE1E2E11AA9C8' , '21E2E2000112039DDDD7777DCCCDBBDBBBC8CC9C99C9C8CC9F133E3AA332EEE1EEEEEEAAA99' , '212222200111199CDD77D77DCCBBBDDBBBBCC9C99C9C9CBAA133E3EA323EEEEEEEE1EF1A199' , 'E22E2E200221999B7D7D77DCBCCDBBBBBB9999AA9AA999A1E33333AF0333EEE1EEE1EFAA199' , '11223200022289CD77DD77CCCCCDBBBCCCC9999C9999A12E33003FA003E22E1EEE1E211AF99' , '222322200221CCDDDDDDDDDCCCCBBBDBB99A98C9A9AEE3030300FA0033E23E1EEE1E2F1F199' , '32020230022ACDDDCCBBCCCACCCCCDBCCCAAAA9AAA1EF3300303F30330333113EEE3E11A19A' , '022002000EABDDD9FCCACFFFCCBCBCCCCAAAF1A58AAAA133303F300330322EE3EEE22EA1F9A' , '302000001B7DDDCCCCAC9FFFFCCCCCCAAAAFAF1ABAB33A1103E300303203E1332EE2E1AE19A' , '00000018DDDDDDC9CFFFFFEEF33EF3FFFFEFEEEEA3193FB9F330033003333303EEE23EF1FA1' , '00001BDDDDDC9CA9FFFFEEE3333333EE1FA1FFAFA1F13EFA3333333303030003E1E0EEA119A' , '0E9DDD7DBCFCA9FFFFEF333FE33FF9AFAFE33333EF1E1E33E333303003030003EA10EE1EA9A' , '8DD7DDCCFCFAFFFFFEE33FF33FAA9FFF3303330300003F11EE33300000000003FAE03EEAF9A' , 'DDCCCFCFACFFFEEFFEFFFFFFCCFFFFE303FCFFE3000000003000000000000000AAE2EE1F19F' , 'CFCCAACAAFFFFFFF3FFA9CCFA33F9F33F9CAAFF3300000000000000000000000FA122EF1F9A' , 'FCFFCFFFFEFFFFFFACAAFFFAF3FCA33ACCAAAFFF330000000000000000000000E99E2EF119A' , 'FFCFFFFFEFFFAFCCFFFEFCCA3FCCF3ACCAACAAFFF33000000000000000000000E98EEE11AAA' , 'CCFFFEF3FFFFCCFFFFACCCAFFCCF3ACC9CCAAC9BAFF300000000000000000000EFCAF3A3F9A' , 'FFFFFFFFFFCCFFFFACCCCCF3FC9FFCBCCCCBBDD77DBA30000000000000000000EFC9EEFEA99' , ] d = 4 # pixel size x = 10 # picture x coords y = 10 # picture y coords for str in gdata : gprint(x, y, d, str) y = y + d show_screen()
2022年1月5日水曜日
お年賀 2022年
さて、久しぶりにHP Primeのシミュレータで動くプログラムを作業してみました。
少々どころか、かなり長いコードなので、HP Prime実機のキーをポツポツ叩いて打ち込むのは苦行です。
PCとかを経由して、手軽に実機へコードを送り込む方法とかあるのかな ?
