2017年10月30日月曜日

いいぞう、fx-CG50 !

fx-CG50 が2017-10-20 に国内発売されました。流通量が充分でないためか、或いは、この手の製品は売上が芳しくないからなのか、当初は一部の量販店での扱いしか見当たりませんでした。そうした量販店では、少々お高い価格を提示しておりました。

最近になって、kakaku.comでも項目ページが設置され、web店舗では量販店よりもお値打ち価格を提示している所が見られる様になりましたが、未だ、流通量が少ないからなのか、「メーカーからの取り寄せ販売」としている所が多く、少々時間が掛かるのは惜しい所であります、

fx-CG50 - 価格.com
http://kakaku.com/item/K0001007034/

そんな中、Amazon JPでも、販売ページが登場しました。

カシオ計算機 カシオ 電卓10桁 グラフ関数 FX-CG50-N - Amazon JP
https://www.amazon.co.jp/dp/B07628KRTR/ref=asc_df_B07628KRTR2225242

既に「ねこ娘のお父さん」様によるレビューが投稿されていて「(親分様サイト)「e-Gadget」を見て欲しくなり」と書かれております ! いや、良かった、良かった。

(何だか、取り下げちゃったみたいだよ)


fx-CG50は、カラー表示で乾電池駆動の高機能電卓で、国内にも流通され、入手性も良いものとして、当方としてもオススメしたいものです。
fx-CG50については、やす親分やsentaro様を始め、多くのユーザーがおり、かなりの活用が出来ます。素晴らしいプラットフォームです。

やす親分、恐れ入ります。
CASIO BASICのプログラミングについての情報、大変痛み入ります。

Sentaro 様、お疲れさまです。
高速動作addon, C.BASICの開発、本当に有り難く思います。

藤堂 様、fx-CG50はお買い求めされましたでしょうか。
当方も、購入を前向きに検討しておりますが、なかなか、手が出せずにおります。

以前、当blogでは「それでも当方はHP Primeを支持する」という小文をポストしました。同様のタイトルでこの記事も書こうかとは思ったのですが、取り止めにしました。
HP Primeは、結構いい製品だと思うのですが、日本正規代理店をやっておりましたJuly.co.jp様が、サイトを閉じてしまい、今日ではAmazon JPに出店している並行輸入業者から入手する他ありません。残念な事です。
そんなHP Primeのタイトルと同様のものを付けると、少々引け目を感じてしまうのであります。そこで、タイトルをこんな風にしたのですが、支持という思いは同じではあります。

CASIOでは、計算作業を支援する「KEISAN」サイトを運営しております。

KEISAN - 高精度計算サイト - CASIO
http://keisan.casio.jp/

ここには数多くの計算式などが網羅されております。多くの計算作業に対する「答えイッパァーツ !」なソリューションを提供しており、更にはユーザーによる計算式もポスト出来るようになっているとか。
CASIOでは、こうしたサイトを提供しており、プログラムライブラリなどのペーパーウェアの提供は、もはや「時代遅れ」という認識なのかも知れません。
Casioのkeisanサイトもあり、「ペーパーウェアの時代は終わった」という基調認識ではありますが、それで、計算技法、プログラミングについての情報発信は無くてもいいのか ? というと、ぞうでは無いのだと思います。

しかしながら、当方の引き出しを開けて中を見るに、今は空っぽという有り様です。最近、ネタに欠くテイタラク。
今後は、高機能電卓の「いちユーザー」として情報を発信していきたいのですが、それに伴う「内実を養う時期」と思っております。
内実を養う手管の一助として、fx-CG50の活用も検討しておりますが、今のところは流通量が多くないらしく、価格もこなれておりません。

東洋経済に、こんな記事がありました。

カシオの「余り計算電卓」が品薄になったワケ
発売後2週間で欠品、急きょ増産に動いた
http://toyokeizai.net/articles/amp/194311

fx-CG50の発売に先んじて発売された「余り計算の出来る電卓」についての記事です。
思いの外引き合いが来て、急遽、増産に至ったと書かれております。
今回のfx-CG50の流通量不足も、同じなのかも知れません。
国内の流通量が十分になったら、価格も十分にこなれてくるのでしょう。当方は「内実を養う」という言い訳で、しばらく様子を横目で見ながら、少し待ってみようと思います。

fx-CG50を始め、CASIOの高機能電卓については、当方はNewbieであります。
やす親分やsentaro様のような、CASIO製品の大先達の言葉を噛み締めながら、じっくりと内実を養いつつ、情報発信していきたく思うのであります。

