2013年9月27日金曜日

既に欧米版HP Primeが届いているそうです

匿名氏が、前のポストのコメントで、そう言っておりました。
一方、Julyさんからは、こんな話が。

hp Prime 日本向けパッケージ付属マニュアル続報 - July.co.jp
http://www.july.co.jp/?p=1202

紙のマニュアルではなく、CD収録の電子文書(PDFかなぁ)の模様。また、Quick Guideか本編なのか、その辺も不明だそうです。
電子文書ならば付録するのも容易でしょうから、早期の販売が期待されます。既に船便で出発しているのかな ?

一方、3Dのplot機能がない、と、Amazon.comのレビューには書かれているそうです。
しかし、これをプログラムで解決しようという試みが為されています。

Graph3D v2013.09.26 for HP Prime - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=251367#251367

当方の様に日本語版を待ちわびる方には、最新のシミュレータの在り処が、MoHPCに報告されています。

where can I get the HP Prime simulator? - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=251295#251295

その在り処は、

The ultimate Emulator Version, of Advanced HP PRIME GRAPHING CALCULATOR.
http://h30499.www3.hp.com/t5/Calculators/The-ultimate-Emulator-Version-of-Advanced-HP-PRIME-GRAPHING/td-p/6175211#.UkRsbvFs2EJ


追記 on 2013/09/28  02:06
Julyさん所のAmazon.co.jp 売り場、残り4台だそうです。

2013年9月23日月曜日

並行輸入版 HP Prime、価格下落

先日、July 溝江様からお知らせを戴きました、HP Primeの並行輸入版ですが、価格が下がっている様子。

HP Prime 並行輸入版 - Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/dp/B00F9SQKB6?tag=julycojp-22

確か、18,400円だったはずですが、今は 17,400 円となっております。英語マニュアル版でも、という強者は、予約してみてはいかがでしょうか。


2013年9月18日水曜日

どうやら、日本でも出るらしい

既に、Julyさんの所に、HP Primeのプレビュー版が届いている模様。

hp Primeプレビュー版 - July.co.jp
http://www.july.co.jp/?p=1174

また、アメリカでは既に販売されているそうです。

hp Prime Graphing Calculator アメリカ・アマゾンで販売開始
http://www.july.co.jp/?p=1176

MoHPC でも、以下のサイトで販売中という情報があります。

http://www.pcsuperstore.com/products/11910680-HP-NW280AAABA.html

一方で、Julyさんは

当然、日本版で付属予定の「Quick Start Guide日本語版(仮)」はアメリカ版には付属しません!
が、一刻も早く入手されたい方はどうぞ。

としています。これは即ち「Quick Start Guide日本語版(仮)」を準備中、という事でしょう。年末までには出ると期待して、待ちましょうか。

2013年9月16日月曜日

HP Primeはかなり早いらしい

SysRPLの勉強のため、50gで動く Sierpinski gasket のプログラムを書いてみました。

まずは、UserRPLでのコードから。

« 
  -.3125 1.3125 XRNG 0 1 YRNG
  { # 0d # 0d } PVIEW ERASE
  1 'X' STO 2 'Y' STO
  1 3000 START 
    RAND -> n «
      CASE
        'n<1 2="" br="" end="" sto="" then="" x="" y="">        'n<2 .5="" 1="" 2="" br="" end="" sto="" then="" x="" y="">        X 1 + 2 / 'X' STO Y 2 / 'Y' STO END
      X Y i * + PIXON
    »
  NEXT
»

これは、3000回のループを行います。ガベージ・コレクションの発生もあるので、一概に実行時間が決まりませんが、実行したら10分程度掛かります。
一方、同様の動作を行うSysRPLのコードです。

!NO CODE
!RPL
::

  CLEARLCD
  TURNMENUOFF

  80 131 MAKEGROB
  GROB>GDISP
  TOGDISP

  ' ID R PURGE
  %0 ' ID R CREATE
  ' ID X PURGE
  %0 ' ID X CREATE
  ' ID Y PURGE
  %0 ' ID Y CREATE

  3000 0 DO
    %RAN %3 %* ' ID R STO 
    ID R %1 %< ITE
      :: ID X %0.5 %* ' ID X STO ID Y %0.5 %* ' ID Y STO ;
      :: ID R %2 %< ITE
        :: ID X %0.5 %+ %0.5 %* ' ID X STO ID Y %1 %+ %0.5 %* ' ID Y STO ;
        :: ID X %1 %+ %0.5 %* ' ID X STO ID Y %0.5 %* ' ID Y STO ;
    ;

