2024年2月13日火曜日

令和「ポケコン」の夢

 最近は、電卓ですらボタンを押さずの日々で、何か、もう少しやらんとアカンなぁ、と思うこと頻りなのであります。

電卓で計算のネタをもう少し考えないとならんのですが、同時に、電卓やポケコンに対する「ロマン」を思い返す事ばかりが多くなって来ました。ポンコツの繰り言であります。

そういや昔は、Sharpのポケコン・PC-1250/1251 が大変眩しかったなぁ、などと思い返します。当時は、CASIO PB-100を購入し、何処へでも持っていったものでした。
一方で、級友の中には、Sharp PC-1250/1251を持っている人がいたりなどで、この界隈では密かなPB-100 と PC-1251 の領土争いのような事が起こっていた。
その後、サイズ的に近しかった、HP15Cをニコニコしながら購入し、ポツポツとボタンを押して、複素数の計算などを勉強したのでした。

なかなか思い入れのある所なので、このあたりの話を色々と書くことは容易いのですが、本題からそれそうなので、其の内にでもと思います。

で、ポケコンやプロ電で、キーボード部分の大きさはあまり小さく出来ない、それに見合うLCDは1行程度の表示しかなかったのですが、このあたりの制約で、PC-1250/1251 はそれこそ「ワイシャツのポケットに忍ばせる」という感じでウケたのだろうか、などと。

時代が下ると、HPLXシリーズが登場し、当時はいつでも身につけている事から「電脳パンツ」などと言葉まで登場したそうですが、この辺りから、スマートフォンの登場により、国民聡電脳武装、の世の中になりつつあります。

こうした、ある意味ゲンナリするハナシは置いておき、今日では、過去の「ポケコン」に相当するものとして、こんなモノがあるといいます。

M5Stack Cardputerキット(M5StampS3付属)
https://www.switch-science.com/products/9277

小さいとはいえ、カラー液晶を用意したデザインなど、なかなか興味深い。
プロセッサは無線機能を持っている32bitのものらしく、microSDや各種センサーの利用も可能とかで、ポケコンに抱いていた「夢」が、これ一つで済んでしまうほど強力です。。
しかも、pythonで動くらしいのですが、残念ながら、pythonのプログラムを本体で編集できるのかはわかりません。

以前、マイクロコントローラーに液晶、簡単なTact SWをつけて動作する、手作りポケコン、のようなモノを構想したのですが、そこませずとも、安価にモノが入手できてしまう。時代の進歩には脱帽します。

しかしながら、残念な事に、本体サイズがカードサイズのfootprint にこだわったためか、たいへん小さそうです。
快適入力は難しそうですが、令和の時代の学生に向けた製品ですから、この大きさでも喜々として使うのかも知れません。

同時に危機感があるのは、こうした製品が日本で出てこない所でもあります。
それは、日本のユーザーの多くはスマートフォンで十分満足しているからなのでしょう。

「これ以上はどうなるか、子供でもわかるだろう」という田所博士(映画「日本沈没」)のセリフを思わせるものがあります。