もちろん、HP PrimeやHP50Gなどの情報も、ですが、総じて、高機能電卓の使用法、計算技法などを紹介できればいいかな、と、ユルく考えております。

「さて、何をしたものか」

2017年10月18日水曜日

fx-CG50の国内発売を賀ぐ

既に海外では発売されていた、CASIO fx-CG50 が、2017-10-20にも国内発売されると発表されました。

http://web.casio.jp/dentaku/fxcg50/?topics

海外では先行して販売されていたため、既に先進的なユーザーは海外から購入、レビューを公開されております。

http://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-594.html

こうしたレビューを見る事で、おおよその感触が掴める事と思います。

--- >8 ---

上記のレビューによりますと、fx-CG50は処理速度が高いらしい。その一方で、単4電池稼働との事で、これはユーザーにとってとても歓迎されるものでは無いか、と。
過去、液晶表示と言いますと、モノクロ液晶はバックライトが不要(反射型)のため、電気を食わないため、バッテリー稼働の機器に広く使われておりました。乾電池稼働の高機能電卓でも使われておりました所です。
カラー液晶は、基本的にバックライトがないと表示がうまく行きません。そのため、電気を食う様になり、乾電池駆動では機器稼働時間が短くなってしまい、リチウム充電池を要求する様になってしまいました。カラーの高機能電卓でも、リチウム充電池稼働が使われるのが当たり前です。
fx-CG50では、カラー液晶なのに乾電池稼働となっております。
fx-CG20から乾電池稼働だったのですが、fx-CG50では、更に実行速度が向上しているとの事。

乾電池稼働。running costが低いのも嬉しい所ですが、他にも、電池切れの心配がない点も嬉しいものです。乾電池なら、コンビニへ駆け込めば急場もしのげますが、充電池だと、充電する道具立てが必要なので、常に持ち歩いても、電源の心配をしなくともよい所がイイです。


今回発売されるfx-CG50では、日本語表示は叶いませんでした。
一方で、QRコード援用によって、スマートフォンからマニュアルを呼び出すという機能を盛り込んだ、と言います。
何故、on deviceにしなかったのか、という所が寂しいですが、それだけ高機能になってしまった、ということでもありましょうか。
スマートフォンの普及が手伝って、on deviceヘルプが無くなってしまったのは残念でありますが、ユーザーがフィードバックを送る事で、改善の方向へ向かうといいのかも知れません。幸い、ファームウェア更新のメカが用意されております。

今時はスマートフォンでカラー表示は当たり前になっておりますが、電卓がカラー表示となって、しかも3Dのグラフ表示まで出来るのです。しかも、乾電池稼働で ! 驚いちゃいますよ。行列計算能もあり、ちょっとした連立方程式も数値解が得られる。これは、中高生、いや、おませな小学生も使ってもらいたい、そんな製品です。もちろん、大人の皆様も買ってもらいたいものですが、カラー表示は特にガキどもの目に訴えるものがあろうか、と。

CASIO BASICによる、プログラミングも楽しめます。
また、Addinの機能で、電卓の機能を絞り出す事もできます。親分、Sentaro様が開発を進めるC.BASICでは、大変高速に動作するので、カラーのゲームをはじめ、色々なプログラムも高速動作します。延長で、もしかするとムフフ(?)な事も出来そうです。

現状、発売はされておりませんが、既に量販店などでは予約を受け付けているとの事。
しかし、海外輸入との価格差が大きいのは寂しい所。

円ドルレート以上に価格が高い。目下、fx-CG50に限らず、多くの「輸入製品」がレート以上の値をつけております。
日銀のクロダが輪転機が火をあげるほど札びらを刷りまくり、それで足りずに年金までもつぎ込んで米国債を買っているとか言われております。
そうして株価を上げているのがアペノミクチュなんだそうですが、刷った金が海外へ流出し、国内を回るカネが少なく、景気後退甚だしい折でありますから、レート以上に高くなるのは仕方のない所であります。
そんな状況下でも、fx-CG50の国内販売に踏み切ったCASIOの英断を高く評価したい。
こうして国内販売をすれば、量販店の店頭にも並びます。まずは、こうした高機能電卓があるという事を周知しないとなりません。
量販店の店頭に並べば、購入する人も少しは居るでしょう。こうして、少しずつでも普及していかないと、高機能電卓は先細りになってしまう。

価格が上がってしまうのは目に見えて居るので「そこまでして国内販売をするだろうか ?」という一抹の不安がありましたが、今般、国内発売に踏み切った。これは大変嬉しいものです。

かような理由から、fc-CG50の国内販売を賀ぐものです。

私たちは高機能電卓に何を求めるのか ?

