HP電卓以外にも高性能の電卓があります。米国TI(Texas Instruments)社が製造する関数電卓がそれです。
TI電卓には、最上位機種に「Voyage200」があります(最近では「Nspire」というものが出てくる情報もあります)。この電卓(電卓というには少々大きいのが苦しい所 ...)は、「Derive」というCAS(Computer Algebra System)をベースとした数式処理機能を有しており、かなり高性能な機種です。
さて、このVoyage200を始めとするTI電卓ですが、日本では「Naoco」(http://www.naoco.com)という所が代理店となって、日本語マニュアルを就けて販売しております。しかしながら、最近では幾つかの会社がTI電卓を並行輸入で販売するようになり、日本語マニュアルのない製品が格安で入手できるようになっています。
これに伴い、Naocoでは、TI-89(Voyage200の前身機種)の日本語マニュアルの公開を休止してしまいました。折角日本語訳をしても、別の所から買われて、日本語マニュアルだけをダウンロードされてはかないませんからね。
で、「悪い」情報はここからです。実は、未だダウンロードできてしまうんですね、この日本語マニュアルは ! しかし、場所は教えませんよ。どうしても気になる方は、自分で勉強と思って調べてみて下さい。意外に知っている人は結構多いかも知れませんが。
ちなみに、下位機種(?)であるTI-83+ (現在はTI-84が販売されています)の日本語マニュアルはダウンロードできます。TI-84も結構良い機種なので、気になる方は調べてみて下さい。
追記 on 2008/07/11
以前、PDFマニュアルの一部がNAOCOのwebページにあるという話を書きましたが、既に手を入れていた様で、アクセスできなくなっておりました。残念、といってはいけませんが。
高機能電卓の情報を広く扱おうと、こんな題名にしました。 先日、手持ちの HP50G がイカれてしまい、HP電卓についての話題を追いかける事が出来なくなりました。 他社の高機能電卓も気になるので、色々とちょっかい出しますヨ。 宜しくネ。
2007年10月25日木曜日
2007年10月17日水曜日
ある製品の在庫数を使って
以下にあげますのは、某ショップにおける、ある製品の在庫数です。
これを使って、回帰分析をしてみました。
日付 在庫数
10/06 376
10/07 366
10/08 358
10/09 346
10/10 336
10/11 328
10/12 320
x側のパラメタが面倒なので、日付をxとしました。
x y
-------------
6 376
7 366
8 358
9 346
10 336
11 328
12 320
直線回帰モデルを適用し、35Sで計算させた結果は以下の様です。
r = -0.9984
かなり良い値になっています。まあ、良くみれば日に10台前後が売れているのですから、当たり前ですね。
このデータを用いて、今回の入荷分がいつ頃まであるのか、推定してみましょう。スタックに 0 を積んでから、[L.R] [^x] と操作します。すると、
45.5414
という値が得られました。10月45日、すなわち11月14日辺りに在庫が 0 になる勘定ですが、実際にはもっと早くなくなりそうです。このデータの続きは次のようになっていました。
10/13 198
多分、別の所へ在庫分の一部を移したのでしょう。この製品の名前は「HP35S」です。さしずめ、Amazon に移したのかも知れません。
これを使って、回帰分析をしてみました。
日付 在庫数
10/06 376
10/07 366
10/08 358
10/09 346
10/10 336
10/11 328
10/12 320
x側のパラメタが面倒なので、日付をxとしました。
x y
-------------
6 376
7 366
8 358
9 346
10 336
11 328
12 320
直線回帰モデルを適用し、35Sで計算させた結果は以下の様です。
r = -0.9984
かなり良い値になっています。まあ、良くみれば日に10台前後が売れているのですから、当たり前ですね。
このデータを用いて、今回の入荷分がいつ頃まであるのか、推定してみましょう。スタックに 0 を積んでから、[L.R] [^x] と操作します。すると、
45.5414
という値が得られました。10月45日、すなわち11月14日辺りに在庫が 0 になる勘定ですが、実際にはもっと早くなくなりそうです。このデータの続きは次のようになっていました。
10/13 198
多分、別の所へ在庫分の一部を移したのでしょう。この製品の名前は「HP35S」です。さしずめ、Amazon に移したのかも知れません。
2007年9月27日木曜日
HP35Sについて #5
購入された方も多く、日々、webには情報が上げられておりますので、こちらでも少しだけ、興味深い(?)情報を上げておきます。
