2017年10月18日水曜日

fx-CG50の国内発売を賀ぐ

既に海外では発売されていた、CASIO fx-CG50 が、2017-10-20にも国内発売されると発表されました。

http://web.casio.jp/dentaku/fxcg50/?topics

海外では先行して販売されていたため、既に先進的なユーザーは海外から購入、レビューを公開されております。

http://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-594.html

こうしたレビューを見る事で、おおよその感触が掴める事と思います。

--- >8 ---

上記のレビューによりますと、fx-CG50は処理速度が高いらしい。その一方で、単4電池稼働との事で、これはユーザーにとってとても歓迎されるものでは無いか、と。
過去、液晶表示と言いますと、モノクロ液晶はバックライトが不要(反射型)のため、電気を食わないため、バッテリー稼働の機器に広く使われておりました。乾電池稼働の高機能電卓でも使われておりました所です。
カラー液晶は、基本的にバックライトがないと表示がうまく行きません。そのため、電気を食う様になり、乾電池駆動では機器稼働時間が短くなってしまい、リチウム充電池を要求する様になってしまいました。カラーの高機能電卓でも、リチウム充電池稼働が使われるのが当たり前です。
fx-CG50では、カラー液晶なのに乾電池稼働となっております。
fx-CG20から乾電池稼働だったのですが、fx-CG50では、更に実行速度が向上しているとの事。

乾電池稼働。running costが低いのも嬉しい所ですが、他にも、電池切れの心配がない点も嬉しいものです。乾電池なら、コンビニへ駆け込めば急場もしのげますが、充電池だと、充電する道具立てが必要なので、常に持ち歩いても、電源の心配をしなくともよい所がイイです。


今回発売されるfx-CG50では、日本語表示は叶いませんでした。
一方で、QRコード援用によって、スマートフォンからマニュアルを呼び出すという機能を盛り込んだ、と言います。
何故、on deviceにしなかったのか、という所が寂しいですが、それだけ高機能になってしまった、ということでもありましょうか。
スマートフォンの普及が手伝って、on deviceヘルプが無くなってしまったのは残念でありますが、ユーザーがフィードバックを送る事で、改善の方向へ向かうといいのかも知れません。幸い、ファームウェア更新のメカが用意されております。

今時はスマートフォンでカラー表示は当たり前になっておりますが、電卓がカラー表示となって、しかも3Dのグラフ表示まで出来るのです。しかも、乾電池稼働で ! 驚いちゃいますよ。行列計算能もあり、ちょっとした連立方程式も数値解が得られる。これは、中高生、いや、おませな小学生も使ってもらいたい、そんな製品です。もちろん、大人の皆様も買ってもらいたいものですが、カラー表示は特にガキどもの目に訴えるものがあろうか、と。

CASIO BASICによる、プログラミングも楽しめます。
また、Addinの機能で、電卓の機能を絞り出す事もできます。親分、Sentaro様が開発を進めるC.BASICでは、大変高速に動作するので、カラーのゲームをはじめ、色々なプログラムも高速動作します。延長で、もしかするとムフフ(?)な事も出来そうです。

現状、発売はされておりませんが、既に量販店などでは予約を受け付けているとの事。
しかし、海外輸入との価格差が大きいのは寂しい所。

円ドルレート以上に価格が高い。目下、fx-CG50に限らず、多くの「輸入製品」がレート以上の値をつけております。
日銀のクロダが輪転機が火をあげるほど札びらを刷りまくり、それで足りずに年金までもつぎ込んで米国債を買っているとか言われております。
そうして株価を上げているのがアペノミクチュなんだそうですが、刷った金が海外へ流出し、国内を回るカネが少なく、景気後退甚だしい折でありますから、レート以上に高くなるのは仕方のない所であります。
そんな状況下でも、fx-CG50の国内販売に踏み切ったCASIOの英断を高く評価したい。
こうして国内販売をすれば、量販店の店頭にも並びます。まずは、こうした高機能電卓があるという事を周知しないとなりません。
量販店の店頭に並べば、購入する人も少しは居るでしょう。こうして、少しずつでも普及していかないと、高機能電卓は先細りになってしまう。

価格が上がってしまうのは目に見えて居るので「そこまでして国内販売をするだろうか ?」という一抹の不安がありましたが、今般、国内発売に踏み切った。これは大変嬉しいものです。

かような理由から、fc-CG50の国内販売を賀ぐものです。

私たちは高機能電卓に何を求めるのか ?

