2011年5月20日金曜日

以前取り上げたAndroid端末の「その後」

国内のP社もAndroid端末「SV-MV100」を出す、というので、こちらでも面白い、として取り上げましたが、その後、販売順延となったりして、すっかり忘れておりました。いつの間にやらひっそりと販売されておりましたが、実は大変残念なものになっていたのでした。
Biglobeが提供するAndroidアプリマーケット「Andronavi」が、SV-MV100に対応予定だったのですが、諸般の事情から「見送り」になっているそうです。


http://www.biglobe.co.jp/press/2011/0214-1.html


もともと、公式Androidマーケットが使えないAndroid製品なので、あれこれとアプリケーションを入れてカスタマイズ、とは行かない様でしたが、Andronaviが使えないので、ますます、こうした使い方が出来なくなってしまいました。また、ファームウェアのアップデートによって、アプリケーションの導入そのものが出来なくなる、という話も聞かれます。
P社が出すというので少々身構えておりましたが、案の定でした。確かに、目的が「Android端末」ではなく「(組み込みOSにAndroidを使った)高機能マルチメディアリモコン」だったので、こんなものなのかも知れません。ガラの悪いパゴスと同じだった。

とかく「エンドユーザー製品だから」という理由で、OSをハックする部分を隠したがる。「それが製品の機能上、重大な問題を引き起こすから」というのは確かにその通りだが、では、何でまたAndroidOSを使うのか。より多く使われているスマートフォンのOSにもAndroidを使っているが、そうした部分は隠さず、それがスマートフォンの魅力となっているのだし、そうした、ハックでカスタマイズできるスマートフォンを提供しているので、ユーザー側のリテラシイも十分に育っている筈。なのに、こうした製品ではそれをやりたがらない不思議。まあ、リモコンの組み込みOSにAndroidを使っただけの話なのですから、目くじらを立てる事もないのでしょうが、まあ、意図がはっきりしなかったために「Androidマーケットにも対応しようか」などと言って、結局は断念してしまった。

これが、和製「非スマートフォン」Android端末の一つになるか、と思っていたのですが、そうはならなかった。だから「ヒソーリ」発売されたのか、などと思ったりして。まあ、残念な話ではありますが、海外社がそのうち、もっと面白い製品を出してくれるかも知れません。

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