2009年12月22日火曜日

もう、そろそろ止めようかとは思う、ネットブックの話題

昨日、多くのメディアで報じられて居りますが、IntelがPineTrailプラットフォームを発表しました。
ASUSやDell、Fujitsuuが製品を発表していると言います。他にも出す所はある様子。
グラフィクスの性能は「若干」程度向上している様ですが、それよりも稼働時間と価格ですかね。グラフィクスについては、この3月にも出ると言われている "CedarTrail" に期待、と。もう、先の話に行っております。
一方、PineTraiについては当初、来年01/11に発売とされておりましたが、正式発表では1週間前倒しの01/04になりました。松の内。3ヵ日を終えた消費者に訴えるには良い時期ですかね。お屠蘇で酔った所に売りつけてしまうとか。でも、安ければそれもいいか。

2009年12月19日土曜日

またまた、ネットブークの話題

いよいよ、CESあたりでお披露目になりそうなPineTrailのネトブーキ。ASUSはEee PC 1005P/PEを出すという話です。
今まで、ASUSのEee PCは末尾に「E」が付くとエコノミイなのか、量販店で売っているモデルだったのですが、今度の1005PEの方は長時間駆動の上位機種になる様子です。

ASUS Eee PC 1005P Atom N450 netbook official shots; 1005PE boasts 12hr battery - Slashgear.com
http://www.slashgear.com/asus-eee-pc-1005p-atom-n450-netbook-official-shots-1005pe-boasts-12hr-battery-1866302/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+slashgear+%28SlashGear%29

によると、クロックは今までのAtomと同様で1.66GHz、他も代わり映えしない、もしくは無線LANなどスペックが落ちる傾向にありますが、上位機種の1005PEでは、なんと12時間以上の稼働時間となっています。奥さん、12時間ですってよ !
これで価格が安ければ、とは思うのですが、さすがにあまり安くはない様で、435$とのこと。ウーム、残念。量販店モデルに期待、出来るか ?

(おまけ)
余りにスパムコメントが非道いので、画像認証を付けました。申し訳ない。

2009年12月6日日曜日

巨大電卓を小学生にバラまけ !?

新党日本の田中代表が「ネットブックは原価1万円で作れる」と言ったそうで、「国民のIT能力向上のために、ネットブックをばらまけば良いのではないか」みたいな話をしたとか。
ロハでネットブックが入手できるとなるとウレシイ話ですが、それよりは先ず、小学生にばらまいてしまう、というのはどうでしょうか。OSはUbuntuあたりだと安くできますが、Windowsでも良いです。Windowsなら、Maximaをプリインストールしておき、巨大電卓として活用するのです。
Windows版のMaximaには、gnuplotも一緒になっているので、これを入れておくだけで、本当に便利な巨大電卓として活用できるはずです。もっとも、それを使いこなすには、先生も勉強しないとなりませんが。

でも、小学生がネットブックで「学校裏サイト」にアクセスしたら、目も当てられないなぁ。
やはり、普通の関数電卓の方が良いか ... 。

2009年12月1日火曜日

Pinetrailを使ったASUSネットブックの新型

が、もう用意されているそうです。

Asus Eee PC 1005P with Pine Trail CPU in the works
http://www.liliputing.com/2009/12/asus-eee-pc-1005p-with-pine-trail-cpu-in-the-works.html

年内発売 ? 安いといいねぇ ... 。

なんだか、電卓情報では無くなっているような ?

