2014年2月24日月曜日

HP Primeで「Tiny Reaction Chambre」を実行してみました

まだ日本語クイックガイド付きHP Primeが出ないので、ヘタれな当方は、なかなか購入するに至りませんが、そんな時は、シミュレータで遊んでみる事にします。

先日、Stepney様から、当方の文書にある「Tiny Chambre」が動かないという指摘を戴き、急遽修正したのですが、その時思ったのが、「HP Primeでも出来そう ?」という事でした。

プログラムで反応容器の計算を行い、計算データをリストに構成して、グラフのプロットはHP Primeの「Statistics 2 Var」を用います。

プログラム「chambre.ppl」

EXPORT CHAMBRE()
BEGIN

LOCAL  j;

// C for reaction Countre
C:=200;
// S for chambre Size
S:=100;
// C1, C2 for Scatter Graph
MAKELIST(X,X,1,C,1)▶C1;
MAKELIST(1,X,1,C,1)▶C2;
// C3 for Chambre
MAKELIST(1,X,1,S,1)▶C3;

// try C count reaction in chambre
FOR j FROM 1 TO C DO
  // select one molecure for reaction randomly
  P:=RANDINT(S-1)+1;
  // reaction molecure eliminated
  0▶C3(P);
  // counts left molecure in chambre
  ΣLIST(C3)▶C2(j);
END;

END;

プログラムを実行後、[Apps]キーを押して「Statistics 2Var」を選びます。



さらに[Symb]キーを押し、「Type1」項目を「Exponential」にしておきます。


後は、[Plot]キーを押してやれば、シミュレーション結果と回帰分析曲線を重ね描き出来ると思います。



プログラムについて、簡単な解説。今回、乱数発生に「RANDINT()」を用いました。結構「曲者」です。
RANDINT(a) とすると、0からaの範囲で整数乱数を返す、とあります。[0,a]であって、[0,a) ではない、という具合。
そのため、
  P:=RANDINT(S-1)+1;
という具合にしました。

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アベ政権によって、日中の関係は悪化する方向にあり、fx-5800pの価格上昇や、日本語クィックガイド付きがなかなか出て来ない、という影響があるのかも知れません。
並行輸入版が、残り少なくなって来ましたHP Primeですが、そろそろ、日本語クィックガイド付きが入って来ないのかなァ。July様、宜しくお願いしますヨ。

2014年1月20日月曜日

fx-5800pの行列計算能について

以前、当blogでは「fx-5800pで複素数の行列計算が出来るらしい」と書きましたが、マニュアルを見誤っていた様です。申し訳ない。
これは取説中に「配列メモリに複素数が使える」(p31)という記述を見たからでした。fx-5800pの配列メモリと行列レジスタはまったくの別物で、行列は実数行列のみが扱える、という具合です。

そして、fx-5800pの行列計算能ですが、これは加減乗除、というとアレですが、取り敢えず、その辺りの計算が出来る様子。固有値などは求められませんが、行列の基本的な計算はそれなりに出来る様です。

fx-5800p で使える行列計算機能の大まかな所は、つぎの様です。
  • 最大で10x10の大きさの行列を確保出来る (メモリとの相談の上)
  • 5個までの行列を保持できる
  • 行列の加減乗、逆行列の計算、くらい
  • 残念な事に、プログラムからの利用ができない
「これが何でないのか」と悔やまれるのが、行列要素を操作(呼び出し、書き込み)する機能です。取説を見た範囲では、どうにも見つからない。

※ 訂正 on 2013/02/13
やす 様のお知らせにより、どうやら行列要素のプログラムからの操作が可能らしい、と事で、上記部分を削除しました。詳しくは下記、コメント欄を御参照。

何でこんなものが欲しいのか。それは、プログラムからの応用が効くからです。
およそ、電卓の機能を盛りつけて、更にファームウェア・ストレージにまだ余裕があったので、行列計算機能を付け加えた、のでしょうか。
HP35Sでも、(3元までの)連立方程式の解を計算する機能がありましたが、これもプログラムからは使えないもので、「ちょっとしたスキマに差し込んでみました」いうくらいのものでした。

fx-5800pの行列計算能は、最大で10x10の行列が扱えると言います。逆行列の計算を使う事で、10元連立1次方程式が解けるはず。また、複素数係数ならば、5元連立1次方程式も計算出来るのです。
「あれっ、実数の行列しか計算出来ないんじゃないの」と思う向きもあろうか、と思います。そこで、つぎの所から、HP15Cの英語マニュアルを持ってきて下さい。

h10025.www1.hp.com/ewfrf/wc/manualCategory?product=5173542&cc=jp&dlc=en&lc=en

p160から「Calculations With Complex Matrices」という行があります。
15Cにも行列計算能がありますが、fx-5800pと同様、実数行列の扱いしか出来ません(15Cの場合は3x3程度の大きさです)。しかし、行列を拡張する事で、複素数行列の計算を行い、複素数係数の連立1次方程式を解くということをやってのけているのです。

