2010年9月26日日曜日

fx-9860GII

以前、国内メーカーの関数電卓は元気がない、みたいな事を書きましたが、不勉強だった様で、反省しております。

CASIOが「fx-9860GII」というグラフ電卓を出しているのですね。機能的にはTI-83+より上、ハードウェアではSDカードも使えるという興味深い機種です。
CASIOは、webサイトでも面白いコンテンツを出していて、結構、関数電卓も売り込もうとしている様で、なかなか努力しています。電卓、というと、後進国でも製造できるかの様な風で、国内のメーカーは余り積極的には開発、製造していない感がありますが、CASIOは「どこか違うのではないか」と少々期待しています。Sharpあたりはグラフ電卓も新製品は出ておりません。大方の国内メーカーもこうした傾向の様です。
しかし、CASIOは頑張っているようです。外国向けでもある様ですが、それでも国内向けにも販売しています。同時に、webで販促のためとは言え、面白いコンテンツを用意していて、まさに国内需要を喚起しようと努力しているかの様です。

関数電卓は、HP50gの様に多機能なものは不要、という意見もあります。確かに、計算する内容がはっきりと判っている人には、そうした多機能な電卓はむしろ、計算の効率の面では歓迎されないのかも知れません。極端な話、こうした人には「電子数表」さえあればいいのでしょう。実際、電卓を使わず、手回し式の計算機で様々な計算をしているという研究者もいると聞きます。
しかし、高機能グラフ電卓は、利用者に色々な事を教えてくれるものです。もちろん、ガイドも必要ですが、やはり、高機能グラフ電卓は、ただの計算だけの道具、というものではなく、数値計算に関するリテラシイを提供する、そんな道具であります。HPやTIは、学生に使ってもらい、関数電卓を計算のリテラシイ向上の具として提供しています。こうした海外の製品は多数ありますが、国内メーカーにおいてもまだ、CASIOが頑張っているというのは、ある意味で嬉しいものです。

まあ、ここで書いても微々たるものではありますが、少し書いておきました。

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