2025年8月31日日曜日

fx-CG50 と fx-CG100 では、何かが違うのかな ?

 金欠で fx-CG50 をポツポツと使って物欲という渇愛を癒やす日々、fx-CG100 を購入の皆様、様々御活用されて居られます様で、ご健勝、お慶び申し上げます。

 Tossy (@Tossy99077342) 様 post より

CASIOのfx-CG100のPython機能のcasioplotモジュールでランダムな色で画面を埋め尽くすサンプル。
何故か描画が途中で遅くなったり速くなったりする。
https://x.com/Tossy99077342/status/1962097774184603800

との事で、簡単なコードを書いてみましたヨ。

from casioplot import *
from random import *

def draw_box(i, j, c) :
  for y in range(16) :
    for x in range(16) :
      set_pixel(i*16+x, j*16+y, c)

for j in range(12) :
  for i in range(24) :
    c = (randint(0,255), randint(0,255), randint(0,255))
    draw_box(i, j, c)
    show_screen()


実行してみると、カラフルな画素で画面を敷き詰める筈。

 fx-CG50 で試したのですが、当方、ジジィになってしまい反射速度も鈍っているらしく、「何故か描画が途中で遅くなったり速くなったりする。」事象を確認するには至らず。

 あるいは、fx-CG100 で実行すると、重大な「何か」で、実行速度に"揺らぎ"が生じたりするものなのかしらん ?

取り敢えず、そんな具合です。お試し戴きましたら、ご報告を戴けると幸いです。


追記 on 2025-09-01

  藤堂俊介 (@ShunsukeTodo) 様のpost がありました。

fx-CG100 虚数の平方根ができるようになったのか。
#CASIO
#関数電卓
https://x.com/ShunsukeTodo/status/1962465220393328693
 

 以前、藤堂様は fx-CG50 の検討をされておられた様ですが、今般、CG100 登場で興味を惹かれたのかも ?

し・か・し ! fx-CG50 でも 複素数の計算はデキルんですヨ ! そりゃ、足りない部分はあるのは否めませんけれども。

 √i, i^i だったら、計算してくれますゼ。Setupでcomplex mode を a+ib にすればヨロシイのです。

 

2025年8月1日金曜日

fx-CG50 : ローレンツ変換の計算にみる、計算精度の問題

 先日、テレビをダラリと見ておりましたら、ローレンツ変換によって、速度 V で移動し続ける事で、時間の流れがゆっくりとなり、結果として「時間の収縮」という現象が生じる、とやっておりました。

具体例として「時速 285km で走行する新幹線に 100万年(!)乗り続けると、1秒だけ時間が縮む」との事。
まあ「100万年も乗り続ける」というのは現実離れした話ではありますが、飽くまでも思考実験であります。
そこで、手持ちの電卓で、宇宙に思いを馳せるが如く、計算してみようという次第。

まだ勉強しているので、詳細は分かりませんが、ローレンツ変換により、つぎの式で時間が収縮する様子が計算される様です。

  t' = t sqrt(1-(v/c)^2)

但し、

  • v  ; 列車の移動速度 (285 km/h)
  • c  ; 光速度  (299792358 m/sec)
  • t  ; 列車に乗っている人の経過時間
  • t' ; ローレンツ変換により、収縮したあとの時間 

これを計算するのですが、まずは多くのグラフ電卓で利用できる upython を使ってみましょう。

import math

c=299792358.0
v=285.0*1000/3600
t=100.0*10000*365.25*24*3600
k=math.sqrt(1.0-(v/c)*(v/c))
td=t*k
print('a{:24.8f}'.format(t))
print('b{:24.8f}'.format(td))
print('d{:24.8f}'.format(t-td))
これくらいならば、どの upython 電卓でも動くでしょう。
実行結果は ...
a 31557600000000.0000
b 31557599999998.8984
d              1.1015

順番に、
(a) 100万年乗車の経過時間
(b) 100万年乗車の経過時間を車両の外部から観測した経過時間
(d)  (a)-(b) の差 ... 時間収縮の量
でありますネ。

テレビの言う通り、ほぼ 1秒程度の時間収縮が得られました。( 100万年走り続けて、これかよ )

計算の共通 platform として、upython を使用しましたが、fx-CG50 の計算機画面(もしくは BASIC)で行ったら、チョットばかりクルシイ結果が ... (a), (b) が同じ値で、(d) = (a)-(b) = 0 になってしまった ... ウーム。