15Cの連立1次方程式の解法は、複素数係数の行列を実数行列で生成して計算するというもので、詳細はマニュアルを御参照戴きたいのですが、英語なので少々読みにくいのが難。この拡張操作にプログラムの手を借りたいのですが、行列の要素操作の機能がないと、これが面倒。なので、fx-5800pでこれを行う場合には、行列の数値を一旦紙に書き出し、ポチポチと入力する必要があります。
詳細は述べませんが、じっくりと読んで試して戴きたく思います。

------------ 閑話休題 ----------

さて、昨年末はSharpが新しい関数電卓を発売するという発表があったそうです。

http://www.sharp.co.jp/calc/lineup/function_s.html

「EL-520M-x」、「EL-509M」の2つですが、これらは「スタンダード関数電卓」という事で、「高機能プログラム電卓」ではなさそう。行列機能も4x4のサイズまでです。
ナントカ試験対応電卓で、ロールオーバーキー入力もあり、打鍵速度の早い人にはウレシイものでしょう。

一方、Sahrpのグラフ電卓はデスコン(dis-continued; death-continued ?)になっておりました。
新しいグラフ電卓が出てくるのか、それとも、このまま電卓は縮小してしまうのか ... 。


2014年1月11日土曜日

一応「電卓情報」なので、

webには、こんな記事もあると。
     
電卓選びは恋に似ている - Daily portal Z
http://portal.nifty.com/kiji/140110162933_1.htm

うーん。
当方、事務用電卓なんて縁もないのではありますが、電卓メーカーは、様々な電卓製品を作っていて、それなりの需要を満たしている、と。

また、いくつかの資格試験では、関数電卓の持ち込みもダメとかで、そうした場合には試験場の売店などで事務用電卓を急遽購入して使う、なんて場面もあるそうです。(そうした試験では、必要とされる三角関数値などが問題に書かれているらしい)

事務電卓でも、ルート機能を使って、立方根などを計算する方法などがあり、しゃぶり尽くす気になれば、色々と機能を捻り出せるわけです。そろばんでも、平方根や対数、指数などの計算が行える。そうした計算技能を手回し式計算機で使っているという研究者もいるとか。その研究者に言わせると「電算機では所望の精度が得られない」との事で、うーん、そこまで極めるのだと、感服しております。

関数電卓は、関数計算機能が付録した(事務用)電卓であります。そして、CASIO,Sharpは普通の電卓から始まり、関数電卓なども手広く開発しており、これは誠に結構、ウレシイ事であるのですが、高機能関数電卓となると、Sharpは何故だか止めてしまったかの様子。なんでだろうか、なんで、新しい製品を出さないのか、と、とても悲しく思うのであります。

関数電卓は、CASIO,Sharp以外にCANONが少し伸びてきております。Sharpは新製品を出さなくなって時間が経っており、「このまま止めてしまうのか」というふいんきです。一方、電子辞書では積極的に開発を行っている。

過日、日経の「飛ばし」にやられて、当方も「Sharpの電卓はどこへいくのか」という一文を上げました。

「よく飛ぶ記事」への変更認める 日経新聞 (これは嘘ニュースです) - 虚構新聞
http://kyoko-np.net/2013061701.html

この記事自体はまんま「釣り」ですが、当方の場合、日経の「釣り」にまんまと引っかかってしまった、いう具合です。

Sharpの経営危機が言われてからかなりの時間が経ちますが、未だに身売りはなく、それなりの経営をしている様子です。先だっては液晶ペンタブレットという製品を出しており、電子辞書も好調の様子。他に家電などはいうに及ばず、最近はIGZO液晶を作りまくっている様子。CMも打っているので、相当の収益があるのだろうか。経営危機は何処へやら。

