2014年4月22日火曜日

これは凄い事になっている「fx-FD10 Pro」

先日、Akira様にお知らせ戴きました、CASIOの新プロ電「fx-FD10 Pro」ですが、調べてみますと、かなり興味深い製品の様です。

fx-FD10 Pro - CASIO
http://casio.jp/dentaku/products/survey/fxfd10pro/

* ヘビィーデューティーな作りで、頑丈、タフネス

防滴、防塵で、現場での使用に耐える、という事です。これは、G-Shockの開発ノウハウが活きているのでしょう。

* 土木関係のプログラムがインストール済み

スタジア計算(門外漢なので、どんなものか知りませんが)など、土木関係で使われる多くのプログラムが導入されていて、現場の即戦力、という事らしい。

しかし、現場の話などは、当「電卓情報」としては、どうでも宜しい、というと語弊がありますが、電卓情報としては、製品そのものの機能について、突っ込んでみようと思います。
土木関係のプログラムが導入済み、という事ですが、「導入済みプログラム」のページから、「プログラムのダウンロードはこちら」リンクを踏むと、アーカイブが落とせます。それを覗くと、CASIO BASIC の集合体でした。そうです、この電卓のプリインストール・土木計算プログラムは、CASIO BASIC にて書かれているのです ! プログラムはPCのテキストファイルにて書き出し、fx-FD10に導入する、といった感じで使える模様。
プログラムを用意すれば、土木計算以外にも、電子回路の計算など、他分野の応用も利きそうです。

キーボード面はキー数が少なく、本体でのプログラミングが「?」で、「これはプログラム実行専用機なのか ?」と思いましたが、英語マニュアルをみると、打鍵数が多くなりそうなものの、本体でのプログラミングも辛うじて可能な感触です。

fx-FD10 Pro - CASIO worldwode site.
http://casio.jp/dentaku/products/survey/fxfd10pro/

また、既に中国向けにも販売されているらしい。

fx-FD10 Pro: New Casio graphing calculator for China - Omnimaga
http://www.omnimaga.org/news/fx-fd10-pro-new-casio-graphing-calculator-for-china/

中国版では、漢字が表示されております。HP Primeの様ではありませんか。画素数は少ないので、大きめの漢字が表示されますが、それでも漢字が表示されるというのは、アドバンスですね ! 画素数が少ないながらも「フルピクセル」という事が判ります。

タフネスさが要因で、価格が少々張ってしまうのが難点ではありますが、それほど「愛」が詰まった製品、と言えるかも知れません。
電卓情報としては、普通の電卓並のケースにして価格を抑え、関数キーのもう少し多い「普及版」を出してくれないかなぁ、と切望する所です。


※ BASIC ! 友の会様・Twitter にリンクを戴きました

https://twitter.com/basictomonokai/status/458474853310287872

6 件のコメント:

やす さんのコメント...

akatuki様

まるで、FLUK製品と見間違えるような色使いとデザインです。

寸法は、ちょうどfx-5800Pにゴムカバーを被せたようなもので、以外にコンパクトですね。

私自身は土木計算にはさっぱりご縁がありませんが、CasioBasicのコマンドリファレンスを見てみると、グラフ電卓とほぼ同じようです。21x7文字のディスプレイもグラフ電卓と同じ。

fx-9680GII のバックライト機能は魅力的に感じていましたが、これはチョット高い買い物ですね。

とりあえず、反応させて頂きました。

akatuki さんのコメント...

やす 様、ご無沙汰です。出不精なもので、申し訳ない、

> まるで、FLUK製品と見間違えるような色使いとデザインです。

確かに ! それを狙っていた !?

> 寸法は、ちょうどfx-5800Pにゴムカバーを被せたようなもので、以外にコンパクトですね。

おっ、そうなんですね。サイドにもカーソルキーがあるとかで、片手で持って操作できるらしく、コンパクトに作っていた、という所でしょうか。

> 私自身は土木計算にはさっぱりご縁がありませんが、CasioBasicのコマンドリファレンスを見てみると、グラフ電卓とほぼ同じようです。21x7文字のディスプレイもグラフ電卓と同じ。

やはりそうですよネ。
また、SDカードの扱い(CVSファイルの読み込みなど)が拡張されていて、そこが面白い。

> fx-9680GII のバックライト機能は魅力的に感じていましたが、これはチョット高い買い物ですね。

ウーン。バックライトや耐衝撃性能などを盛り込んでいるのはウレシイのですが、そこで価格が高くなってしまったというのが、惜しい所です。

> とりあえず、反応させて頂きました。

CASIO BASICの製品ですからネ。コメント、多謝 !