35Sでは、複素数や3Dまでのベクトルのデータを一つのデータとして変数に収容したり、スタックに乗せて計算したり出来ます。一方、Equation manager(方程式管理)には、[2*2 lin. solve]、[3*3 lin. solve] という項目が最初から用意されております。これらは、2/3元連立方程式の数値解を計算するものですが、では、これらの機能で複素数係数の連立方程式、例えば、インピーダンス計算を含む、簡単な回路網の電流の計算などといったことが出来るのでしょうか。
結果から言いますと「できません」でした。惜しい。簡単にこの事を考えてみましょう。
これらの機能はEquation managerから[SOLVE]を使って起動しますが、SOLVE機能は、はさみうち法を採っているらしく、基本的には実数の解しか対象としていないので、これが原因かと考えられます。
後、このblogを御覧戴きました皆様にお知らせ。blogの中にあるアドレスですが、この形式の表示だと切れてしまい、うまく表示されていません。RSSフィードを御覧戴きますと、これらのアドレスが表示されるので、アドレスを御参照の場合には、これを御利用下さい(blog初心者なので、どうしたものか、良く判らんです、ハイ)。
35Sでは、複素数や3Dまでのベクトルのデータを一つのデータとして変数に収容したり、スタックに乗せて計算したり出来ます。一方、Equation manager(方程式管理)には、[2*2 lin. solve]、[3*3 lin. solve] という項目が最初から用意されております。これらは、2/3元連立方程式の数値解を計算するものですが、では、これらの機能で複素数係数の連立方程式、例えば、インピーダンス計算を含む、簡単な回路網の電流の計算などといったことが出来るのでしょうか。
結果から言いますと「できません」でした。惜しい。簡単にこの事を考えてみましょう。
これらの機能はEquation managerから[SOLVE]を使って起動しますが、SOLVE機能は、はさみうち法を採っているらしく、基本的には実数の解しか対象としていないので、これが原因かと考えられます。
後、このblogを御覧戴きました皆様にお知らせ。blogの中にあるアドレスですが、この形式の表示だと切れてしまい、うまく表示されていません。RSSフィードを御覧戴きますと、これらのアドレスが表示されるので、アドレスを御参照の場合には、これを御利用下さい(blog初心者なので、どうしたものか、良く判らんです、ハイ)。
2007年9月26日水曜日
HP電卓の情報をまとめているサイトがありました
「HP電卓@wiki」
http://www41.atwiki.jp/calculators-hp/
いや、本当に有難い限りです。
当方のblogもリンクされておりました。このサイトを見つけた直前に、似たようなサイトがあったのですが、既にリンクが切れていました。
「hpcalculator @ ウィキ - トップページ」
http://www41.atwiki.jp/hpcalculator/pages/1.html
多分、上記の「HP電卓@wiki」に改めたのだと思います。
http://www41.atwiki.jp/calculators-hp/
いや、本当に有難い限りです。
当方のblogもリンクされておりました。このサイトを見つけた直前に、似たようなサイトがあったのですが、既にリンクが切れていました。
「hpcalculator @ ウィキ - トップページ」
http://www41.atwiki.jp/hpcalculator/pages/1.html
多分、上記の「HP電卓@wiki」に改めたのだと思います。
2007年9月2日日曜日
HP35Sについて #4
July.co.jpさんで、35Sの入荷予定が確定したらしく、現在予約を受け付けている様です。
08/24の時点で400以上あった予約受け付け数が、09/01現在では122にまで減っていました。500位が入荷されたのではないかと思われますが、それを考えると結構な売れ行きの様です。日々の「予約受付数」を記録していけば、きれいな減衰曲線になったかも知れません。
さて、今回は35Sに関する情報が未だ入らないので、これ以上は書けません。でも、何かありましたら、その内にでも。
08/24の時点で400以上あった予約受け付け数が、09/01現在では122にまで減っていました。500位が入荷されたのではないかと思われますが、それを考えると結構な売れ行きの様です。日々の「予約受付数」を記録していけば、きれいな減衰曲線になったかも知れません。
さて、今回は35Sに関する情報が未だ入らないので、これ以上は書けません。でも、何かありましたら、その内にでも。
2007年8月12日日曜日
HP35Sについて #3
既にcomp.sys.hp48では、35Sの回収騒ぎについての報告が上がっております。
HP35S botched!!!
