以前、国内メーカーの関数電卓は元気がない、みたいな事を書きましたが、不勉強だった様で、反省しております。
CASIOが「fx-9860GII」というグラフ電卓を出しているのですね。機能的にはTI-83+より上、ハードウェアではSDカードも使えるという興味深い機種です。
CASIOは、webサイトでも面白いコンテンツを出していて、結構、関数電卓も売り込もうとしている様で、なかなか努力しています。電卓、というと、後進国でも製造できるかの様な風で、国内のメーカーは余り積極的には開発、製造していない感がありますが、CASIOは「どこか違うのではないか」と少々期待しています。Sharpあたりはグラフ電卓も新製品は出ておりません。大方の国内メーカーもこうした傾向の様です。
しかし、CASIOは頑張っているようです。外国向けでもある様ですが、それでも国内向けにも販売しています。同時に、webで販促のためとは言え、面白いコンテンツを用意していて、まさに国内需要を喚起しようと努力しているかの様です。
関数電卓は、HP50gの様に多機能なものは不要、という意見もあります。確かに、計算する内容がはっきりと判っている人には、そうした多機能な電卓はむしろ、計算の効率の面では歓迎されないのかも知れません。極端な話、こうした人には「電子数表」さえあればいいのでしょう。実際、電卓を使わず、手回し式の計算機で様々な計算をしているという研究者もいると聞きます。
しかし、高機能グラフ電卓は、利用者に色々な事を教えてくれるものです。もちろん、ガイドも必要ですが、やはり、高機能グラフ電卓は、ただの計算だけの道具、というものではなく、数値計算に関するリテラシイを提供する、そんな道具であります。HPやTIは、学生に使ってもらい、関数電卓を計算のリテラシイ向上の具として提供しています。こうした海外の製品は多数ありますが、国内メーカーにおいてもまだ、CASIOが頑張っているというのは、ある意味で嬉しいものです。
まあ、ここで書いても微々たるものではありますが、少し書いておきました。
2010年9月26日日曜日
2010年9月9日木曜日
スカタンが偉そうな事は言えませんが
こんな記事があります。
偏差値60以上と50以下の高校生、こんなところに違いが(2010年09月01日) - Business Media 誠
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1009/01/news053.html
受験産業「ベネッセ」の調査だそうで、何でも、50以下の高校生は「解けない問題があると、それをスキップしてしまう」、60以上の高校生には「判るまで粘り強く考える」という違いというか傾向があるんだとか。でも、50~60の区間はどうなっているのか ?
それはさておき、当方、前者の「50以下の高校生」だったので、偉そうな事は言えませんが、「好きでもない、果たしてこんな問題を解けても、それこそ社会で通じる技能になるのか ?」という疑問があるので「解けない問題があるとスキップしてしまう」という事なのでしょう。
実際、好きな事、興味のある事については、偏差値に関わらず、大抵の人はそれについて努力を惜しまない筈です。逆に、60以上の高校生は、(それこそ、大学に入るためだけの)受験勉強に興味を持っているから、その問題を解くべく努力を続けるという具合なのであって、大学に入ってしまえばそれこそ「用済み」になってしまう勉強であり、そんな勉強だけをしていたら、社会に出てもダメになってしまいますよ。あれだけ勉強して東大に入り、難関の司法試験もパスしているはずであった高級官僚の「ノーパンしゃぶしゃぶ」なんてのもありました。海上保安庁のヘリ墜落事故があった当時、マエハラさんも種子島でヘベレケになっていたそうで。
高校にしても大学にしても、もっと実際に役立つ学問を教えてほしいものです。
偏差値60以上と50以下の高校生、こんなところに違いが(2010年09月01日) - Business Media 誠
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1009/01/news053.html
受験産業「ベネッセ」の調査だそうで、何でも、50以下の高校生は「解けない問題があると、それをスキップしてしまう」、60以上の高校生には「判るまで粘り強く考える」という違いというか傾向があるんだとか。でも、50~60の区間はどうなっているのか ?