2009年11月28日土曜日

DellやHP、ASUSなどが、PineTrailのネットブックを準備中

なんだそうです。

インテル、まもなく「Atom」プロセッサの新モデル登場へ - Asahi.com
http://www.asahi.com/digital/cnet/CNT200911250008.html
------ うかうかすると無くなっちゃうので引用 ------
2009年11月25日
 Intelは、2008年春に「Atom」プロセッサを最初にリリースして以来となる最大のリニューアルを、まもなく発表する予定である。また、各PCメーカーは、2010年1月に開催される「Consumer Electronics Show(CES)」より前に発売されるネットブックの新モデルなども用意して、準備を整えている。
 ネットブックは、ノートPCの安価な代替手段として人気を博してきた。時にはわずか250ドルで購入可能であり、Verizonなどの携帯電話キャリアと2年契約を結べば、100ドル未満で購入できることもある。
 新たなネットブックには、「Pine Trail」の開発コード名が付されたIntelのAtomプロセッサ最新モデルが搭載される予定だ。以前は別のチップで提供されていたグラフィックス機能が、Intelで初となるCPU内部への実装が果たされている点は、同モデルで大きな転換点を迎えた設計となっている。これは消費者にとって何を意味するのであろうか?IntelのエグゼクティブバイスプレジデントであるSean Maloney氏は、このほど米CNETのインタビューに対して「バッテリ寿命が向上する。だが、何よりもパフォーマンスの向上が挙げられる」と答えている。
 ネットブックのラインアップが刷新される証拠は、すでにHewlett-Packard(HP)が、人気のある「Mini 5101」ネットブックのダイレクト販売モデルの提供を、同社ウェブサイト上で中止しており、新モデルの販売に備えていると説明している点に見出すことができる。
 さらに、Dellも準備を整えている。Dellの広報担当は米国時間11月23日、「Pine Trailとして知られるIntelのAtom次世代プラットフォームがベースとなる製品を、Dellが提供することに期待していてほしい」と語った。 Acer、ASUSTeK Computer、東芝、MSIなど、現在ネットブックを販売している主要ベンダーは、すべてともにラインアップを刷新してくると見られている。
 これまでにもIntelは、Pine TrailのAtomが今四半期中に出荷される予定であると語っており、2010年以降は統合が1つの大きなテーマに掲げられることを明らかにしてきた。メインストリームノートPC向けプロセッサとなる「Arrandale Core i」シリーズは、2010年前半のリリースが計画されており、グラフィックスチップ(GPU)をCPUに統合するとされている。将来的にはAtomプロセッサでも、さらなる統合が進められる方針が打ち出されている。
 Pine TrailのAtomプロセッサの第1弾モデルには、「N450」とうわさされる1.66GHzのバージョンが登場するとの予測が出されている。また、続く「N470」として、より高速な1.83GHzのバージョンもリリースされる予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
------ うかうかすると無くなっちゃう引用ここまで ------

来年との話が、前倒しになりました。最近、海外メーカーのネットブックに値頃感が薄い、というのは、次を準備していたから ?

2009年11月25日水曜日

そういや、HP35Sも新パッケージが出たそうで

新パッケージのHP35Sには、日本語のQuick Referenceが付いているそうな。また、ケースも少しイカした(?)感じになっています。

しかし、当方が気になるのは、三角関数の計算誤差の件です。新パッケージの方は、改善されたのかな ?

Julyさんも、最近は新しいHP電卓が出ないからか、blogのネタも少ない様ですが、そろそろHP50gの日本語マニュアル、頼みますよ ... 。

2009年11月24日火曜日

巨大電卓の話題

Engadget Japanese に、以下の話題がありました。

ASUS、2万円以下のEee PC「高峰」を来年Q1発売・Android 採用? - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2009/10/30/asus-2-eee-pc-q1-android/

ここの写真ですが、何となくxfceっぽい感じ。この製品はSmartbookなのでARM系プロセッサを使っているようですが、AndroidよりもUbuntuか、という気がしないでもありません。XandrOSだったりして ?

最近は電卓ネタが少なく、申し訳ない。

2009年11月12日木曜日

ASUSの新型ネットブックに関する、妄想

ASUSのネットブックの一部は、量販店モデルとして販売されておりましたが、最近はこの量販店モデルも販売され尽くしたらしく、余り話題を聞きません。
そんな中、ASUSの新しいネットブック「EeePC 1005HR」、「EeePC 1005HE」が11/14に発売になります。HRの方は高解像度のディスプレイを持っていますが、HEの方は従来のマシンの焼き直しの様です。
この2機種のうち、HEの量販店モデルが出てこないか、と思ったのでした。HRは高解像度で若干高くついてしまうので、HEの方が妥当かな、と。
量販店モデルの場合、末尾に「E」が付く傾向があるので、量販店モデルが出るとすれば「1005HEE」とでもなりそうな。

さて、どうなんでしょうか。電卓と関係ない話題を書いてしまいましたが、「巨大電卓」という事で、大目に見てやって下さい。

2009年11月10日火曜日

Diff Eqを使ってみたよん

たまには電卓情報らしい話題ということで。

HP50gのグラフ機能に「Diff Eq」があります。簡単な微分方程式をグラフで解く機能で、PDFマニュアルをみると、

df(x)/dx = F(x, f(x))

形式の方程式を解くのに使えるそうで、早速試してみました。

コイル L と抵抗器 R を直列につないだ回路に直流電源 V を接続した場合に、回路に流れる電流を I(t) とすると、

L dI(t)/dt + R I(t) = V

となります。Diff Eq では、方程式を書き換えないとなりません。

dI/dt = (V - R*I) / L

これを電卓に与えるのですが、コイルのインダクタンス L、抵抗値 R、直流電圧 V を数値で与えておかないとなりませんから、つぎの様にしました。

L = 100 [mH]
R = 1000 [Ohm]
V = 1.5 [V]

で、ここからが実践です。適当なディレクトリで、上記変数を設定しましょう。

100 [EEX] 3 [+/-] 'L' [STO]
100 'R' [STO]
1.5 'V' [STO]

