既にそれなりに販売されたとあって、ついにAmazonにもHP Primeのレビューが出ておりました。
確かに、このレビューはすべて「もっとも」な御意見です。関数電卓としてはキーの配置が悪く使いにくい、バグがある、etc ... グゥの音もでない。HP Primeに関数電卓を求める向きには、大変「不適」であると思います。
高機能電卓の多くは、機能が増える事で、その機能の呼び出しが複雑化する傾向があります。これは大きな「勧められない理由」です。それでも、高機能電卓が開発されているのは、より高機能な製品を、と求めるユーザーの声に応えて、なのだと思うのです。で、日本のユーザーも「面白そうじゃん、コレ」で飛びついたのでしょう。実際、日本では高機能電卓が実に少ない。
バグがある、という所も、勧められない理由です。また、タッチパネルにおける操作性も著しく悪い様子。これなら、TIの電卓を買った方が余程マシ。RPNもかなぐり捨てたHP製品に、何の意義を見出そうというのか ! このレビュワーの言い分は尤もであります。
確かに「欠点だらけ」のHP Primeではあります。しかし、アメリカをはじめとした各国のHPユーザーは、それでも購入して使用している。こうしたユーザーの声が、製品開発を推めるのです。
このレビュワーも、HP50gに見た製品思想をHP Primeに求めたのでしょうが、それが裏切られた、それが悔しい、という思いで、レビューを書かれたのだと思います。
こうした、使い物にならない製品でも、当方はHP Primeを支持します。「何処までも着いていきます下駄の雪」ではあるのですが、「だって、面白そうじゃん」ですから。こうなると「腐れ縁」とでも言いましょうか。
かつての日本メーカーなら「なら、当社はこういう新製品だ !」と投入してきたのでしょうが、今日、それをやっているのがCASIOくらいしかない。また、ユーザーも「これだけ高性能なのに、操作性がCASIOの2000円の関数電卓に劣る。残念でならない」と言うから、高機能電卓を積極的に開発しようともしない、のか。当方の場合、そこが「悔やまれる」のです。
そろそろ日本語マニュアル版、出ませんかねぇ。Julyさん。
(日本語マニュアル版でも製品の中身は同じですから、バグなどはてんこ盛りのはずです、念の為)
4 件のコメント:
HP Prime(G2 H・WリビジョンD)を持っています。
バグまみれなのは事実です。
しかし、バグというのが面白い。
日本でPrimeを持つ人なんてしれています。
バグはバグで楽しめる人が持っていて欲しいものです。
それはさておき、HP Primeのシステム翻訳のボランティアをしています。
数が多いので大変ですが、
一般人を巻き込んで製品を改善に取り組もうとする姿勢を感じました。
これこそ、開発者のあるべき姿だと実感しました。
バージョンが2024 09 01で止まっていますが、次期バージョンが楽しみです。
お遊びエンジニアリング 様、はじめまして。
ご来訪、有り難く存じます。
> HP Prime(G2 H・WリビジョンD)を持っています。
ウーム、羨ましい。
> バグまみれなのは事実です。
> しかし、バグというのが面白い。
仰る事、痛み入ります。
> 日本でPrimeを持つ人なんてしれています。
> バグはバグで楽しめる人が持っていて欲しいものです。
そこは、当方も同意ではあります。
しかし、金欠状態が続き、現状、他社の製品にうつつを抜かす体たらくであり、心苦しい ...
> それはさておき、HP Primeのシステム翻訳のボランティアをしています。
> 数が多いので大変ですが、
> 一般人を巻き込んで製品を改善に取り組もうとする姿勢を感じました。
> これこそ、開発者のあるべき姿だと実感しました。
お疲れ様です !
システム翻訳、と申しますと、内部情報、ヘルプメッセージなどの翻訳という事なのでしょうか。
XCAS なんかでもかなりの処理ができるので、時折シミュレーターを動かすのですが、使っているPCがWindowsではないので、シミュレータも古いママという有様です、トホホ。
> バージョンが2024 09 01で止まっていますが、次期バージョンが楽しみです。
そういや、MoHPC の Forum, 以前に荒らされたらしく、時折、memberだけが閲覧できる様になったりしておりますネ。
以前に垢作ったような憶えもあるのですが、実機を入手する機会を逸してしまい、遠ざかってしまいました。
Forumを覗くと、最新版の Firmware が出た、と post されるのですが、CASもあり、PPL以外にPythonが追加になるなど、全体としては大掛かりなソフトウェアですから、改良にも時間が掛かるのはやむを得ない所なのでしょう。
Sentaro 様も HP Prime G2 は爆速と申しておりました。現行製品では最速らしく、とても魅力ある製品であります。
実機を使っていない者が言っても説得力がありませんが、何卒、末永くご愛用の程。
翻訳というのは、日本語文字列全般で、仰った通りメッセージボックス、内部情報、そしてコンテキスト依存メニュー(画面内ファンクションキー)などを指します。
デバッガ(HP PPL)で、「デバッガを中止して続行」する機能のキーがなぜか「寄与率」と訳されていたり、意味不明なことになっているので、結局英語で使うことが多いですが。
その他のバグも一気に報告しているので、次のバージョンを気長に待つことにします。
一応レビュー記事です。
https://qiita.com/bockring/items/53b4b887d8885be4da50
お遊びエンジニアリング 様、御来訪、多謝であります !
翻訳作業、お疲れ様です !
当方、シミュレータをいじってから、そのシミュレータもアカン様になって以降、最新事情はどうにも手が出ずで、「HP Primeを支持する」という題名も意味を為さない有様であり、こうした貢献をされて居られる方には、頭が上がりません。
レビュー記事、拝読致しました。
G2 になって、Firmwareが大幅に改変とかいう話もあったそうですが、特にひどかったのが、初期の頃、アプデで文鎮化という報告が多かったとか。
当方、Windows マシンを使っておらずで、アプデなどにWindows PCを要する様になり、HP Primeから遠ざかってしまった、というヘタレ者であります。
確か、Windows Connectivity Kit 経由で、PPLコードを送り込めると思ったのですが、UTF-8 ベースなので、日本語を含んだコードも送り込めるとか。
( Python でも使える ? )
PPL ではArbitrary precision integer が使えない、との事でしたが、XCAS モードのコードなら、動くのかなぁ ?
PPL の変数代入ですが、STO▶︎ 以外にも 「:=」が使えたんじゃなかったかナ ? ( LOCAL の所で使っておりましたネ )
Python もmodule が用意されていないものが多い、との事でありますが、以前のFirm更新時は、PPLをPython に寄せて導入した様な感触でした。その時は module import で無くても、組み込み 内部関数みたいなのがある程度あった様に思ったのです。
目下、fx-CG50 で XCAS 使って居りますが、XCAS に python mode 機能が追加されていて、Prime でも同様な感じかな ? なんてネ。
とても面白い記事で、物欲の虫がもぞもぞとして来ましたが、HP Prime 活用のためには、Windows PCが不可欠なので、出費が嵩んでしまうというヘタレな有様 ... 。
色々と、刺激になりました。有難うございます。
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