2010年8月27日金曜日

試験に持ち込める電卓

Julyさんの所でも書かれておりますが、余り高性能の関数電卓は、資格試験の会場への持ち込みが出来ないケースがあります。
最近知ったのですが、電検3種とか、そういうのでもダメらしいのですね。では、どんな電卓ならば良いのか、と言いますと、メモリーキーと根号のついている程度の電卓に限る様です。
「では、三角関数値が必要な問題とかはどうするの ?」と思うのですが、どうなんでしょうね。電検3種辺りでは、5択問題が多いらしいので「エイヤッ」と解答するのでしょうか。あるいは、そうした問題が出ないとか。

HPでも、最近は事務用電卓、という感じの電卓を出しておりますが、国内メーカーほどには、多くの種類の電卓を出している訳ではありません。それぞれの分野で使われるであろう電卓を数えるほどしか出していません。それは、「試験に使える電卓」も出しておこうという事情からなのでしょう(米国でも似たような事情はある様です)。しかし、国内のメーカーは(こう言っては失礼かも知れませんが)余り代わり映えしない感じの電卓を、形だけ変えて「バリエーション」としているかの様です。一方、ポケコンや関数電卓はヤセ細るばかり。国内メーカーにも、面白い関数電卓とかを期待したいものですが、さて、どうなんでしょう。
CASIO辺りは、グラフ関数電卓を早い時期に発売しました(恐らく、世界初なのではないでしょうか)。その「伝統」を受け継ぎ、今もグラフ電卓を出している様です。また、Wolfram Alphaとまでは行きませんが、計算機で使える様々な計算式を紹介するサイト(ついでにwebで計算もできます)も提供しております。その昔「未だ買うな、きっとCASIOが何かやる」という「満流コピー塾」のコピーがありましたが、どこか、未だ期待しているのですね。もう、ダメなのかな。

2010年8月25日水曜日

TI-83+ で「ハマって」しまった

HP電卓もそれなりに使っている積もりですが、簡単にグラフを描くのに、TI-83+ も重宝しております。
そんなTI-83+ ですが、簡単な式の数値解を計算しようとしたら、なかなか解が得られません。どうなっておるのか。
実は、TI-83+ では、計算式の末尾の丸括弧を省略できる、という機能があります。これではまってしまったのでした。
要は、カッコが変な所に入っていたのに気付かず、まったく別の計算式を計算していた、という、単なるポカミスというオチ。最近は、電卓で計算をしていないので、腕が鈍った、という、それだけの事でした。

以上、起承転結になっておりますね。
ついでに書くと、TI-83+ では変数名がアルファベット1文字なので、変数の掛け算に入れる「*」を省略できるという機能があります。「A*B*C」と書く所を「ABC」とすれば良いのです。
しかし、これも気を付けないとまずい事があります。数式メモリとでも言うべきメモリが、Y0~Y9の10本あるのですが、この内、例えば Y0 と丸括弧の式を掛け算するというもの、すなわち「Y0*(A-2B)」の様な式を計算する時に「*」を省略すると、とんでもない勘違いになってしまうのです。何故か。「Y0(A-2B)」とすると、数式メモリ Y0 の、独立変数部分(X)を(A-2B)を代入して計算する、という具合になってしまうからです。

この辺、実際にTI-83+ を持っていないと判りにくい話題ですが、誰か見ていましたら、御参考に。

既に米国では30bが出ている模様

この間取り上げた、新型金融電卓「HP 30b」が、向こうでは既に販売されている様です。
しかし、他にはコレという製品も出ていないので、Julyさんも取り扱っていないのかな ?
※ 先程、入荷、取扱いを始めた旨、御連絡を戴きました。有り難う御座居ます。on 2010/09/02

そういや、HPのWebOSマシンですが、来年の早い時期に登場する模様です。
何か期待してしまいます。comp.sys.hp48 にも似た事を考える向きがありました。

さーて、どうなるのかな ?

2010年8月6日金曜日

高性能関数電卓への期待

過日発売されたAppleの「iPad」は、その操作性からかなり好評となり、タブレット・デバイスという新しい商品カテゴリを生み出しました。
そして、色々なメーカーがタブレット・デバイスの開発を進めており、一部はプロトタイプなども出現している状況です。
我らが(?)HPは、いち早くMSに対しタブレット・デバイスの試作機を供与、MSのバルマー氏によって、その強烈なデモが行われましたが、一方でHPは、Palm社を買収する形で「WebOS」を手に入れました。そして、Windows1採用のタブレット・デバイスと並行してWebOSを使ったタブレット・デバイスを投入すると計画しているという情報も出て来ています。

現在、低消費電力の点から、タブレット・デバイスについてはIntelのAtomプロセッサよりも、英国ARM社の提供するARMアーキテクチュアの方が都合が良い、とされています。そして、ARM向けのWindowsはWindows Embedded Compactなどの一部の製品を除き、存在していません。そこで、タブレット・デバイスを開発する各社は、ARM向けにも開発が行われているAndroidなどのOSを採用するケースが目立ちます。しかし、我らが(?)HPは、WebOSを採用したタブレット・デバイスを投入するというのです。WebOSのタブレット・デバイスにも、IntelのプロセッサではなくARMプロセッサが使われます。各社がAndoridを採用する中で、WebOSを採用するというのは、なかなか勇気のいる事ですが、恐らく、勝算があるのでしょう。

そういや、HPはiPhone向けにシリーズ10のエミュレーションを行うアプリケーションを提供しています。一部のユーザーはこれを使っていると聞きます。そして、過去にはHP-LXにグラフ電卓のアプリケーションを搭載していました。HP-LXは、Lotus1-2-3を採用した、表計算の出来る高級電卓で、その中に、Lotusと連携して動作するグラフ電卓まで盛り込んだのです。そして、今日では、シリーズ10のプログラムをiPhone向けにも提供してます。新規の電卓製造は、中国のメーカーに委託しておりますが、「HPでは電卓をやらない」という訳でもないのではないか、と思うのです。そこへ、WebOSタブレット・デバイスの投入です。

タブレット・デバイスは、iPadで示された様に、実に直感的に操作できるという特徴があります。関数電卓では、テンキーや関数キーなどを持って居れば、それで用が足りていた所もありましたが、グラフ電卓などが登場すると、その機能はより多機能になり、電卓I/Fでは、その機能を十全に活用するのには足りなくなってきてます。しかし、タブレット・デバイスに高性能関数電卓のアプリケーションをイムプリメントしたらどうでしょうか。様々な機能をタッチオペレーションで簡便に呼び出し、目的とする結果をスムーズに得られる、という事が可能になると思うのです。

もしかすると、HPのWebOSタブレット・デバイスには、そうした「高性能関数電卓」アプリケーションが搭載されてくるのではないか、とどこか期待したいのです。
HPは「Computer is Personal Again」というスローガンを掲げて、製品を投入しています。まさに、WebOS「関数電卓」タブレット・デバイスは、そうした方向を力強く示すものになるのではないか、と密かに期待しているのですが、果たして、どうなるのでしょうか。一応、ツバをつけましたよ。

あーあ、そんな関数電卓が出ないかなぁ。