2012年6月27日水曜日

何だか、新しい電卓が欲しくなっちゃった

いえね、手持ちの電卓が3台もあって、最近はロクに使っていないのではありますが、Akiraさまの所で電卓の話題を見たら、何だか欲しくなっちゃったのよ。

かつて、CANONも電卓製品の延長として面白い製品を出していたりしたんですが、今日の電卓製品の細り方といったら、これは何なのか。御手洗氏が社長に就いてからというもの、「大企業病」という事で、リストラ、リストラ。PC部門は止め、電卓も規模を縮小してしまった。まあ、不景気が祟ってきた当時は、会社の存続が最優先課題だったので、仕方のないところだったのかも知れませんが、今は一息ついたのでしょうから、もう少し面白い製品とか出してくんないかね。いや「もう電卓はやらないんだよーん」というのであれば、期待せずに済むんですけど。

Sharpも大企業病に冒されていて、もう電卓も止めてしまうのではないか、と思っていたのですが、意外に製品をコツコツと作っていた。最近は工業高校向けのポケコンは出していない様ですが、未だに電卓部門を縮小しない所を見ると、もう少しすれば新製品も出したりするのかな、などと、少し希望を持ってしまいます。

CASIOも結構元気な様です。先日はカラーグラフ電卓も販売しましたし、Akira様購入のfx-5800Pは、プロ電だというのに、単4電池1本で動くというじゃないの。これはビックリ。実売8000円くらいで、意外に面白い製品を出していたのねぇ、と興味を持ってしまいました。

最近は量販店の店頭にも行っていないので、少し物色してこようかな、なんて「仏心」を出してしまいました。もしかすると、ひょっこり「300円関数電卓」とかあったりしてね ?

ようやく日本も「電子書籍元年」 ?

AmazonのKindleが、日本サイトでも「Kin日発売予定」との事で、もうすぐ発売されるかも知れない、との事。しかし、テレ東に出たベゾス氏は「年内にやりたいねぇ」と、実際には数カ月先が「近日」なのか、と。
一方、楽天の方もいよいよ「電子書籍を始めるゾ」と言い出しました。

当方は、両方やってくれたら面白いかなぁ、などと傍観しておりますが、さて、どうなるのか。

Amazonの電子書籍、どうやら「クレカ払い」でしか買えないでしょう。すると、ガキはおいそれと買えない。楽天は判りませんが、もしかするとweb moneyとか使えるかも知れない。そして、大人情報も出ている日刊ゲンダイやおねーちゃんのグラビヤとかも売ってくれる、かも。すると、やはりガキ共のカネを収奪するには、楽天の方が優勢なのか、などと考えてしまうのです。
一方、電子書籍で考えると、Amazonの方が大量のコンテンツを供給できそうな様子。その辺りで、どんな戦いになるのか、電子書籍の関係者は固唾を飲んで見守っているのでしょう。しかし、最終的には両者とも市場を広げる事なく、最後はAppleのiTuneが一人勝ち、とかなったりするのではないか、などとも思えてしまうのですね。

よく「Amazonは外国企業なので、ここでものを買うと、その収益は外国へ行ってしまう。だから国内企業の楽天で買おう」という「愛国的」な言説があります。現状ではそうなのかも知れません。しかし、楽天もより大きくなるには「世界展開」、世界的企業となるため、既に社員には英語を強要しているとか。で、海外進出で多国籍企業ともなれば、その収益は多国籍企業なので、結果、海外に流出してしまう。これは避けられない事です。そもそも、世界展開を目指しているので、カナダの電子書籍企業Koboを買収して、事業を始めたのですから。

Amazonが勝とうが楽天が勝とうが、当方にとってはどうでもいいのです。だから、安くて使い良い電子書籍端末を出してくんないかな、どっちでもいいから。


追記 on 2012/06/30
ベゾスのバカタレ。結局、尼のKindleは「年内発売」だった様でした。今、尼のサイトを見ると「Kin日発売」のバナーは掻き消えております。近日ではなく「年内発売」ちう事です。 Win8よりも早いのか遅いのか、という時期の話。まあ、当てにはしておりませんが、では何でまた、この時期だったのか。それが怪しい ... 。

2012年6月9日土曜日

「計算遊び」から考える

中学生や小学生が見ているとは思えないのですが、もしかすると、検索で引っかかったりするかも知れません。

中学生にもなると、2乗や3乗などのべき乗の話を勉強されている事と思います。最近は苦悶式なんて学習方式もあるそうで、こうした知識はもしかすると小学生でも知っているのかも。
そうしたお子さんに「では、4の1.5乗は、いくつでしょうか」と問題を出したら面白いかな、なんて思ったのでした。