次に、[2D/3D]メニューでグラフの設定を行います。一旦、各種の設定をリセットして、次の設定を行います。

Type : Diff Eq
F: (V-R*Y)/V

ほかはデフォルトで大丈夫でしょう。

そうしてから、グラフを描く範囲を設定します。[WIN]メニューにて、

H-View: -0.0001 〜 0.00065
V-View: -0.001 〜 0.002
Final: 0.00065

ほかはデフォルトでも一応大丈夫ですが、グラフの計算間隔が粗いと思う向きは、「Tol: 0.000001」とすると良いでしょう。

後は、[ERASE]、[DRAW]とメニューキーを押せば、グラフが描かれます。お疲れ様。

------------

さて、方程式について、書き換えを要しましたが、これはある程度しかたがないにしても、変数の置き換えまでしていました。こんな具合です。

t -> X
I -> Y

実は、X,Yの部分をT,Iとして解かせることは可能です。グラフを描くと PPAR という変数が設けられますが、この中に独立変数と従属変数が記録されていて、それを書き換えればいいのです。
本来はメニューから出来そうなものです。しかし、Type: をDiff Eqにすると、独立変数は変更可能ですが、従属変数の方は出て来ません。その場合は一旦、Type: の所を「Conic」にすると「Depend: 」という項目も出てくるので、ここで変更する事も出来ます。しかし、少々めんどうな気がします。

で、実は、より詳しい使い方が、はるまき様の Wiki にあります。簡単な方程式を解く、と紹介しましたが、更なる高度な使い方もあるので、皆様、見てみましょう。

http://www.ann.hi-ho.ne.jp/cgi-bin/user/harumaki/wiki.cgi?page=DiffEq

2009年10月15日木曜日

「未曾有」とみると「みぞうゆう」という読みを思い出して

ついこの間政権を降りた自民党の総裁だった人がこう読んだのですが、これをマスコミははやし立てて「漢字が読めない」などと言っておりました。
しかし、この事について余り責めることはありません。誰だって、いきなり「未曾有」なんて漢字が出てきたら、一瞬戸惑うのではないでしょうか。特に、自分の考えた演説原稿でなければなおさらです。

最近「フラッシュ暗算」というCMをTVで見ます。1秒毎に3桁の数字が現れ、これを5つほど加算すると「答えはこれ」という内容で、そろばんを習えば答えは簡単、というものです。確かに、こうした技能を持っているのは悪いことではないと思いますが、一方で、人間を電卓にするよりも、何を計算させているのかを考えた方が良いのではないか、などと余計な事を考えてしまいます。

先程の未曾有の問題でも、元総理が漢字を読めないことを問題にするよりも、その同じ元総理が言い放った別の暴言を問題にした方が良いのではないでしょうか。

BBCより
Japan PM in gaffe on poor couples
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/8218731.stm

ちなみに、本邦ではニュースを検索しても、1ヶ月も経つと見られなくなってしまうという問題があるので、他国のソースに頼っているのでした(でも、何時まで見られるのか ?)。Googleニュースで「麻生 結婚」というキーワードで検索すると、中日新聞のコラムが引っかかる程度です。BBCは何と気前が良いのでしょうか。対して、本邦の受信料を徴収する放送局ですが「コンテンツはニュースも含めてオレのもの。もう一度見たけりゃカネを出せ」と言わんばかり。受信料取っているんだから、せめてニュースくらいはいつでも見られる様にしておけよ、このタコ。

本気にしないでね。

2009年10月8日木曜日

雑感

雑感、というタイトルもひどいものですが、人から聞いた話なので、本気にしないでね。


国内メーカーの製品を購入することは、国内の景気を浮揚させるのに効果があるように思われます。一方、以下の話題を。

【朝日新聞】 親族間の殺人、亀井金融相「大企業に責任」 発言が波紋
2009年10月7日7時1分
http://www.asahi.com/politics/update/1007/TKY200910060446_01.html