http://groups.google.com/group/comp.sys.hp48/browse_thread/thread/c4e6c0649608a21a/64361dd4eabd5a16#64361dd4eabd5a16
既に、ここに書かれているリンクは消されているので、内容は難しいのですが、どうも、以前にsamson cableにて35Sの「cosmetic issue」についての報告があり、出荷が遅れていた様子です。しかし、現在ではsamson cableでもそのコメントを取り下げているので、この問題は解決したものと思われます。
この回収騒ぎを受けてか、当初8月上旬に入荷予定だったJulyも、現在では9月上旬に入荷予定を先延べしておりますが、場合によってはもう少し早くなる可能性もあります。焦らず待ちましょう。
上記のcosmetic issueですが、どうも電卓表面の化粧板に関する問題の様です。以前にCASIOのポケコン「AI-1000」では、キーボードに書かれた文字がはがれたということがありましたが、35Sでも似たようなことが起こったのかも知れません。しかしながら、既に解決してしまった様なので、どんな問題なのか、最初に購入した方々の報告を待つより他にありませんが、こうした欠陥を含めて「初号機」なので、結構「レアもの」になったりするのでしょう。(いい加減な)
さて、このblogもいつの間にやらリンクをして戴けました様で、こちらからも逆のリンクを貼っておこうと思います。
「MyPersonalLinks+ HP電卓は、死なず!!!~HP35が復活か?!~HP35s」
http://blog.goo.ne.jp/ykimata/e/02f200717a8182898516b9be9d853c91
まだ、35Sについては情報を追って行くかも知れません。
HP35S botched!!!
http://groups.google.com/group/comp.sys.hp48/browse_thread/thread/c4e6c0649608a21a/64361dd4eabd5a16#64361dd4eabd5a16
既に、ここに書かれているリンクは消されているので、内容は難しいのですが、どうも、以前にsamson cableにて35Sの「cosmetic issue」についての報告があり、出荷が遅れていた様子です。しかし、現在ではsamson cableでもそのコメントを取り下げているので、この問題は解決したものと思われます。
この回収騒ぎを受けてか、当初8月上旬に入荷予定だったJulyも、現在では9月上旬に入荷予定を先延べしておりますが、場合によってはもう少し早くなる可能性もあります。焦らず待ちましょう。
上記のcosmetic issueですが、どうも電卓表面の化粧板に関する問題の様です。以前にCASIOのポケコン「AI-1000」では、キーボードに書かれた文字がはがれたということがありましたが、35Sでも似たようなことが起こったのかも知れません。しかしながら、既に解決してしまった様なので、どんな問題なのか、最初に購入した方々の報告を待つより他にありませんが、こうした欠陥を含めて「初号機」なので、結構「レアもの」になったりするのでしょう。(いい加減な)
さて、このblogもいつの間にやらリンクをして戴けました様で、こちらからも逆のリンクを貼っておこうと思います。
「MyPersonalLinks+ HP電卓は、死なず!!!~HP35が復活か?!~HP35s」
http://blog.goo.ne.jp/ykimata/e/02f200717a8182898516b9be9d853c91
まだ、35Sについては情報を追って行くかも知れません。
2007年7月18日水曜日
HP35Sについて #2
アメリカでの販売はもう少し先の様ですが、既にHP35Sは「株式会社ジュライ」(http://www.july.co.jp/)で発売されていました。現在は100以上あったと思われる在庫も底を尽き、次の入荷を待たないとなりませんが、アメリカでの価格が$59.99の所、ジュライでは7980円と、かなり勉強しています。さすがは「日本総代理店」を名乗るだけの事は有ります。
さて、webをさまよって調べた、35Sに関する憶測を書き連ねましょう。既に入手している人も多いのですが、当方はまだ持っていないので、ここに書く情報は確かなものではありませんが、参考情報として御覧戴きたく思います。
ここでは、性能が近しいと思われる「33S」との比較を取り上げます。
35Sと33Sは、ハードウェアの性能は余り変わらない様です。それどころか数値の上では、35Sの方が若干重く、そして大きくなっています。しかし、これはデザインの都合であろうと思われます。
問題はソフトウェア面ですが、33Sに較べると、後から発売された機種なので、様々な面が改良されています。
まず、レジスタの数ですが、33Sの27個から800個以上へと大きく増えました。これは、レジスタの内、「間接指定レジスタ」が増えたのでした。ですから、基本となる変数レジスタは、アルファベット1文字で表現されるレジスタのみと、33Sのものと同じです。
