2009年10月15日木曜日

「未曾有」とみると「みぞうゆう」という読みを思い出して

ついこの間政権を降りた自民党の総裁だった人がこう読んだのですが、これをマスコミははやし立てて「漢字が読めない」などと言っておりました。
しかし、この事について余り責めることはありません。誰だって、いきなり「未曾有」なんて漢字が出てきたら、一瞬戸惑うのではないでしょうか。特に、自分の考えた演説原稿でなければなおさらです。

最近「フラッシュ暗算」というCMをTVで見ます。1秒毎に3桁の数字が現れ、これを5つほど加算すると「答えはこれ」という内容で、そろばんを習えば答えは簡単、というものです。確かに、こうした技能を持っているのは悪いことではないと思いますが、一方で、人間を電卓にするよりも、何を計算させているのかを考えた方が良いのではないか、などと余計な事を考えてしまいます。

先程の未曾有の問題でも、元総理が漢字を読めないことを問題にするよりも、その同じ元総理が言い放った別の暴言を問題にした方が良いのではないでしょうか。

BBCより
Japan PM in gaffe on poor couples
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/8218731.stm

ちなみに、本邦ではニュースを検索しても、1ヶ月も経つと見られなくなってしまうという問題があるので、他国のソースに頼っているのでした(でも、何時まで見られるのか ?)。Googleニュースで「麻生 結婚」というキーワードで検索すると、中日新聞のコラムが引っかかる程度です。BBCは何と気前が良いのでしょうか。対して、本邦の受信料を徴収する放送局ですが「コンテンツはニュースも含めてオレのもの。もう一度見たけりゃカネを出せ」と言わんばかり。受信料取っているんだから、せめてニュースくらいはいつでも見られる様にしておけよ、このタコ。

本気にしないでね。

2009年10月8日木曜日

雑感

雑感、というタイトルもひどいものですが、人から聞いた話なので、本気にしないでね。


国内メーカーの製品を購入することは、国内の景気を浮揚させるのに効果があるように思われます。一方、以下の話題を。

【朝日新聞】 親族間の殺人、亀井金融相「大企業に責任」 発言が波紋
2009年10月7日7時1分
http://www.asahi.com/politics/update/1007/TKY200910060446_01.html

何れ、この記事も見られなくなりそうですから、一部を抜粋しておきます。
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 大企業の経営姿勢を巡る亀井氏の発言は次の通り。

 「(大企業は)従業員を正社員からパートや派遣労働に切り替え、安く使えればいいということをやってきた。人間を、自分たちが利益を得るための道具としか考えないような風潮があり、社会の風潮もそうなる。人間関係がばらばらになり、家族という助け合いの核も崩壊していっちゃう。改革と称する極端な市場原理、市場主義が始まって以来、家族の崩壊、家族間の殺し合いが増えてきた。そういう風潮をつくったという意味で、(経団連に)責任があると言った」(6日、閣議後の記者会見で)
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もちろん、カメイ氏の発言がすべて正しいかどうかは判りません。この発言を受けて、某社のお手洗いの人は「私たちは日本的経営を捨てたつもりはない」と反論した、そうです。
でも、どうなんでしょうか。「円安誘導をお願いしたい。そうでないと、輸出で儲かりまへん」とか言っているそうで、おそらく、金儲けだけを考えて、その延長として「(大企業は)従業員を正社員からパートや派遣労働に切り替え、安く使えればいいということをやってきた。」のでしょう。もちろん、金儲けは必要ですが、それのみを目的としているのでは、悲しい。そういう経営者は、物作りよりで金儲けをするよりも、儲けたカネを投資に回した方が効率が良い、と思うに違いありません。お手洗いの人は、そうした話をアメリカで聞いて以来、そうした考えにかぶれてしまったようで、実際、そうした大企業も多いようです。お手洗いの人が代表を務めている企業団体に所属する企業などは、おそらくそうした事を考えているのでしょう。
そもそも、どれも似たり寄ったりの仕様であるネットブックが、何でまた、国内メーカーのものだけ性能が今ひとつで値段だけ高いのか、という辺りが疑問です。一つには「EMとカップリングで売れば、45000円でもロハの値段が付けられる。ならば、努力して安いものを作る必要もないんじゃないの。アホな国民は<日本製>と言えば買ってくれるだろうし」と思っているのではないか、と思えてしかたがないのです。
昔は、大企業も儲けた金を内部保留していたそうです。しかし、アメリカの金融会社からそのカネを狙われた大企業は「内部保留は良くない。もっとそうしたカネは投資に回すべきだ。そうすりゃあ儲かるんじゃないの ?」と言われたのか、今度はせっせとマネーゲームに没頭したようです。しかし、当のアメリカでそれがコケて、投資に回していたカネはパー。仕方がないので「円安誘導をお願いしたい。そうでないと、輸出で儲かりまへん」と言ったとか。しかし、正社員の数を減らす代わりに派遣社員というカネの掛からない人的資源を利用して生産を行い利潤を得ている様な企業は、その内、国内での生産で儲からなくなったら、海外に生産拠点を移すのは目に見えています。こうした企業の製品、サービスを購入しても、国内の景気に結びつく様には思えないのです。本来、メーカーは生産したものを販売し、その利潤を社員に分け与えて、その社員が国内で消費をすることで国内の景気が良くなっていったのだと思います。しかし、大手企業は法人税優遇を受けているのに、国内にカネを回す事は考えず、経営者のポッポに入れたり海外に投資してスッてしまったり。もちろん、大企業は色々なことをしているので、大量のカネが必要なのかも知れませんが、ならば、こうした大手企業については法人税優遇など止めてしまえば良いのではないか、とすら思えてきます。
会社というのは経済活動という「お祭り」をするための「社」である、という話を聞いた事があります。しかし、今日の大手企業の経営者は、そのお祭りをせず、お祭りのために喜捨されたお金をそのままもらってしまっているかのようです。そうしないと会社が持たない、というのかも知れませんが、そういう大手企業はそのまま退場してしまっても良いのではないか、と思えなくもありません。以前、4大証券会社の一つであった山一が解散した事がありました。この時も大騒ぎで、日本の経済はもうダメだと言っておりましたが、今度はお手洗いの人の会社辺り、どうなんでしょうかね。社員が一生懸命やっても、その舵を切る経営者が考え違いをしてしまうと、果たしてどこへ行ってしまうものやら。
しかし、今からでも遅くはありません。大手メーカーは海外にものを売る事もさることながら、国内で売れるものを作って欲しいのです。海外も不景気なので、思うように海外にものを売る訳にはいかないのですから。そのためには一層の企業努力が必要ですが、売れる製品、今は不景気なので「安くて良い品」を大量に国内へ供給すれば良いのです。そうすれば、国内経済は少しずつでも恢復するに相違ありません。大手企業には、生産手段としての公器として、その責任があると思います。「嫌ダヨーン、ソンナ事ヲスル位ナラ、海外ヘイッチャウヨーン」という、お手洗いの人の様な会社は、どんどん海外へ行ってしまえば良いのです。NTTの関連会社のCMに、「あなたの会社の<かえる力>を助ける」とかいうのがありました。今、大手メーカー、企業は、まさに変わる時です。そうなって初めて国内メーカーの製品を買うことが、国内景気の浮揚に資するのではないか、と思うのです。(でも、カツマ某がバタフライをしているNTTのCMは、余り面白くないなぁ。あれっ、カツマ某ではなく、カエルですか。こりゃあ、申し訳ない)