藤堂様の御意見、とてもワクワクするものです。
高機能電卓に文書処理機能を付加すれば、プログラミング学習にも供されるデバイスとして普及するだらう、という意見を戴きました。
高機能化、当方も、それは嬉しいのです。

しかし、今日はガキ共もスマートフォンを持ち歩く時代。しまいにゃ、タブレットまで持ち歩いて居やがる。
スマートフォンにBluetoothキーボードを用意してやれば文書作成も十分できそうです。
また、AndroidアプリやiOSアプリには、素晴らしい計算アプリケーションが用意されている。PCで使うMaximaの様な数式処理環境まであるとか。

藤堂様からは、こんな記事も御紹介戴きました。

https://wired.jp/2017/09/14/ditch-that-fancy-scientific-calculator/

一線の科学者の記事らしい。
スマートフォンを使い、pythonとかで計算をしている、それほどまでに計算資源が潤沢となった今日、関数電卓の需要は乏しくなった、というのが主題の記事であり、その主張は正しい、と言わざるを得ない。

所が、CASIOもそうですが、TI,HPなどは、まだまだ高機能電卓を開発しております。
CASIOも、中国など海外の教員の意見などを吸い上げ、積極的にグラフ電卓を開発しております。
(件の科学者が居ると思しき)米国では、中高生にグタフ電卓を使わせているというじゃありませんか。そこまで理工教育が進んでいるアメリカならば、計算、プログラミングのリテラシイが十分普及しているので、大学生にもなったら、高機能電卓よりもスマートフォンで結果を求める方が効率が良い、という主張は、道理ではありましょうや。

CASIOのfx-FD10の例を待つでも無く、HP電卓などは、Civil Engineeringの方面でも積極的な売り込みをしておりました。一線の科学者のみが計算を必要としているのでもないのです。
ただ、こうした需要には、高機能電卓でなくても、関数電卓であれば事足りてしまう様な所もあるので、なかなか、高機能電卓の需要に結びつかないのが惜しまれる。
ただ、こうした需要を見るに、何もスマートフォンでpythonプログラミングによってのみ、という需要以外の需要はあろうか、などと。

本邦では2020年を目処に、学校教育でプログラミングを教える、という話が出ております。

プログラミングは面白いのです。プログラミング学習こそは、形を換えた「ゆとり教育」なのか、などと少し期待したいのですが、しかし、その実態となると、実にお粗末。佐賀県のヒワタリの例を観るに、使い物にならない安物のタブレットを斡旋収賄、というスキームで、プログラミング教育が進められようとしている模様。これではアカンです。
また、未だに小中学校への無線LANの普及は進んでおりません。そんな中で安物のタブレを斡旋して、どれだけ使えるのかも心許ない。
こんなお粗末な行政で大丈夫だろうか、などと思うのであります。
また、プログラミング教育、といっても、必ずしもディジタルデバイスをあてがう必要はない、とされており、Unplugged Computing/Programming という教育もあると言われております。

こうした環境、状況で、私たちは高機能電卓をどうした用途で用いるのか、その目的が問われている様な気がしてなりません。

「シダの葉グラフィクス」

 2017-10-20 には、CASIO fx-CG50が国内発売される、との事で、カラーグラフィクスの表示できる高機能電卓向けに、「シダの葉グラフィクス」のプログラムを実行してみました。

シダの葉グラフィクスについては、つぎを御参照。

反復関数系 - wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E5%BE%A9%E9%96%A2%E6%95%B0%E7%B3%BB


当方、未だカラーグラフィクスの高機能電卓を持っていないので、HP Primeのシミュレータで動作するコードを作成してみました。
以下の版は、モノクログラフィクスでの表示ですが、RGB()のパラメタを少し変えるだけで、カラーになります。

プログラム「draw_shida.ppl」

//  title : draw_shida.ppl
//  begin : 2017-10-03 15:18:44 
//  

//  
width  := 320;
height := 240;

//  initial ooord
x := 0;
y := 0;
//  loop counte
cnt :=  30000;
//  working
tmp := 0;

xmin := -3;
xmax :=  5;
ymin :=  0;
ymax :=  8;

//  functions

//  f1()
f1()
BEGIN
  tmp := 0;
  y := 0.16*y;
  x := tmp;
END;

//  f1()
f2()
BEGIN
  tmp := 0.2*x  - 0.26*y;
  y := 0.23*x + 0.22*y + 1.6;
  x := tmp;
END;

//  f1()
f3()
BEGIN
  tmp := -0.15*x + 0.28*y;
  y :=  0.26*x + 0.24*y + 0.44;
  x := tmp;
END;

//  f1()
f4()
BEGIN
  tmp :=  0.85*x + 0.04*y;
  y :=  -0.04*x + 0.85*y + 1.6;
  x := tmp;
END;


//  MAIN 
EXPORT DRAW_SHIDA()
BEGIN
// Clean the screen (G0):
RECT();

  LOCAL  i, r, col;
  LOCAL  xp, yp;

  FOR i FROM 1 TO cnt DO
    r := random();
    IF (r < 0.01)               THEN f1(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    IF (r >= 0.01 AND r < 0.07) THEN f2(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    IF (r >= 0.07 AND r < 0.15) THEN f3(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    IF (r >= 0.15)              THEN f4(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    xp := (x-xmin)/(xmax-xmin)*width;
    yp := (y-ymin)/(ymax-ymin)*height;
    PIXON_P(yp, xp, col);
  END;


//  key wait loop
REPEAT UNTIL GETKEY() == -1;
FREEZE;

END; 
 
小汚いコードですが、 移植は簡単だと思います。