何れ、この記事も見られなくなりそうですから、一部を抜粋しておきます。
------------
 大企業の経営姿勢を巡る亀井氏の発言は次の通り。

 「(大企業は)従業員を正社員からパートや派遣労働に切り替え、安く使えればいいということをやってきた。人間を、自分たちが利益を得るための道具としか考えないような風潮があり、社会の風潮もそうなる。人間関係がばらばらになり、家族という助け合いの核も崩壊していっちゃう。改革と称する極端な市場原理、市場主義が始まって以来、家族の崩壊、家族間の殺し合いが増えてきた。そういう風潮をつくったという意味で、(経団連に)責任があると言った」(6日、閣議後の記者会見で)
------------
もちろん、カメイ氏の発言がすべて正しいかどうかは判りません。この発言を受けて、某社のお手洗いの人は「私たちは日本的経営を捨てたつもりはない」と反論した、そうです。
でも、どうなんでしょうか。「円安誘導をお願いしたい。そうでないと、輸出で儲かりまへん」とか言っているそうで、おそらく、金儲けだけを考えて、その延長として「(大企業は)従業員を正社員からパートや派遣労働に切り替え、安く使えればいいということをやってきた。」のでしょう。もちろん、金儲けは必要ですが、それのみを目的としているのでは、悲しい。そういう経営者は、物作りよりで金儲けをするよりも、儲けたカネを投資に回した方が効率が良い、と思うに違いありません。お手洗いの人は、そうした話をアメリカで聞いて以来、そうした考えにかぶれてしまったようで、実際、そうした大企業も多いようです。お手洗いの人が代表を務めている企業団体に所属する企業などは、おそらくそうした事を考えているのでしょう。
そもそも、どれも似たり寄ったりの仕様であるネットブックが、何でまた、国内メーカーのものだけ性能が今ひとつで値段だけ高いのか、という辺りが疑問です。一つには「EMとカップリングで売れば、45000円でもロハの値段が付けられる。ならば、努力して安いものを作る必要もないんじゃないの。アホな国民は<日本製>と言えば買ってくれるだろうし」と思っているのではないか、と思えてしかたがないのです。
昔は、大企業も儲けた金を内部保留していたそうです。しかし、アメリカの金融会社からそのカネを狙われた大企業は「内部保留は良くない。もっとそうしたカネは投資に回すべきだ。そうすりゃあ儲かるんじゃないの ?」と言われたのか、今度はせっせとマネーゲームに没頭したようです。しかし、当のアメリカでそれがコケて、投資に回していたカネはパー。仕方がないので「円安誘導をお願いしたい。そうでないと、輸出で儲かりまへん」と言ったとか。しかし、正社員の数を減らす代わりに派遣社員というカネの掛からない人的資源を利用して生産を行い利潤を得ている様な企業は、その内、国内での生産で儲からなくなったら、海外に生産拠点を移すのは目に見えています。こうした企業の製品、サービスを購入しても、国内の景気に結びつく様には思えないのです。本来、メーカーは生産したものを販売し、その利潤を社員に分け与えて、その社員が国内で消費をすることで国内の景気が良くなっていったのだと思います。しかし、大手企業は法人税優遇を受けているのに、国内にカネを回す事は考えず、経営者のポッポに入れたり海外に投資してスッてしまったり。もちろん、大企業は色々なことをしているので、大量のカネが必要なのかも知れませんが、ならば、こうした大手企業については法人税優遇など止めてしまえば良いのではないか、とすら思えてきます。
会社というのは経済活動という「お祭り」をするための「社」である、という話を聞いた事があります。しかし、今日の大手企業の経営者は、そのお祭りをせず、お祭りのために喜捨されたお金をそのままもらってしまっているかのようです。そうしないと会社が持たない、というのかも知れませんが、そういう大手企業はそのまま退場してしまっても良いのではないか、と思えなくもありません。以前、4大証券会社の一つであった山一が解散した事がありました。この時も大騒ぎで、日本の経済はもうダメだと言っておりましたが、今度はお手洗いの人の会社辺り、どうなんでしょうかね。社員が一生懸命やっても、その舵を切る経営者が考え違いをしてしまうと、果たしてどこへ行ってしまうものやら。
しかし、今からでも遅くはありません。大手メーカーは海外にものを売る事もさることながら、国内で売れるものを作って欲しいのです。海外も不景気なので、思うように海外にものを売る訳にはいかないのですから。そのためには一層の企業努力が必要ですが、売れる製品、今は不景気なので「安くて良い品」を大量に国内へ供給すれば良いのです。そうすれば、国内経済は少しずつでも恢復するに相違ありません。大手企業には、生産手段としての公器として、その責任があると思います。「嫌ダヨーン、ソンナ事ヲスル位ナラ、海外ヘイッチャウヨーン」という、お手洗いの人の様な会社は、どんどん海外へ行ってしまえば良いのです。NTTの関連会社のCMに、「あなたの会社の<かえる力>を助ける」とかいうのがありました。今、大手メーカー、企業は、まさに変わる時です。そうなって初めて国内メーカーの製品を買うことが、国内景気の浮揚に資するのではないか、と思うのです。(でも、カツマ某がバタフライをしているNTTのCMは、余り面白くないなぁ。あれっ、カツマ某ではなく、カエルですか。こりゃあ、申し訳ない)