しかし、高機能電卓には余り開発費を掛けていない。そこが「悔しい」と思うのです。

Sharpとしては「高機能電卓はもう終わった」という意識なのだろうか、と。CASIOは地道にやっているというのに。

鄙びた辺りで何をかいわんや、笑ってやってください。合掌。

2014年1月2日木曜日

2014年も宜しくお願いします

お年賀(?)というほどの事もありませんが、少し頭の体操という事で。「電卓を使わずに消費税の計算」という検索で来られた方がいる様なので、どんなものかを考えてみましょう。

今年4月には消費税が5%から8%にあがるという暴挙が行われます。

5%なら、原価の半分の10分の1ですから、大まかな計算ならすぐに答えが得られました。
300円の5%なら、半分は150円、更に10分の1で15円、という具合でした。しかしこれが8%となると少々面倒です。

8%いうのは、少々半端ですが、2倍の2倍の2倍で8倍、その100分の1を計算する事でしのぎましょうか。
300円の倍の倍の倍、600円,1200円,2400円。その100分の1ですから、24円ですか。少々面倒です。

しかし、更に先では10%になりますから、ここまで面倒な計算も要らない。バカの極み。なんで自民党が支持されたのかねぇ。そんなに消費税を払いたい御仁ばかりなのか、不景気というのに。バーローッ、責任者出て来いッ ! あ、オレ達か !! だって民主主義なんだし。アベ首相も「民意で」政権を「とりもろした」のだから、責任者は私達国民(有権者)だったのでした ! アーア。アベ首相はこれから「(防衛戦争以外の)戦争のできる国」にしようというのですが、それも有権者の選択です。「ニッポンいい国ヤレル国」。いま、お子さんをお持ちの方は、将来、そのお子さんが徴兵に採られる事にもなるでしょう。そういう事を望んで投票したのか、と思うのですが。こんな事ばかり書いていると「秘密保護法」でお縄になりそうな御時勢なので、インチキなネタはここまで !

2013年12月31日火曜日

2013年もありがとうございました

当Blogとしての、今年のまとめ(?)を。

* HP Primeが発売になりました

未だ日本語マニュアル付きは出ておりませんが、ネットだけではなく、秋葉原でも英語版が購入できるとか。
最初、HP Primeの情報に接した際には「日本でも出るのか ?」と思ったものです。39gIIが出なかったので。しかし、日本でも買える様になり、当方も購入しようと検討して居ります(日本語マニュアル版ネ)。
現状はbuggyなHP Primeですが、ファーム更新で少しずつでも改良されていく事を期待しつつ。

で、他にはコレといって書くものもありません、と思ったのですが、

* ポメラ・dm25が発売に

ポメラは「物書きの道具」として定着した感があり、dm100に引き続き、dm25も発売されました。
かなりの「ヘビーユーザー」にも支持されているポメラシリーズは、今後も続いていく事でしょう。そこで、当方としてはガキのポケット程度の場所にも入る大きさのポメラが出ないか、と思うのです。
ポメラは「ポケット・メモ・ライター」の略だそうで、それは背広、ジャケのポケットに入るから、との事で名付けられたそうです。折りたたみギミックは、背広の大きなポケットに入るために必要なメカだった。しかし、dm100として、そのメカを廃して新しいポメラを創造した。恐るべし、Kingjim。dm100はキーボードで大量の文書を書く人に受け入れられています。まさに電子の紙になったわけです。ならば、その「電子の紙」を、どこでもポケットに忍ばせて使えないか、と思うのであります。

ポメラ dm100 の発売を祝して
http://akatuki-724.blogspot.jp/2011/12/dm100_09.html

さて、「来年」はどんな事になりましょうや ? そして、80000回閲覧は年内に達成されるのか !?

2013年12月21日土曜日

Amazon.co.jpでのfx-5800pのレビューを眺めて - それでも当方はfx-5800pも支持する

最近は、fx-5800pが欲しくなってしまい、Amazon.co.jpのレビューを見ておりました。
概ね好評ではあるのですが、中には「もっと使いやすく」という意見もあります。

* カバーのヒンジが折れてしまった

これは、やす様も申されていますが、壊れやすい構造となっているらしく、今後の改良を望むものです。

* 「裏キー」(隠れているキー)

これは、関数電卓の「見巧者」(マニア)からの意見です。いくつかのキーがShift併用で呼び出しとなっているので、打鍵操作に「著しく」負担が掛かる、ちう事らしい。
当方などは、バリバリガンガンとキーを叩いて、その場で即時、結果を出す、という事をしていないので、「そんなものなのか」と思うのですが、こういう評価をしている方は、それこそ1秒を争う打鍵をしているのでしょう、だから「裏キーが、裏キーが」という事になってしまう。
確かに、機能が増えてしまうと「裏キー」になってしまう機能が出てきてしまう。だから、その機能を呼び出すのに、操作が面倒となって、思考が中断してしまう。すぐにも計算結果を出したいという欲求に応じていない。なるほど、と思います。