それはさておき、当方、前者の「50以下の高校生」だったので、偉そうな事は言えませんが、「好きでもない、果たしてこんな問題を解けても、それこそ社会で通じる技能になるのか ?」という疑問があるので「解けない問題があるとスキップしてしまう」という事なのでしょう。
実際、好きな事、興味のある事については、偏差値に関わらず、大抵の人はそれについて努力を惜しまない筈です。逆に、60以上の高校生は、(それこそ、大学に入るためだけの)受験勉強に興味を持っているから、その問題を解くべく努力を続けるという具合なのであって、大学に入ってしまえばそれこそ「用済み」になってしまう勉強であり、そんな勉強だけをしていたら、社会に出てもダメになってしまいますよ。あれだけ勉強して東大に入り、難関の司法試験もパスしているはずであった高級官僚の「ノーパンしゃぶしゃぶ」なんてのもありました。海上保安庁のヘリ墜落事故があった当時、マエハラさんも種子島でヘベレケになっていたそうで。
高校にしても大学にしても、もっと実際に役立つ学問を教えてほしいものです。
2010年9月5日日曜日
不謹慎ではありますが
先日、海上保安本部のヘリコプター「あきづる」の墜落事故の事故があり、乗員5名の方が亡くなられましたそうで、まずはお悔やみを申し上げます。
事故そのものついて、ここでは触れませんが、このヘリが引っかかってしまったという送電線について、少々簡単な計算をしてみようと思いまして、取り上げました次第です(だから、タイトルで不謹慎と申し上げたのでした)。
佐柳島と小島、この2つの島に架かる送電線についてのデータは、以下にあります。
Asahi.comより
http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0818/OSK201008180211.jpg
これによりますと、佐柳島で72.7 m の標高、小島で137.65 m の標高にある送電塔の間に送電線が垂れ下がり、送電線は最も低い所で50 m、送電塔の距離は 1179 m との事です。
既に、送電線の描く曲線は「懸垂線」であると判っているのですが、以前、ここで触れました懸垂線の例題では、線の両端が同じ高度である前提で計算していました。しかし、この問題では両端の高度は異なりますから、どうやって計算したものか、と悩んでしまったのです。
しかし、両端の高度は違っても同じ懸垂線であるには変わりないらしく、色々と調べた結果、どうやらSolvre付きの電卓ならば計算できるらしい、と判ったので、ここに記す次第です。
まず、懸垂線の式を、つぎの様にしておきます。
これは、原点からkだけ隔たった位置を極値とする懸垂線です。先程のデータから、佐柳島・送電塔での座標を (0, 72.7-50) = (0, 22.7)、小島・送電塔ので座標を (1179, 137.65 - 50) = (1179, 87.65) とします。これら2点を、上記の懸垂線の式が通過するので、つぎの方程式が得られます。
原理としては、この2つの方程式を連立させれば、カテナリ数 a と、ずれた原点位置 k が求まるはずですが、これを解析的に解くのは、恐らく無理なんじゃないか、とヘタれた事を思いまして、電卓のSolvreの威力を借りようという魂胆です。
まずは (1) を変形します。
所が、cosh(-x) = cosh(x) なので、
この(3)式を (2)に代入します。
この式を電卓のSolvreで解けば、取り敢えずはカテナリ数 a が得られ、そこから原点座標のずれである k も計算できる筈です。但し、大抵の Solvre では f(x) = 0 の形式で式を与える必要があるので、少し書き換えます。
これでいいでしょうか。しかし、式の見やすさを優先して書いているので括弧が多くなっていますから、少し短くしましょう。例えば、HP35SのSolvreで解く場合には、EQNメモリに
と入れてやればOKです。後は変数 A に適当な数を初期値として入れ(この場合には500くらいでいいんじゃないか、と思います)、SOLVE A として計算させます。
当方の計算結果は A = 3493.63821633 と出ました。これがカテナリ数で、極点の原点からの隔たり k は、
を計算し、k = 398.044857704 を得ました。
カテナリ数が得られたので、送電線の長さも計算できます。極点にて佐柳島、小島の2方向について分割し、両方の値を合計するという手続きで良いでしょう。
佐柳島 - 極点 の長さは、a*sinh(k/a) = 398.906586922 m
小島 - 極点 の長さは、a*sinh((1179-k)/a) = 787.475270643 m
合計 = 1186.38185756 m
意外に短いのですね。
ちなみに、ここでは計算結果の桁数をいたずらに長く書きましたが、本来は有効桁数もありますから、この場合には小数点以下2桁程度で充分です。また、HP35Sでは表示桁数によってSolvreの計算を打ち切る状態が違ってきます。ですから、同じ事を試しても別の結果になります。御注意。