2009年9月6日日曜日

「坊さんのロバ」

坊さんのロバ、というお話があるそうです。

昔、ある所に富豪が住んで居ったそうです。その富豪には3人の子供がおり、遺言として、富豪の飼っているロバを3人に、つぎの配分で分け与えるとしました。
「長男には1/2、次男には5/16、三男には1/8」
しかし、ロバは15頭と半端な数です。さて、これは困った。どうしたものか。そこへ、お坊さんがロバを1頭連れて通りかかりました。
兄弟は、お坊さんに知恵を拝借戴けないか、と相談しました。すると、お坊さんは「では、私のこのロバを進呈しましょう」とおっしゃり、ロバを差し出しました。
「これはもったいない」と頭を下げ、お坊さんのロバを加えた16頭で割り振りを始めました。
長男は1/2の8頭、次男は5/16の5頭、そして、三男は1/8の2頭を得ました。すると、そこには1頭のロバが余っており、そのロバをお坊さんは連れて、その場を去って行ったとのことです。

何だか化かされたような話ですが、何でまた、こんな話を持ち出したのかと言いますと、HP35Sを使っていて、「そういや、分数の計算が出来るんだよね」と思ったからでした。
既にネタバレではあるのですが、上記の話を35sの分数計算能で簡単に計算してみましょうか。

1/2 + 5/15 + 1/8 = ?
1/2 + 5/16 + 1/8 = ?

RPNモードのときの計算手順は、つぎの様です。

[r->] [FDISP]
[.] 1 [.] 2 [ENTER]
[.] 5 [.] 15 [+]
[.] 5 [.] 16 [+]
[.] 1 [.] 8 [+]

答えは「0 15/16」と表示され、15/16と判ります。最初から1頭足りなかったのですね。

もしかすると、ここを小学生が見ているか、などという事はないと思いますが、もし、小学生の時にこんな便利な電卓があったら、嬉々として使っていたのかな、などと思いましてね。

8月は、お休みを戴いてしまいました。これからも宜しく。

追記 on 2009/09/27
匿名様の御指摘により、修正しました。

2009年7月29日水曜日

性懲りもなく

新しいHP-GCCの短いプログラムを作成しました。文書置き場にありますので、ご覧下さい。

2009年7月27日月曜日

電卓雑感

「HP電卓@wiki」さんの HP15C とかの項目を見ると出ておりますが、最近、HPがiPhone向けのHP12C/15Cシミュレータを販売したそうです。
しかしねぇ。当方、iPhone持っていないし。そもそも、キーがないでしょ ? やはり、フィジカルなもので欲しいでんな。
で、気になるのが、現在販売している12Cと一緒になぜ、15Cが出たのかという所です。もしかして、15Cも実機が出てくるのかな(プレミアム・バージョン) ?
15Cが出るならば、ついでに16Cや11Cが出るといいかな、などと考えるのですが、一方で、最近は35Sで簡単な計算は済ませているし、少しパワーのある仕事には50gと、それなりに使い分けでして、そうなると、15Cが出ても買うかな、などと後ろ向き。昔は15Cで延々と時間を掛けて色々と計算したものですが。昔の記憶で欲しているだけ、となると、これは結構悲しいので、それならばいっその事、ぶっ飛んだ性能の最高級関数電卓みたいなのが出たら面白かろうね。
例えば、VGAくらいの液晶でも付けて、タッチスクリーンも持っているような。数式はLaTeXでも出力できて、などと夢想するのも面白いかと。

ネタに詰まっておりますな。ハイ。

ついでに、Julyさんの所で電卓のアンケートをしているそうです(はるまき様情報)。一度、Julyさんで購入された方を対象としているのですが、プレゼントもあるそうで、お心当たりの方は奮って(?)アンケートに答えてみましょう。当方は、パスワード忘れちゃったので、今回はパス ... 。

(オマケ)長らくうっちゃってあった文書置き場に、HP-GCCのサンプルを置きました。御参照。

2009年6月18日木曜日

Solvreの演習

HP200LXの日本語マニュアルPDFがHPのサイトで公開されており、その中に、地表の2点間の緯度、経度を与えて、その2点間の距離を概算する式が出ています。

* 変数の割り当て

地点1の緯度、経度をLT1, LG1
地点2の緯度、経度をLT2, LG2
2点間の距離をDIST

* 計算式

DIST = 111.11973148*ACOS(SIN(LT1)*SIN(LT2)+COS(LT1)*COS(LT2)*COS(LG1-LG2))

※ マニュアルにある式は「法定マイル」という単位で計算する式で、式中の定数が異なります。こちらの式はキロメートルで結果を出します。

HP50gで計算させてみましょう。

東京タワーの位置は、35.658611 N, 139.745556 Eの辺りだと言います。もう片方の場所は、北鮮のムスダンリにでもしておきましょうか。ムスダンリの位置は、およそ40.855938 N, 129.665676 Eのようです。
この計算式では、東経と南緯は負数で与える必要があります。また、上記では十進度で角度を与えていますが、度分秒で与えるには、「HMS->」などの関数を用いて十進度に変換する必要があります。それに注意して計算すると、つぎのようになりました。