    ID X %80 %* COERCE 25 #+ 80 ID Y %80 %* COERCE #- 
    #2 NDUP PIXON PIXON3

  LOOP

;
@
こちらも3000回のループを行うのですが、実行時間は流石に早く、1分半程度になりました。
ちなみに、HP GCCならば、10000回ループにしても一瞬で描いてしまいます。

で、HP Primeではどうなのか ? 偶然ではありますが、MoHPC に、作業例が提示されて居りました。

Sierpinksi triangle on HP Prime - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=250281#250281

YouTube動画へのリンクもあり、これをみると実に早い。こちらのコードでは3000回ループなのに、HP Primeでは20000回ループだそうです。ウーン。

恐らくインタプリタであろう電卓言語で、ここまでの速度が得られる。恐るべし、HP Prime。確かに、単純にARM 75 MHz (12 MHzという話もありますが)と 400 MHz ですから、パワーは大きく違うのではありますが、ここまで見せつけられるとなると ... 欲しい。

2013年9月8日日曜日

コレジャナイ ...

まずは、こういう話があるのだそうだ。

教科書12社、『デジタル教科書』を共同開発へ(2014年春に実用化を目指す) - タブクル 様
tabkul.com/?p=34895

いわゆる「ちゃちな電子教育道具」を、今度は教科書として利用しようというハラ。しかし、何でまたこんな話が、と思ったら、

日本では2019年までに全生徒へタブレット型端末を配備する予定としており、『デジタル教科書』については2014年春の実用化を目指すとのこと。

なんだそうだ。高校生全員がタブレの洗礼を受ける事になるらしい。で、その実相が、つぎの話題から垣間見える。

県立高のタブレット端末 生徒負担は5万円 - 佐賀新聞
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2544580.article.html

県教育情報化推進室によると、端末の基本ソフトはウィンドウズ8に決まっているものの、ハードのメーカーや導入するデジタル教材、最終価格は入札で決定する。
ただ、「5万円を下回ることはない」(同推進室)ことから、生徒の自己負担額を5万円に設定した。

いわゆる教育利権というヤツです。「タブレットが悪い」とは言いません。しかし、最初から「端末の基本ソフトはウィンドウズ8に決まっている」となっているのが「?」なのです。一つには、競争入札で選定する、という「配慮」があるからなのですが、ならば「5万円を下回ることはない」とは、どういう事なのか。

昨今の電子百科事典が、この程度(5万円)の価格で販売されているから、という事もあってなのか、5万円を設定したのかも知れませんが、電子百科事典には、著作物の使用料金が含まれているのですから、ある程度高いのはやむを得ない所 (もっと安くして欲しいのですが)。しかし、教育用タブレ製品では、電子教科書もアプリケーション、コンテンツとして別途購入することになりましょうや。それも生徒負担。
紙の教科書には「落書き」の楽しみもありましたが、電子教科書には出来ない相談です。それは余計としましても、 デジタル教科書はどんなものになるのでしょうか。

Windows 8には、Intel版、ARM版の2つがあります。Intel版だとするならば、デバイスの中身はPCなんですから、「タブレット」とは言わず、もっと安価に供給できるWindows 7のノートPCでも良さそうです。大学に行っても使えるでしょう。一方、ARM版だとすると、アプリケーションが劇的に少なく、それこそ教育分野で使うには問題があるのではないか。

順当に、タブレを教育分野で使うというのならば、まずは使いやすいiPad、そして安価なAndroid、というあたりからではないか、と思うのですが、サガでは「コレジャナイ」製品が採用される事になりそうです。さて、他の都道府県ではどうなるのでしょうか。


2013年9月7日土曜日

もう9月になってしまいました

おフランスでは、出ている模様。

http://www8.hp.com/fr/fr/products/calculators/product-detail.html?oid=5367463#!tab=features

しかし、アメリカは未だみたい。

http://www8.hp.com/us/en/products/calculators/product-detail.html?oid=5367463#!tab=features

さて、日本では ?

http://www8.hp.com/jp/ja/products/calculators/product-detail.html?oid=5367463#!tab=features