間接指定レジスタとは、レジスタI、Jによって場所が示されるレジスタで、一次元配列の様なものですが、名前は自由に決められません。この間接指定レジスタが、最大で800個あるというのです。
但し、間接指定レジスタは、プログラムメモリーと共通のエリアを使っているらしく、最大で800個というのは、プログラムにメモリーを使わない場合の様です。
プログラムは操作命令を書き連ねることで進めます。そのため、各命令は「ステップ」と呼ばれ、命令単位ごとに1行、という具合にプログラムを表現する様です。
各ステップは3バイトとなっています。そして、各ステップには「行番号」が発生します。1つのプログラム全体はアルファベット1文字からなるラベルで括られますが、プログラム・ステップの位置を示すのに行番号を使うので、プログラム中のある命令ステップの位置は「ラベル+3桁の行番号」という風に記述されます(ここでは「絶対行番号」と呼んでおきます)。そして、この絶対行番号を用いる事で、プログラム間の任意の位置へのジャンプが可能になります。
更に、プログラム・ステップの追加、削除によって絶対行番号はずれてしまいますが、それを自動で補正してくれる機能があるのです。
後、35Sになって、実数、複素数の他に、2D、3Dのベクトルを表現する事が可能になりました。スタックにも複素数やベクトルのデータを自然な形で置いて、計算操作ができると言います。そして、従来ならば、要素毎に分解していたものが、変数レジスタや間接指定レジスタにも、複素数やベクトルのデータをそのまま保存出来るというのです。
以上、webにある情報から色々な推測をしてみました。webの情報からの推測なので、すべての情報が確かではありませんが、入手検討の御参考にして戴きたく思います。
50gなどの上位機種と比較すると、こなれていない部分があるのは事実ですが、これだけ高機能な関数電卓が一万円を割る価格で購入出来るのです。日常的に関数電卓を使う方ならば、検討に値する機種と言えそうです。
まだ、35Sの情報を追跡して行く予定ですが、他にもHPや他社の電卓も取り上げる方向で検討しています。
さて、webをさまよって調べた、35Sに関する憶測を書き連ねましょう。既に入手している人も多いのですが、当方はまだ持っていないので、ここに書く情報は確かなものではありませんが、参考情報として御覧戴きたく思います。
ここでは、性能が近しいと思われる「33S」との比較を取り上げます。
35Sと33Sは、ハードウェアの性能は余り変わらない様です。それどころか数値の上では、35Sの方が若干重く、そして大きくなっています。しかし、これはデザインの都合であろうと思われます。
問題はソフトウェア面ですが、33Sに較べると、後から発売された機種なので、様々な面が改良されています。
まず、レジスタの数ですが、33Sの27個から800個以上へと大きく増えました。これは、レジスタの内、「間接指定レジスタ」が増えたのでした。ですから、基本となる変数レジスタは、アルファベット1文字で表現されるレジスタのみと、33Sのものと同じです。
間接指定レジスタとは、レジスタI、Jによって場所が示されるレジスタで、一次元配列の様なものですが、名前は自由に決められません。この間接指定レジスタが、最大で800個あるというのです。
但し、間接指定レジスタは、プログラムメモリーと共通のエリアを使っているらしく、最大で800個というのは、プログラムにメモリーを使わない場合の様です。
プログラムは操作命令を書き連ねることで進めます。そのため、各命令は「ステップ」と呼ばれ、命令単位ごとに1行、という具合にプログラムを表現する様です。
各ステップは3バイトとなっています。そして、各ステップには「行番号」が発生します。1つのプログラム全体はアルファベット1文字からなるラベルで括られますが、プログラム・ステップの位置を示すのに行番号を使うので、プログラム中のある命令ステップの位置は「ラベル+3桁の行番号」という風に記述されます(ここでは「絶対行番号」と呼んでおきます)。そして、この絶対行番号を用いる事で、プログラム間の任意の位置へのジャンプが可能になります。
更に、プログラム・ステップの追加、削除によって絶対行番号はずれてしまいますが、それを自動で補正してくれる機能があるのです。
後、35Sになって、実数、複素数の他に、2D、3Dのベクトルを表現する事が可能になりました。スタックにも複素数やベクトルのデータを自然な形で置いて、計算操作ができると言います。そして、従来ならば、要素毎に分解していたものが、変数レジスタや間接指定レジスタにも、複素数やベクトルのデータをそのまま保存出来るというのです。
以上、webにある情報から色々な推測をしてみました。webの情報からの推測なので、すべての情報が確かではありませんが、入手検討の御参考にして戴きたく思います。
50gなどの上位機種と比較すると、こなれていない部分があるのは事実ですが、これだけ高機能な関数電卓が一万円を割る価格で購入出来るのです。日常的に関数電卓を使う方ならば、検討に値する機種と言えそうです。
まだ、35Sの情報を追跡して行く予定ですが、他にもHPや他社の電卓も取り上げる方向で検討しています。
登録:
投稿 (Atom)