藤堂様の御意見、とてもワクワクするものです。
高機能電卓に文書処理機能を付加すれば、プログラミング学習にも供されるデバイスとして普及するだらう、という意見を戴きました。
高機能化、当方も、それは嬉しいのです。

しかし、今日はガキ共もスマートフォンを持ち歩く時代。しまいにゃ、タブレットまで持ち歩いて居やがる。
スマートフォンにBluetoothキーボードを用意してやれば文書作成も十分できそうです。
また、AndroidアプリやiOSアプリには、素晴らしい計算アプリケーションが用意されている。PCで使うMaximaの様な数式処理環境まであるとか。

藤堂様からは、こんな記事も御紹介戴きました。

https://wired.jp/2017/09/14/ditch-that-fancy-scientific-calculator/

一線の科学者の記事らしい。
スマートフォンを使い、pythonとかで計算をしている、それほどまでに計算資源が潤沢となった今日、関数電卓の需要は乏しくなった、というのが主題の記事であり、その主張は正しい、と言わざるを得ない。

所が、CASIOもそうですが、TI,HPなどは、まだまだ高機能電卓を開発しております。
CASIOも、中国など海外の教員の意見などを吸い上げ、積極的にグラフ電卓を開発しております。
(件の科学者が居ると思しき)米国では、中高生にグタフ電卓を使わせているというじゃありませんか。そこまで理工教育が進んでいるアメリカならば、計算、プログラミングのリテラシイが十分普及しているので、大学生にもなったら、高機能電卓よりもスマートフォンで結果を求める方が効率が良い、という主張は、道理ではありましょうや。

CASIOのfx-FD10の例を待つでも無く、HP電卓などは、Civil Engineeringの方面でも積極的な売り込みをしておりました。一線の科学者のみが計算を必要としているのでもないのです。
ただ、こうした需要には、高機能電卓でなくても、関数電卓であれば事足りてしまう様な所もあるので、なかなか、高機能電卓の需要に結びつかないのが惜しまれる。
ただ、こうした需要を見るに、何もスマートフォンでpythonプログラミングによってのみ、という需要以外の需要はあろうか、などと。

本邦では2020年を目処に、学校教育でプログラミングを教える、という話が出ております。

プログラミングは面白いのです。プログラミング学習こそは、形を換えた「ゆとり教育」なのか、などと少し期待したいのですが、しかし、その実態となると、実にお粗末。佐賀県のヒワタリの例を観るに、使い物にならない安物のタブレットを斡旋収賄、というスキームで、プログラミング教育が進められようとしている模様。これではアカンです。
また、未だに小中学校への無線LANの普及は進んでおりません。そんな中で安物のタブレを斡旋して、どれだけ使えるのかも心許ない。
こんなお粗末な行政で大丈夫だろうか、などと思うのであります。
また、プログラミング教育、といっても、必ずしもディジタルデバイスをあてがう必要はない、とされており、Unplugged Computing/Programming という教育もあると言われております。

こうした環境、状況で、私たちは高機能電卓をどうした用途で用いるのか、その目的が問われている様な気がしてなりません。

「シダの葉グラフィクス」

 2017-10-20 には、CASIO fx-CG50が国内発売される、との事で、カラーグラフィクスの表示できる高機能電卓向けに、「シダの葉グラフィクス」のプログラムを実行してみました。

シダの葉グラフィクスについては、つぎを御参照。

反復関数系 - wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E5%BE%A9%E9%96%A2%E6%95%B0%E7%B3%BB