日本では39gIIも出ていないので、ページがあるといって、実際に発売されるのかは未知数なのですが、やはり、出て欲しいと思うのであります。

2013年9月2日月曜日

電子辞書の目覚ましい発展

今日、「電卓戦争」は舞台を電子辞書に移しているかの様です。

http://casio.jp/exword/point2013/

ここでは、取り敢えずCASIOのページを示しましたが、他のメーカーも同様で、互いに鎬を削っているのでしょう。実に充実したコンテンツ。そして、従来は中高生までだったものが「小学生向け」まで開発、発売している。これは、昨今の「(小学生からの)英語学習」もあるから。ローマ字はもとより、今はクソガキの時分から英語まで教えないとならない。
CASIOのものは、ENELOOPでカラー液晶まで採用し、長時間稼動だといいます。これなどは、電卓製品を作り慣れたメーカーならでは、と感激するものであります。そして、充実したコンテンツには、音声まで収録されているらしい。ウーン、凄い。

SEIKOはAndroidを採用した電子辞書があるそうです。無線でGooglePlayからアプリケーションが導入できるわけではないのですが、それでもapkファイルでアプリケーションを導入できるとか。しかし、少々価格が高いのが苦しい。この不況のご時世にあって、もう少し勉強して欲しいと希望したい。

こうした電子辞書に共通しているのは、大量のコンテンツであります。電子辞書、といって、単に辞書のみを載せるに留まらず、マルチメディア機能や教科書的な情報も盛り込んでいて、ちょっとした百科事典なみの機能まで果たしつつある。それは、ガキ共に「末永く、とは言わないにしても、ガッコに通っている間は長い期間使ってもらいたい」という、メーカーの愛の現れではあります。

まあ「電子辞書」なんだから、他の機能を充実させる理由はないのですが、付録する「電卓機能」はどうなのか、というと、それが旧態依然「12桁の普通の電卓」だったりする。で、こうした電子辞書に共通して、辞書機能は大変充実している一方、他の機能はおざなりになっている、という所が、どうにも「?」と思うのであります。電子辞書から始まったにせよ、現在は単なる「辞書」のみではなくなり、「電子百科事典」とつつある。
CASIOは「自然表記数式入力」などを関数電卓でやっていて、しかも、最近の電子辞書は中高生などをターゲットにしている。ならば、電子辞書に自然表記数式入力の関数電卓機能を入れたらいいのではないか、と思うのです。個人的にはプログラム機能もあるとウレシイかな、などとは思います。

昨今、TVで知識を争うクイズ番組が流行って居ります。こうした番組の「弊害」というのは、知識の確認を行うだけで「ああ、当たった、外れた」にのみ奉仕する事であります。知識というものは、使ってこそ意味があります。それは、ものごとを考える「道具」だからです。
今日の電子辞書、いや「電子百科事典」は、広範な知識を与えるものでありますが、知識を活用する、「考えるための道具」としてならば、エレキのパワーでもって、例えば、そこに収録されている数値データを、そのまま計算に使用できる、くらいの工夫があってもいいのではないか。これからの電子百科事典に付録する電卓機能は、そういう事に奉仕すべきでしょう。ならば、関数電卓くらいの機能があってもいいでしょう。関数電卓で採用される自然数式表記などは、こうした場面で活きてくる。更に、関数のグラフを描けるとなれば、より「活きた知識」となって、その知識が血肉になろうというものです。知識を得て、それを十全に活用する。知識とは、物事を考えるための道具であります。
現在の電子辞書は「辞書」に徹するためなのか、そうしたおもしろい機能を付けようとする方向にはありません。それはメーカーの側に「電子辞書には知識はたくさんあるから、お前らガキ共はこれから知識を得て、ノートに書き写せばいいんだよ」程度の意識しかないのではないか。電子百科事典には、エレキのパワーで莫大な情報が収蔵されている。「お前らガキ共は、これで知識を得ればいい」それはごもっともな話ではありますが、それだけでは、どうなのか。「知識を収集するだけの教育では大丈夫なのか」という事を言いたいのです。

得られた知識を存分に活用し、物事をより深く考える教育が必要だという理想の元に考え出されたのが「ゆとり教育」だった。

【あの人は今こうしている】「“そんなことは決してない”ってメッセージを発信し続けてます」 - ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/geino/127610

電子百科事典は「物事を考える」学習訓練の具として提供されているはずであり、なればこそ、知識を網羅するのみならず、それを活用できる土台も実装するべきなのではないか。もちろん、たかだか個人用の電子機器に、そこまでの機能を盛り込むというのは、大変な事ではあります。しかし、今日の電子百科事典は、莫大な知識を盛り込む事に成功しているではありませんか。ならば、つぎは「知識を活用できる土台」を盛り込もうじゃありませんか、メーカー様 ! その「小さな一歩」として、電子百科事典に「関数電卓機能」を、と本blogは提言します。

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