DIST = 1051.10059907 [km]

ここでは、HP50gのSolvreで計算させてみましたが、HP35Sでも同様に計算できます。但し、35Sの場合には変数が1文字という制限があります。

では、なぜ「概算」なのでしょうか。

実はこの式、地球が真球に近い前提で計算を行っているのです。実際の地球は偏平になっているので、細かいことをいうと色々と面倒なことになりそうです。

ちなみに、上記式の導出はHP50gで簡単に行えます(筆算でも余り難しいものではありません)。2地点の経度、緯度を与えてやれば、その2点の方向を示す単位ベクトルが定まります。すると、ベクトルの内積を用いれば、2点間の角度のcosineが求まります。後はarc-cosineを計算、更に単位角度あたりの地表面上の距離を計算する定数を掛ければ、おしまい。

この手続きを実際に計算すると、こんな具合です。
地点1、2の単位ベクトルをスタックに置きます。計算の簡便化のため、LG1-LG2 を D とおきました。

[ 'COS(LT1)' 0 'SIN(LT1)' ]
[ 'COS(LT2)*COS(D)' 'COS(LT2)*SIN(D)' 'SIN(LT2)' ]

そして、ベクトル内積を計算する「DOT」を実行します。これだけ。TIのDerive電卓でも簡単に計算できると思いますから、お持ちの方はおためしを。


追加 on 2015/04/19
200LXのマニュアルのあるページへのリンクを入れました。

2009年6月5日金曜日

Julyさんのblogから

5月はエントリなしでしたが、取り敢えず。
Julyさんのblogから話題を持ってきて話のタネにしましょうか。

最近は、HPも「これ」という関数電卓を出してくれません。

【プレスリリース】ヒューレット・パッカード社の電卓3機種 新発売
http://www.july.co.jp/index.php?main_page=wordpress&p=172

この中に、一応関数電卓があります。

HP SmartCalc 300s スタンダード関数電卓
http://www.july.co.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=15_41&products_id=364

これです。でも、何だかCASIOの電卓みたいで、何だかなぁー、と。そんな折、こんなニュースもありました。

【お知らせ】 HP電卓 技術サポート窓口が変更になりました
http://www.july.co.jp/index.php?main_page=wordpress&p=173

何でも、サポート窓口が中国の会社になったそうです。国際電話かメールでの問い合わせ、との事ですが、英語を喋れないし書けないしという当方の様な場合は、困ってしまうねぇ。
※ July・溝江氏からの指摘があり、修正しました。日本語でもOKだそうです。

で、もしかすると、電卓の開発も中国の会社にやってもらっているのか、などと勘ぐったりします。確か、35Sがそうなったらしい、とか言う話だったと思うのですが、だとすると残念ですねぇ。Corvallisはどうなった ? まあ、夏には何かしら、話題があるかと期待しつつ。

ついでに、次のネタについて。

【サポート】PrintCalc用のロールペーパー
http://www.july.co.jp/index.php?main_page=wordpress&p=177

どうも、PrintCalcではインクを用いて印刷するらしいのですが、感熱紙だとインクが滲んでしまうのは仕方の無い所でしょう。

2009年4月14日火曜日

こんなニュースがありました

「IEEE、HPの電卓を「歴史的偉業」に認定」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/14/news059.html

もちろん、現在販売されている35Sではありませんが、一応「電卓情報」なので。

※ はるまき様のBBSにスレを立てておきながら、少々野暮用が混んでおり、まだ書いておりません。
小人閑居して、と申しますが、電卓とは余り縁のない作業なので、妙に勘ぐったりしないでね。

2009年4月1日水曜日

いつの間にやら

HP StreamSmart 400(センサーインターフェイス)
15,750円

Julyさんでは、いつの間にやら、取扱いされておりました。とは言え「お取り寄せ」で、4週間掛かるということです。
他にも、Fourier systemsの各種センサーも入手できるとのことです。
当方は ... ウーム。ハードの勉強も必要ですし、誰か、試してみませんかね。ちなみに、HP50gでも使えるらしいです。

2009年3月17日火曜日

Ubuntuで、HP-GCC !