当方、未だカラーグラフィクスの高機能電卓を持っていないので、HP Primeのシミュレータで動作するコードを作成してみました。
以下の版は、モノクログラフィクスでの表示ですが、RGB()のパラメタを少し変えるだけで、カラーになります。

プログラム「draw_shida.ppl」

//  title : draw_shida.ppl
//  begin : 2017-10-03 15:18:44 
//  

//  
width  := 320;
height := 240;

//  initial ooord
x := 0;
y := 0;
//  loop counte
cnt :=  30000;
//  working
tmp := 0;

xmin := -3;
xmax :=  5;
ymin :=  0;
ymax :=  8;

//  functions

//  f1()
f1()
BEGIN
  tmp := 0;
  y := 0.16*y;
  x := tmp;
END;

//  f1()
f2()
BEGIN
  tmp := 0.2*x  - 0.26*y;
  y := 0.23*x + 0.22*y + 1.6;
  x := tmp;
END;

//  f1()
f3()
BEGIN
  tmp := -0.15*x + 0.28*y;
  y :=  0.26*x + 0.24*y + 0.44;
  x := tmp;
END;

//  f1()
f4()
BEGIN
  tmp :=  0.85*x + 0.04*y;
  y :=  -0.04*x + 0.85*y + 1.6;
  x := tmp;
END;


//  MAIN 
EXPORT DRAW_SHIDA()
BEGIN
// Clean the screen (G0):
RECT();

  LOCAL  i, r, col;
  LOCAL  xp, yp;

  FOR i FROM 1 TO cnt DO
    r := random();
    IF (r < 0.01)               THEN f1(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    IF (r >= 0.01 AND r < 0.07) THEN f2(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    IF (r >= 0.07 AND r < 0.15) THEN f3(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    IF (r >= 0.15)              THEN f4(); col := RGB(0, 0, 0); END;
    xp := (x-xmin)/(xmax-xmin)*width;
    yp := (y-ymin)/(ymax-ymin)*height;
    PIXON_P(yp, xp, col);
  END;


//  key wait loop
REPEAT UNTIL GETKEY() == -1;
FREEZE;

END; 
 
小汚いコードですが、 移植は簡単だと思います。

2017年9月26日火曜日

遂にfx-CG50が国内販売へ !

先進的なユーザー (やす親分のレポート記事) は既に海外から購入、色々と評価しているfx-CG50ですが、ようやく本邦でもお披露目となります。いや、目出度い、目出度い !

http://web.casio.jp/dentaku/fxcg50/?topics

発売は10月との事で、今しばらく間があります。また、現状では価格も不明であります。
しかし、国内販売という英断を高く評価したいのであります、当方としては。

先ずは第1報という事で。

2017年9月4日月曜日

余り計算の出来る電卓が登場


こんな話題がありました。

大人になったら使わないのに、なぜ私たちは「分数」を学ぶのか (1/6) - IT media
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1707/05/news013.html

確かに、分数の計算、大人になると余り使いませんやなぁ。いや、そもそも (閣議決定されてしまった「基本的」という意味ではありません、念の為)、三角関数や対数とかの計算も含めて、計算自体をやらなくなってしまったのか ?

先日、TVを見ておりましたら、巨大建築物の技術者の方が、現場で構造計算をしないとならない場面で、図面を見ながらCANONの関数電卓を叩いているシーンがありました。CANONの関数電卓は、計算精度、桁数が15桁以上あるとかで、ある程度の需要がある様子。
関数電卓はそれなりに販売されているのですが、高機能電卓は需要がアヤシイのか、なかなか登場しません。

それはさておき、この記事に出て来る主張、それはそれで一つの見識ではあります。

永らく「電卓」というと、四則演算とパーセント計算、メモリーがあって、平方根計算があれば十分、という所でした。
事務用に使われるものでは、四捨五入などの設定が出来るものなど、少し機能が増えており、一方、関数電卓では関数計算能などが多くなっております。
そうした所で、CASIOは「余り計算の出来る電卓」を発売するというニュースがありました。