事故そのものついて、ここでは触れませんが、このヘリが引っかかってしまったという送電線について、少々簡単な計算をしてみようと思いまして、取り上げました次第です(だから、タイトルで不謹慎と申し上げたのでした)。
佐柳島と小島、この2つの島に架かる送電線についてのデータは、以下にあります。
Asahi.comより
http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0818/OSK201008180211.jpg
これによりますと、佐柳島で72.7 m の標高、小島で137.65 m の標高にある送電塔の間に送電線が垂れ下がり、送電線は最も低い所で50 m、送電塔の距離は 1179 m との事です。
既に、送電線の描く曲線は「懸垂線」であると判っているのですが、以前、ここで触れました懸垂線の例題では、線の両端が同じ高度である前提で計算していました。しかし、この問題では両端の高度は異なりますから、どうやって計算したものか、と悩んでしまったのです。
しかし、両端の高度は違っても同じ懸垂線であるには変わりないらしく、色々と調べた結果、どうやらSolvre付きの電卓ならば計算できるらしい、と判ったので、ここに記す次第です。
まず、懸垂線の式を、つぎの様にしておきます。
y = a*cosh(((x-k)/a)-1)
これは、原点からkだけ隔たった位置を極値とする懸垂線です。先程のデータから、佐柳島・送電塔での座標を (0, 72.7-50) = (0, 22.7)、小島・送電塔ので座標を (1179, 137.65 - 50) = (1179, 87.65) とします。これら2点を、上記の懸垂線の式が通過するので、つぎの方程式が得られます。
22.7 = a*cosh(((0-k)/a)-1) ... (1)
87.65 = a*cosh(((1179-k)/a)-1) ... (2)
原理としては、この2つの方程式を連立させれば、カテナリ数 a と、ずれた原点位置 k が求まるはずですが、これを解析的に解くのは、恐らく無理なんじゃないか、とヘタれた事を思いまして、電卓のSolvreの威力を借りようという魂胆です。
まずは (1) を変形します。
22.7/a = cosh(-k/a)-1 ,
cosh(-k/a) = 22.7/a + 1 ,
所が、cosh(-x) = cosh(x) なので、
cosh(k/a) = 22.7/a + 1 ,
k/a = arc-cosh(22.7/a + 1),
∴ k = a * arc-cosh(22.7/a + 1) ... (3)
この(3)式を (2)に代入します。
87.65 = a*cosh(((1179-(a* arc-cosh(22.7/a + 1)))/a)-1)
この式を電卓のSolvreで解けば、取り敢えずはカテナリ数 a が得られ、そこから原点座標のずれである k も計算できる筈です。但し、大抵の Solvre では f(x) = 0 の形式で式を与える必要があるので、少し書き換えます。
a*cosh(((1179-(a* arc-cosh(22.7/a + 1)))/a)-1) - 87.65 = 0
これでいいでしょうか。しかし、式の見やすさを優先して書いているので括弧が多くなっていますから、少し短くしましょう。例えば、HP35SのSolvreで解く場合には、EQNメモリに
A*(COSH((1179-A*ACOSH(22.7/A+1))/A)-1)-87.65=0
と入れてやればOKです。後は変数 A に適当な数を初期値として入れ(この場合には500くらいでいいんじゃないか、と思います)、SOLVE A として計算させます。
当方の計算結果は A = 3493.63821633 と出ました。これがカテナリ数で、極点の原点からの隔たり k は、
A*ACOSH(22.7/A+1)
を計算し、k = 398.044857704 を得ました。
カテナリ数が得られたので、送電線の長さも計算できます。極点にて佐柳島、小島の2方向について分割し、両方の値を合計するという手続きで良いでしょう。
佐柳島 - 極点 の長さは、a*sinh(k/a) = 398.906586922 m
小島 - 極点 の長さは、a*sinh((1179-k)/a) = 787.475270643 m
合計 = 1186.38185756 m
意外に短いのですね。
ちなみに、ここでは計算結果の桁数をいたずらに長く書きましたが、本来は有効桁数もありますから、この場合には小数点以下2桁程度で充分です。また、HP35Sでは表示桁数によってSolvreの計算を打ち切る状態が違ってきます。ですから、同じ事を試しても別の結果になります。御注意。
2010年9月3日金曜日
これはエエ