これは、100円ショップで買える程度の電卓 (もちろん、ルートは必要です)を持っていれば計算できてしまう問題です。また、知っていれば、暗算でもすぐに答えが出ます。
しかし、それを小中学生に説明するのは、少々骨が折れそうなので、ここで「試案」を出しておきます。

1) まず、4の3乗を考えてみましょう
4*4*4 = 64

2) つぎは、4の2乗
4*4 = 16

3) 4は16の「平方根」でした。平方根とは「2乗を元に戻す」、すなわち「1/2乗」の計算であると判ります
16^(1/2) = 4

4) 4^3 = 64 でしたが、64 = 2*2*2*2*2*2 = 2^6 でもあります
さらに、64 = (2*2*2) * (2*2*2) = 8*8 でもありますから、64の平方根は、8であると判ります

5) 4の3乗の平方根というのは、4の3/2乗、すなわち、4^1.5という具合です

かくして、4の1.5乗が求まりました。4^1.5 = 8 だったのです

ルートの計算を知っていれば、√(4*4*4) = 8という計算は出来ます。これで100円電卓でも4^1.5の計算は可能です。

こうした事を勉強すると「では、今度は3の3.25乗はどうなのか」などと思う、ひねくれたガキも出てくるかも知れません。これくらいならばまだ、100円電卓でも計算できます(√√(3^13))が、こういうガキが下手にルートキーなんていじってしまうと、更に「3の√3乗は ?」などという疑問に突き進んでしまうでしょう。
そうなると、関数電卓の出番です。関数電卓であれば、当面、計算については色々とやれるでしょう。

ヘンミの計算尺でも「中学生向け」というのがありました。これにはSI,TI尺、L尺があって、三角関数や対数の計算ができたものです。もちろん、本格的な計算尺に較べれば、機能は劣るものですが、それでも三角関数、対数・指数の計算は十分にこなせます。
こうしたものが、以前の日本には存在しておりました。中学生でも、三角関数や指数・対数の計算を行うかも知れない、そういう視点があったればこそ、の製品でしたが、今日では、中国のKADIOが、関数電卓で「中学生向け」を出している。しかも、海外の話とは言え、200円もしないという。

計算尺は関数電卓にその座を逐われてしまいましたが、代わりとなる関数電卓には、極端な話、ガキ向けの製品がない。いや、量販店に行けば、1000円で購入できるものがありはしますが、量販店の電卓の棚を見に行くガキなんて、そんなにいませんよ。それに、関数電卓は「プロツール」という扱いですから「ガキが使うんじゃねぇよ」というオーラがあって、なかなか、ガキでも「面白そう」と気軽に思わせる製品はないわけですね。それは、Sharpが出している「キティちゃん電卓っすよ」、「キャーッ、キャワイイーッ !」の類とは違い、機能、すなわち「何が出来るのか」を訴えて行かないとならない。ガキでも「こんな事が出来るんだ」と思えば、興味を抱く、そういうものです。それがリテラシイというものです。

一頃、CASIOは量販店の店頭で(ガキ向けの)小冊子を配布しておりました。CASIOは孤軍奮闘、リテラシイを涵養するべく、こうした事を地道に行っておりました。実に高邁な理念なのですが、ついでに「気軽に買える価格」の製品を一緒に出してくれないか、と思うので有ります。それこそ、こういう冊子を頒布し、その冊子にある問題を小遣いで買える関数電卓ですぐにでも試せる。いいじゃあないの。菓子付き玩具ならぬ「関数電卓付き小冊子」くらいのもの。

過日「100円ショップで関数電卓が売られる日」という小文を出しましたが、別に100円でなくても良いのです。しかし、近所のガキの目に触れる所に、ガキの小遣いで気軽に買える程度の価格 (200-300円程度 ?) で出してもらえないだろうか、と切に思うのです。今日ならば、そうした、ガキの小遣いでも買える程度の関数電卓が製造可能である筈です。ガキの目に触れる、という事で言えば、以前ならば、学校近くの文具店やスーパーの玩具売り場とかなのでしょうが、今日、そうした所も少なくなっていて、やはり、コンビニや100円ショップ、スーパーの文具売り場、あるいは書店とかいう事になってしまうのでしょう。そうした所に置いて、ガキの目を惹くのです ! 計算の小冊子を付けて「関数電卓付き小冊子」として !!

大して儲かるものではありませんから、メーカーとしては大変ではありますが、是非とも検討されたく。

あーあ、いつもの「電卓情報」になっちゃったよ ... 。だーれも見ていないのだろうけれども、やはり、訴えて行きたいのよ。

追記

「100の1.5乗」で検索された方が居られる様で。上記の手続きに従えば、

100^1.5 = 100^(3/2) = (√100)^3 = 10^3 = 1000

ちう事ですね、ハイ。