当方、未だに実機を入手しておらんので、この辺りの事情を御存知の方は、お知らせ戴けると幸甚であります。
実をいいますと、HP Primeでpythonが動く、と書いた手前、pythonで動くプログラムをでっち上げようと思ったのですが、global 文が機能しない様な感触だった (古いシミュレータだから ?)ので、今回はPPLで書き下した次第。
追記 on 2022-03-11
別の所に、画像を変更したPPLコードを掲載しました。
https://hpcalc-fun.blogspot.com/2022/03/2022.html
// title : graphic example // begin : 2022-01-04 04:10:54 // EXPORT colour; // graphics print func gprint(I, J, str) BEGIN LOCAL c; D := 4; FOR X FROM 1 TO DIM(str) DO c := MID(str, X, 1) ; N := INSTRING("0123456789ABCDEF", c) ; L := colour(N) ; RECT_P(I, J, I+D, J+D, L) ; I := I+D ; END; END; // EXPORT main() BEGIN RECT(); // palette colour := {} ; colour := CONCAT(colour, RGB (32, 30, 22) ); colour := CONCAT(colour, RGB (93, 94, 86) ); colour := CONCAT(colour, RGB (51, 69, 71) ); colour := CONCAT(colour, RGB (77, 52, 30) ); colour := CONCAT(colour, RGB (111, 146, 156) ); colour := CONCAT(colour, RGB (94, 121, 131) ); colour := CONCAT(colour, RGB (173, 199, 205) ); colour := CONCAT(colour, RGB (228, 229, 222) ); colour := CONCAT(colour, RGB (163, 160, 155) ); colour := CONCAT(colour, RGB (172, 138, 110) ); colour := CONCAT(colour, RGB (153, 113, 87) ); colour := CONCAT(colour, RGB (210, 173, 158) ); colour := CONCAT(colour, RGB (200, 150, 119) ); colour := CONCAT(colour, RGB (223, 201, 180) ); 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虚礼廃止 2022
それでもひっそりと暮らしておる所であります。
最近はめっきりと使わなくなってしまった「HP35S」ですが、久しぶりに電源を入れると、電池切れで動かんですね。
そこで、電池を交換するのですが、これの電源は、CR2032というリチウムコイン電池です。
リチウムコイン電池、最近では様々な製品に利用するので、買い置きがあり、すぐにも交換に至ったのですが、一方、使い終わった電池はゴミとして処分しないとならない。
「リチウムコイン電池、どこかで回収しておるんかいや ?」と、調べたのですが、以下のサイトによると、
ref. http://www.eme-tokyo.or.jp/consultation/faq/answer64.php
リチウムコイン電池は「環境負荷が小さく、タダの不燃ごみとして捨てていい」らしい。これは驚いた。
結構「エコ」だった、というと大袈裟ではありますが、まあ、気を使わんでいいのは有り難い所。
一方、昨今は「SDGs」とかいうて「レジ袋を使いまわしましょう、ポリ袋は敵だ」と言わんばかりであります。
過日、TBSで放映された「日本沈没」ですか、何となく「地中奥深くにあるエネルギー資源を汲み出すという施設が業して、日本国土の大半が沈没してしまった」という寓話的展開でしたが、「ポリ袋を燃やさなければSDGs、環境は救われる」というのは、ホントなんじゃろか ?
自動車産業の多くは、欧州で進みつつあるガソリン車脱却、電気自動車の開発への方向転換で、舵を切っていると言われております。
それは、欧州、米国で車を売り込むという事情から、らしい。
欧州、米国を中心にSDGsの大合唱。北極や北欧の国々は、地球温暖化で国土が縮小しつつと言われており、地球温暖化は、国際世論となっている。しかし、それが二酸化炭素の排出を抑えるだけで解消できるのだらうか ?
かつて、独逸の「黒い森」が、NOx による酸性雨から枯死が進んでいると言われておりました。そこで自動車業界は排ガス規制を設け、それに応じた形で自動車開発を進めてきたのですが、
今度はSGDs、電気自動車というゴールポストを設置、ルールセッターにうまく誘導された形であります。
欧州の一部メーカーは電気自動車の開発でリードしていると言われておりますが、全てのメーカーでは無さそう。一方、日本の自動車産業の多くが電気自動車の開発へ軸足を移しているとか。
当方なんぞは、自動車を買うほどの財がある訳ではありませんから、自動車産業がどこへ向かおうと知ったこっちゃありませんや。
所が、TBS「日本沈没」では、こうした大企業の「企業城下町」を海外に移設、ついでに周辺住民などを受け入れを諸外国へ打診する、ちう無理筋なハナシで進んでおりました。
1企業城下町の移設で、数百万の人々を海外移民出来るなんて、与太話もいい加減にしろヨ。
まだまだ、色々といいたいことはあるのですが、筆も鈍って来ており、ここらが潮時なのかも知れませぬ。新年早々、うんざりする様な話題で相済みませぬ。
謹賀新年 (虚礼廃止だったのですが)