「おやじのゲンダイ」を覗き、その後、ゲンダイネットを徘徊しておりましたら、こんな記事を見つけました。
【“徹底比較”こっちが勝ち!】abrAsusVS.マメモ - ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/kenko/125950
abrAsusって、何 ? で、記事を読んでみると、A4の紙を折って使うメモ帳なのだそうです。で、以下が製品のサイト。
abrAsus「保存するメモ帳」 - SuperClassic
http://superclassic.jp/?pid=16591184
ここでは、折ったA4の紙を保持する、手帳の「革」を売っているのですが、A4の紙を折りたたんでメモにし、書いたらそれをスキャソしてEvernoteなどに放り込んでしまう、という方式でメモを取りましょう、みたいな事を述べています。確かに、ディジタルデータとして取り込んでおけば、後で活用が可能ですし、嵩張らずに済みます。なかなか考えてるなぁ、と感心したのですが、それよりも、このA4紙の使い方に感激してしまったのでした。
A4の紙を8等分にして、それをメモ代わりにするのがキモなのですが、この折り方をすると、HP35Sのケース横のポケットにちょうど収まるんですね(旧パッケージのケースです)。ですから、こうして折っておいた紙をケースに忍ばせておけば、いつでもメモ書きが出来る、という具合です。もちろん、abrAsusのケースを買ってもいいんですけれどね(御購入戴いても、アフィリ8をしているのではないので、こちらは無関係です)。
ちなみに、A4紙の折り方については以下のサイトが詳しいので、御参照下さい。
保存するメモ帳 abrAsus で便利なA4リフィル! 横罫6mm版です。 - OSANPO Shopping
http://store.qol-web.jp/80-free-template-pdfs/-abrasus-a4-6mm/
ちなみに、新パッケージのケースって、紙とか収まるんですかね ? 御存知の方はお知らせ戴きますとウレシイです。
【“徹底比較”こっちが勝ち!】abrAsusVS.マメモ - ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/kenko/125950
abrAsusって、何 ? で、記事を読んでみると、A4の紙を折って使うメモ帳なのだそうです。で、以下が製品のサイト。
abrAsus「保存するメモ帳」 - SuperClassic
http://superclassic.jp/?pid=16591184
ここでは、折ったA4の紙を保持する、手帳の「革」を売っているのですが、A4の紙を折りたたんでメモにし、書いたらそれをスキャソしてEvernoteなどに放り込んでしまう、という方式でメモを取りましょう、みたいな事を述べています。確かに、ディジタルデータとして取り込んでおけば、後で活用が可能ですし、嵩張らずに済みます。なかなか考えてるなぁ、と感心したのですが、それよりも、このA4紙の使い方に感激してしまったのでした。
A4の紙を8等分にして、それをメモ代わりにするのがキモなのですが、この折り方をすると、HP35Sのケース横のポケットにちょうど収まるんですね(旧パッケージのケースです)。ですから、こうして折っておいた紙をケースに忍ばせておけば、いつでもメモ書きが出来る、という具合です。もちろん、abrAsusのケースを買ってもいいんですけれどね(御購入戴いても、アフィリ8をしているのではないので、こちらは無関係です)。
ちなみに、A4紙の折り方については以下のサイトが詳しいので、御参照下さい。
保存するメモ帳 abrAsus で便利なA4リフィル! 横罫6mm版です。 - OSANPO Shopping
http://store.qol-web.jp/80-free-template-pdfs/-abrasus-a4-6mm/
ちなみに、新パッケージのケースって、紙とか収まるんですかね ? 御存知の方はお知らせ戴きますとウレシイです。
2010年9月2日木曜日
最近はしょうもないネタが続いており
少々反省しております。今度は少しマシなネタを提供するつもりで、ゴニョゴニョと準備しております。
でも、消費税増税というのは歓迎できません。いくらJulyさんが値引きで電卓を販売しても、消費税増税だと、やはり高くなってしまうのです。
「駆け込み需要」という事なのでしょうか。でも、それは景気の前借りですよねぇ。
ああ、またしょうもない事を ... 。
でも、消費税増税というのは歓迎できません。いくらJulyさんが値引きで電卓を販売しても、消費税増税だと、やはり高くなってしまうのです。
「駆け込み需要」という事なのでしょうか。でも、それは景気の前借りですよねぇ。
ああ、またしょうもない事を ... 。
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