はるまき様のWikiを参考に、UbuntuでHP-GCCを入れてみました。と書こうかと思ったのですが、Egan Ford氏のHP-GCCパッケージが初心者にとても使いやすく、これで取り敢えずは簡単なCのプログラムが動いてしまったので、その報告を行います。

Egan Ford氏のサイトから、hpgcc-linux.tgzというファイルを持ってきて、ホームディレクトリに展開すれば、これで導入は終わりです。簡単でしょう。もちろん、本格的にHP-GCCを活用するのであれば、はるまき氏紹介の方法の方が良いのでしょうが、取り敢えずCのプログラムをHP50gで動かしたいという初心者には、この方法がおすすめです。

** Egan Ford 氏サイト

「Extend your 50g with C (HPGCC 2.0SP2)」
http://sense.net/~egan/hpgcc/

しかし、これだけではコンパイルの環境が用意されて居りません。Ubuntuの場合、次の2つのパッケージをSynapticsを使い、導入しておきます。

** build-essential
** libgtk2.0-dev

Ford氏のパッケージの便利なところは、HPAPINEも同じMakefileでコンパイル出来てしまう所です。それでは、Ford氏に従いCプログラムをコンパイルしてみましょう。
先ずは端末を動かし、hpgccディレクトリに移動します。

cd ~/hpgcc

続いて、つぎのように入力します (点、スペース、「hpgccenv」、Enter)。

. hpgccenv

これで、環境変数を設定しました。後は、コンパイラを動かすだけです。でも、その前に作業用のディレクトリを用意しておきましょう。ここでは、展開して出来上がった「hpgcc」ディレクトリの中に「user」というディレクトリを設けました。以降は、このディレクトリの中で作業するので、つぎのように端末に入力して、ディレクトリを移動します。

mkdir user
cd user

続いて、ここへ「hpgcc/test/Makefile」をコピーしておきます。後はCのプログラムソースファイルを置きますが、ここでは「hpgcc/2.0SP2/examples/balls.c」を例に使う事にしました。

cp ../test/Makefile .
cp ../2.0SP2/examples/balls.c .

これで、コンパイルの準備が整いましたので、端末から

make

と入力すると、電卓向けのバイナリ「balls.hp」が作られる筈です。しかし、出来上がったバイナリは実機(電卓)に持っていって初めて実行できるものであり、開発を行うUbuntu側では実行できません。そこで登場するのが「HPAPINE」です。実は、Ford氏のパッケージでは、同じMakefileでHPAPINEを使って、Ubuntu上で実行可能なバイナリも作れるのです。

HPAPINEは、「HP-calc API Not Emulator」の略だそうで、電卓のエミュレータではなく、電卓のAPIをUNIXで実行できるように置き換えたもののようです。そのため、HPAPINEを用いると、電卓向けのCプログラムをPC-UNIXでコンパイルし、実行できるようになります。電卓用バイナリの実行については、はるまき氏のサイトを御参照下さい。
Ford氏のパッケージでは HPAPINEもコンパイル済みなので、すぐに利用できます。電卓のバイナリを作る際にはmakeと入力するだけでしたが、HPAPINEを用いたUNIX向けの実行ファイルを作るには、Cプログラムファイルのサフィックス「.c」を「_local」に置き換えたファイル名を指定します。先程のballs.cをコンパイルするには、

make balls_local

と入力するのです。すると、実行ファイル「balls_local」が出来上がるので、これを実行して、プログラムの出来具合を調べられます。

./balls_local

プログラムの終了は、電卓の場合にはONキーですが、HPAPINEの場合はESCキーです。

Ford氏のサイトでは、gdbを使ったデバッグ手法についても述べられています。残念ながら英語ですが、入門記事として平易に書かれているので、辞書を片手に読めば、どうにか理解できるものと思います。

ちなみに、Ford氏のパッケージは、HPAPINEがGDKを使って実行するようにコンパイルされています。通常はこのままで実行に支障はないと思われますが、非力なマシンだと、ウィンドウの表示に一拍、時間が掛かってしまうので、Xlibを使ったものに変更することも可能です。
hpgcc/2.0SP2-hpapine/ に移動して、make clean を実行後、 Makefile.inc を書き換えて make しなおせばOKです。

2009年3月13日金曜日

eInkが流行らないワケ ... ?

AmazonのKindleでも使われているeInkですが、なかなか普及していないようですね、特に本邦では。
2年くらい前、eInkが使われ始めた頃の話ですが、書き換えの時にだけ電気が必要とのことで、液晶よりも電力を必要としない装置に使われるとの事でした。最近は、スーパーマーケットの商品の値札に、液晶表示器が使われておりますが、いくら液晶表示器の消費電力が少ないとは言いましても、やはり表示をしている間は、若干ながらも電気を喰います。そこで、eInkを使った電子値札、という話もありました。
しかし、本邦ではなかなか普及しないようです。AmazonはKindleを出しているというのに。電卓のマニュアルもPDFになっているので、eInkを使った手頃なPDFビューワーがあると、こうした文書が手軽に見られてウレシイかな、などと考えて居りました。すると、今日になってBrotherから、まさにそうした文書ビューワーが6月にも登場するというじゃありませんか ! コリャーエエ。