これを考えている内に、はたと気付いた事があります。何で「ナントカ試験対応電卓」というものが存在しているのか、その理由の一部を垣間見た思いなのです。

「ナントカ試験対応電卓」という製品は、関数機能は充実している一方、プログラム機能などの「ズルっ子機能」がありません。それは、ナントカ試験では、問題を解くための計算式をしっかり記憶して現場で運用する、そのスキルを見るからなのです。数値計算の具としての関数電卓には、飽くまでも「数値計算」以上の機能を求めない、という事です。それが、今日の計算尺たる関数電卓の位置付けであるのです。過去「一端のエンジニアは計算尺一本で、その場で概算値を求める」とも言われました。まさに、その考えを受け継いでいるのです。
そこで、ナントカ試験対応電卓が登場した。それは、一つの「計算尺の正常進化」とも言えそうです。こうした電卓に興味がない当方はナントカ試験対応電卓に興味がなかったので、調べる事もなかったのですが、確かにこういう需要があるのでしょう。
恐らく、ナントカ試験対応電卓ならば、裏キー問題の多くは存在しないのではないか。
また、事務処理のオネーチャンも電卓をガシガシ叩いておりますが、これなどは「ロールキー入力(高速打鍵入力)対応」いう機能があるから、軽快に打鍵をしている、それこそピアノの様に ! ナントカ対応電卓ならば、そうした高速キーストローク機能も実装されているでしょうから、1秒を争う様な快適な打鍵にも応じているの相違ない。ピアノを軽快に演奏する様に、ナントカ試験で軽やかにキーを叩き、計算しましょう。それくらい試験時間は短い、命短し、恋せよ乙女 !
裏キー問題はナントカ試験対応電卓で解決ダッ、「裏キーが、裏キーが」などと、カンナ音の様にうわ言をガタガタ抜かす奴は、(使いにくいfx-5800pの様な高機能電卓ではなく)ナントカ試験電卓を買え ! ハァハァ
と言うのは、少々乱暴な物言いでした、申し訳ない。ですが、こういう地味な技術的成果があって、電卓製品が普及している。世界を相手にしている大電卓メーカー、そうした意見も聞き漏らさず製品開発。素晴らしい。なので、関数電卓の見巧者の皆様には、是非ともナントカ試験対応電卓を御購入戴きたく、と切に願うものです。

幅の広い製品群があり、更に、fx-5800pなどの高機能製品がある、実に日本のユーザーは恵まれているのか、と思うのであります。

で、本題のfx-5800pについては、プログラム機能が特に評価されている。あさかぜネットでも、fx-5900pにソフトを入れるなどの小商いをしております。
実に、fx-603p以降のプロ電製品として、中心的な位置を占めた。過去、ポケコンユーザーだった人は、いま、これを買わずして何をかいわんや、というほどのものなのです。そんな具合なので「当方はfx-5800pも支持する」のですが、お足がないので、まだ購入に至りません、スマソ。

暴言の様な物言いですが、スカな電卓ユーザーの独り言ですので、目くじら立てないでチョ。オソマツ。

2013年12月12日木曜日

リアル店舗で販売される「HP Prime」


「コレオシ」Vol.689 ~東映無線ラジオデパート店~HP「Prime Graphing Calculator」 - Hermitage akihabara
http://www.gdm.or.jp/crew/2013/1205/53311

Amazon.co.jp 以外にも、リアル店舗で販売されている、海外版HP Prime。ブリスターパックの台紙には日本語も入っているので、日本版HP Primeも期待されます。しかし、12月になったというのに、未だに日本版が発売されない。ウーン、どうした !?

上記記事の中に「日本語マニュアル」を開いている写真があり、「ゲッ、リアル店舗では日本語マニュアル付きが出ているのか !」と早合点してしまいましたが、よく見ると35sの日本語マニュアルらしい。
一方、HP Primeのパッケージ、見ると箱の部分がかなり「厚い」ので、「紙」英語マニュアルが入っているのかな ? 日本語マニュアルはCDで付録、という話でしたが、それにしては11月を過ぎて、今はもう12月になったというのに、海外版しか出ていない。

年内に日本語版が出るのか、心配になってきた。どうなんでしょう、Julyサマ。