今回のfx-FD10 Proは「土木計算」を打ち出しておりますが、中身は新世代「CASIO BASIC」マシンという事なのか、と期待したいのであります。
今後は、このプラットフォームを普及価格帯関数電卓として出してくんないかなァ。「あさかぜネット」さんでも、プログラムの提供とか簡単になるでしょうし、色々と面白いことになるのではないかと。

Stepney さんのコメント...

久々に見てみたら、まさかこんなものが出ていたとは・・・

お久しぶりです。
大きさは50gよりも少し小さいほどで、見た目は武骨ですが、やす様のおっしゃる通りなかなかコンパクトな製品ですね。

ただ、画像を見たところ、三角関数がシフトキーが必要、log,lnも表にないなど、使い心地が非常に気になるところです。
三角関数が表にないって、ホントに「土木測量専業電卓」なのかなあ・・・
もはや関数電卓としても破綻しているような気が・・・
私は5800pを土木測量用に改造して売った方がいいと思います。

ただ、プログラミングがCasioBasicなのは非常に気になりますね。
今後の動向が気になるところです。

akatuki さんのコメント...

Stepney 様、お越し戴き、多謝。

> 大きさは50gよりも少し小さいほどで、見た目は武骨ですが、やす様のおっしゃる通りなかなかコンパクトな製品ですね。
> ただ、画像を見たところ、三角関数がシフトキーが必要、log,lnも表にないなど、使い心地が非常に気になるところです。
> 三角関数が表にないって、ホントに「土木測量専業電卓」なのかなあ・・・
> もはや関数電卓としても破綻しているような気が・・・

御意。
恐らくfx-FD10 Proは、「プログラム実行専用機」という位置付けの様に思うのです。
機能構造が新しくなり、実行専用機ハードウェアに盛り付けたため、fx-FD10 Proという製品になったのではないか、と。
fx-FD10 Proの「Pro」は、プログラム実行専用機を意味しているのか、と思いたい。

> 私は5800pを土木測量用に改造して売った方がいいと思います。

そこで、5800pの「後継機」という位置付けで、fx-FD10 Proの様な機能を持つ製品が出ないかなァ、と期待したいのであります。

> ただ、プログラミングがCasioBasicなのは非常に気になりますね。

大規模プログラミングともなると、CASIO Basicで、どこまで出来るか、という不安もあるかも知れません。
特に、局所変数などのメカが欲しい所です。
マニュアルをよく読んでいないので、この辺はどうなのかなぁ。

> 今後の動向が気になるところです。

おっしゃる通りです。
fx-FD10 のベースが、新しいプロ電に採用されるのかどうか、静かに注視して行きたく。

藤堂俊介 さんのコメント...

丈夫な関数電卓が魅力的です。

akatuki さんのコメント...

藤堂 様。お久しぶりです。

> 丈夫な関数電卓が魅力的です。

おっしゃる様に、fx-FD10 Proは丈夫そうです。しかも多機能。

CASIOとしては、「現場での役に立つ」という願いを込めて、丈夫な作りにしたのだと思います。
かつて、関数電卓はホームセンターなどの「プロショップ」でも多く売られておりました。それは大工道具や電工ペンチなどと同じ「プロツール」だったからだと思うのです。
今日では、場末のホームセンターでも「レーザー墨出し器」とかが平然と販売される一方、関数電卓は数えるほどしか売られておりません。CASIOとしては、そこに危機感を見出したので、劣悪な環境でも使える様な丈夫な「プロツール」を出したのか、と思うのです。

で、当方としましては、新しい「プロツール」も歓迎し、更に、こうした多機能ベースの製品を、より安価な製品にも適用して呉れるとウレシイかなァ、と思うのであります。

コメント、多謝。