「ブラザー、A4サイズ1万枚の情報を持ち歩ける薄型電子ペーパービューワー発表」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20090312/1013103/

しかし、法人向け、業務用を想定しているのですかね、コレは。価格が「14万円」だって。Kindleだってここまでしませんよ。アーア。期待して損した。道理で、本邦でeInkの文書ビューワーが普及しない訳でした。高々、PDFを見るためだけのeInkビューワーが、1桁も違う値段になってしまうんですから。これじゃあ、スーパーの値札にも使えない訳です。いや、eInk自体はそれほど高いものではないと思うのですが、本邦のメーカーが製品にすると、何故か値段が上がってしまうのですね。何なのだろう、コレは。Brotherは、複合機にLinux向けのドライバソフトも提供するなど、結構イイ感じだったのですが、やはり慣れない事はしないほうがいいのかな。いや、法人向けなら、それはそれで結構な話なのですが。

2009年2月23日月曜日

オツムの体操

まあ、冗談ですから、余りムキにならないで下さい。簡単な電気回路の計算です。

ある回路モジュールがあります。この回路モジュールは「自己再帰的」な構造になっていて(この時点で冗談です)、抵抗器 r と回路モジュールが並列して接続されているというのです。

さて、この回路モジュールの抵抗値は、如何ほどでしょうか。

2009年2月8日日曜日

そういや、グラフ電卓 HP9g が販売終了に

HP50gを持っているので、買う気はなかったものの、少々気になっていたのが、グラフ電卓 HP9g でした。
しばらくJulyさんに置いてあったのですが、いつの間にやらなくなってしまいましたね。
恐らく、グラフが描ける、最も安い電卓ではなかったのか、とその一点で興味があったのですが、誰か、買った人が居られましたらレポートしてくれるとうれしいです。
小学生なんかに持たせるとよかったのではないか、と思います。いや、バカにしているのではなくて。昨今は電卓を小中学校で使うというので、それならば、こうした機種なんかがよかったのではないか、と思いましてね。グラフを簡単に描ける機能というのは、意外に役に立つのではないか、と思うのであります。実際、TIの電卓なんぞは、学校教育をかなり意識しているそうですから。

2009年2月3日火曜日

はるまき様、新しいwebページを開設

HP50gの使いこなし情報を提供されている はるまき様が、以前運営されていたblogからHP50gに関する情報をWiki「hp50gを使い倒す。」に移行された、との事です。
今後、内容を充実されるとのことで、期待しましょう。

ついでに、当方作成の「HP35S Tiny reference sheet」ですが、ヤプーのパンツケースがロハで利用できなくなってしまいましたので、多分削除されてしまったと思われます。ご迷惑をお掛けすることになりますが、新しいストレージが見つかるまでお待ち下さい。
ヤプーーのばか。

2009年1月28日水曜日

雑感

人から聞いた話なので、少しボヤかして話します。今ではディジタルカメラやプリンターなどで有名な某社のお手洗いの人の話です。この会社、一応電卓も作っているというので、一応ここでも触れますが、実際には余り電卓とは関係有ませんね。
で、某社のお手洗いの人ですが、その人が海外支店長としてアメリカにいった時の話です。一生懸命、営業をしたのか知りませんが、そこそこ某社の製品も売れていたらしいのです。しかし、ある日、アメリカの友人と話している時に、その友人から「お前さんの会社の売上はそんなものか。それなら、会社のカネを利殖に回せば、もっと収益が上がるぞ」と言われ、ガーーンとなったそうです。以降、このお手洗いの人は帰国してから、某社の事業を統廃合し、更には労働者の派遣社印への置換を進めたらしいのです。その結果なのか、某社の収益はそれなりに良くなったのかも知れませんが、では「ものづくり」はどうなってしまったのかしらん、などと考えたりもするのですね。いっそ、ものづくりなんかは止めてしまって良いのではないか、と思いますよ。こういう会社は。

雑感ですから。余り反応されても困ります、ハイ。

えっ、このお手洗いの人、「おてあらい」って読まないんですか。ああ、すみません。

2009年1月2日金曜日

謹賀新年

今年も宜しくお願いします、って、最近はエントリも少ないから、コメントも少ないね。ということは、統計的に言って、読者も少なくなっているという事だろうかね。コレはイカン。

そこで、数少ない読者(?)の皆様に質問をしましょう。これは以前、はるまき様にも聞いたことがあるのですが、大抵の関数電卓に付いている「双曲線関数」、あれって、日常的に使っている人って、どのくらいいるんでしょうかね。当方、不勉強のため知り得ないので、読者の皆様の中で「オレオレ、オレだよ。払い込んでくれ」ならぬ「オレはこんな事に使っているよーん」みたいな情報をお持ちの方は、コメント欄にお知らせ戴けると幸いです。