MP-12R - CASIO.jp
http://casio.jp/dentaku/products/MP-12R/

上記の記事、まさにこの電卓の登場を予期していたかの様で、乗せられた格好ではありますが、それでも、この電卓の登場は支持したい。
それは、計算に対するリテラシイを向上させるために寄与するからではあります。

一方で「日本向けには、こうした電卓だけ投入すればいいや」と思われてしまうと、CASIOは高機能電卓を日本向けに出さなくなってしまうのではないか、という懸念もあります。
CASIOは海外でfx-CG50を始めとして、高機能電卓販売が行われております。
所が、本邦ではfx-CG20がデスコンになってしまい、後継がなかなか出ない。そこを憂慮するものであります。

この7月、CASIOは2週にわたって、電卓新製品の発売を発表しました。この時、当方は「7月はCASIO電卓月間なのか !」と驚き、先日の記事をポストしたのですが、期待を違えて、7月はここで電卓製品の発表は潰えてしまいました。
そして、今月は「ニッパチ」。消費の伸び悩む月であり、先週はお盆休みでした。
アメリカ辺りは新学期前とあって、高機能電卓やPCなどの需要が亢進されるのですが、

心ある方々は、既に海外輸入でfx-CG50などを購入しております。少ないとは言え、それなりの需要があるのですが、収益体質の故なのか、日本ではなかなか登場しない。「お前の国には売らないよ」という意味の「おま国」という言葉がありますが、CASIOの高機能電卓も「おま国」となってしまっては、実に哀しいのであります。

2017年7月24日月曜日

2017/07/26に「何か」が出るのか !?

CASIOから「余り計算電卓」の発売が発表されたのが、07/12でした。その翌週には、カラーの電卓製品などが発売されると発表しております。
一方、グラフ電卓の現行製品は、販売終了となっております。

そこで、来る2017年7月26日、「何か」の発売が発表されないのか、と期待したい所ではあります。果報は寝て待て、2017/07/26 !

2017年7月2日日曜日

fx-5800PとPCの接続研究に一定の成果

sentaro 様よりお知らせ戴きましたが、AkSd様の掲示板 (http://scicalcfan.bbs.fc2.com/)で研究が進められていた、fx-5800PとPCの接続・入出力の研究について、takumaro様により、一定の成果が公開されておりました。

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/1946/index.html

takumaro 様の成果は、PIC 16F1445を中心に構成されたUSBトランシーバとWindows用の通信アプリケーションより構成されております。
ブレッドボードにてハードウェアを作成して動作するとの事で、fx-5800Pユーザーの皆様、是非ともお試し戴きたい成果だと思います。

素人目には、16f1445をUSB電源(5.0 V ?)で動かし、fx-5800Pとの接続部分で電圧調整 (fx-5800Pの電圧は2.5V だそうです) をすれば良さそうと思います。

  • 電卓からPICへの信号は、PIC内部にコンパレータがありますから、基準研究圧を2.5V程度に設定すれば、電卓出力の検出は可能でしょう
  •  PICから電卓へは、1k Ohm程度の抵抗器2本を使って分圧したものを流せば良さそう ?
ただ、上記は素人考えなので、電卓に与える影響は未知数です。場合によっては電卓を壊してしまう事もあります。
takumaro様の成果では、2.6 V のレギュレータを使う事で、全体の電圧を安全に管理する事に成功しております。
同時に、 部品点数も少なく回路製作も簡便ならしめており、とても興味深いものです。

Takumaro様の所で、PICにファームウェアを導入するサービスも提供されておられるそうですが、欲を言いますと、ブレッドボードなどを一まとめにした電子工作キットとして提供されると、とてもウレシイかなぁ、なんてね。秋月電子とかであれば買う人も居るかも知れません。やす親分のfx-5800P CASIO BASIC ”Deep Manual"とか付けて売り出したら、結構ブームになりそうな ... ?