2025年5月3日土曜日

fx-CG100 のマニュアルPDF をみて

 先日、アメリカで販売開始となった、fx-CG100 Classwiz でありますが、マニュアルPDF をみていたら、余り急いで買うようなもんじゃなさそうな気がしてきました。

  • upython version が 1.9.4 
  • casioplot module に、線を引く機能がない

なのヨ。 

もちろん、

  • matplotlib.pyplot, turtle といった module がスグに使える
  • code editor のフォントが小さく、狭い画面を広く使える

という利点は在りますから、ここに使いやすさを求める向きは、是非とも購入をご検討戴きたく。

upython version 1.9.4 と云うと、当方が使っている、fx-CG50 の upython の version とおんなじなのですネ。まだ、OSは古いママ。

なので、もしかして「隠しcommand があったりして ?」と、getkey() の代わりに _getkey(), getkey_() ... とかやってみたのですが、流石にそれは無かった。海外のユーザーはHack済みなのでしょう。

fx-CG50,  fx-CG100 の casioplot には線引きの機能がありませんが、fx-CG50 で動く Python Extra には線引きの機能があったはず (gint module, dline method )で、upython も大分新しいものを導入しております。

casioplot で線を引きたい場合、Bresenham  algorithm により、自前で線引きのmethod を書けばいいのでしょう。それを含めて「学習用途」なのかも知れません。

 確かに、code editor など、導入されていない機能は多くあり、まだ安定していない部分もあります。

 fx-CG50 user としては、fx-CG100 Classwiz に飛びつく前に「射撃待て」 と注意喚起しておこうと思います。

 当方、懐具合が寒いので、こんな事を言っておりますが、懐具合のイイ方は、是非とも fx-CG100 のご購入を !?

 

4 件のコメント:

お遊びエンジニアリング さんのコメント...

fx-CG100の価格変動に貼りついている者です。
それにしても、例の如く「旧ユーザーを置き去りにしちまったなぁ…」感が否めません。

e-Gadgetさんも言っていたような気がしますが、CASIO独自のプログラム言語Basic-Like(笑)が消失しています。
いや、わざわざ消す必要はないやろ、と突っ込みたい所存ですが、そんなにも気に食わないんでしょうか。

C.Basicアドインを入れたらいいのかもしれませんが、ひどいですよね。
Pythonではライブラリが不十分なのです。
プログラムを学ぶ分には足りても、電卓乗で走らせるには貧弱すぎて言葉が出ません。
理不尽にも消されたBasic-Likeに合掌…🙏

akatuki さんのコメント...

お遊びエンジニアリング 様、御来訪多謝です !

fx-CG100 、気になりますよネ。

fx-CG100 については、fx-CG series の高名なるHacker, Sentaro 様も、ちょっと「?」と言っておりました。
曰く、
- Add-Ons が動くかワカラン
- Flash Storage が小さくなった
他には、
- 軽量、薄めになった
- キーボードが工夫されている
- casioplot module に keyin() API (のみ)が追加
という特徴がありますが、チョット訴求力に欠ける感が ...

アメリカで販売開始も、fx-CG50 PRIZM, fx-CG100 ClassWiz, と、ブランディングを分け、現在は併売状態なので、
日本でも同様の販売方針、併売になるのかなぁ ?

> 理不尽にも消されたBasic-Likeに合掌…🙏
同じく ...

Krtyski(やす) さんのコメント...

akatuki様

ご無沙汰しております。

fx-CG100については、既にフランスモデルとして販売されている Graph Math+ とほぼ同じ機能で、色使いが異なる程度だと予測されております。

Casio Basic の搭載が見送られたのも Graph Math+ と同様になるとの見通しです。サードパーティーのアドインプログラムの搭載を許すかどうかも今は微妙(但し、機能的には可能にできるようです)なので、電卓でプログラミングを楽しむとすれば、当面はPythonしかない状況です。

直線を引く、円を描くなどは、e-Gadget謹製ユーザーモジュール(u.py)で用意しています。その他思いの場所に文字列を表示する locate()、FXモデルかCGモデルかの判定など、自分で欲しい機能をユーザーモジュールに盛り込んで、プログラムを作って遊んでいます。

https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-726.html#Reference

既にお書きになっているように、Graph Math+ でgetkey()関数が追加され、それによってリアルタイムで入力されたキーの判定ができるようになりました。この機能は Casio Basic のGetkey関数と同じです。getkey()関数の追加によって、ようやくCasio Basic で作ったプログラムをCasio Pythonに移植が可能になりました。この点もfx-CG100には引き継がれる見通しです。

そこで、今はCasio Basicで作ったプログラムをCasio Pythonに移植することをメインテーマとして遊んでいます。その結果のエッセンスを、少しづつ記事にしています。

https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-723.html
https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-2502.html
https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-2501.html
https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-2503.html

Casio Pythonの開発環境としては、エディタ画面で採用されているフォントがfx-CG50では大きすぎて1画面に収まる文字数/行数が少なくて使いづらいところが、Graph Math+ / fx-CG100 では中くらいのフォントサイズに変更されたことで、改善されています。編集や実行の取り回しも改善されています。

それ以外はfx-CG50と変わりは無いので、私のような電卓プログラミングのオタクでなければ、新たにfx-CG100を買うことはないかと思います。少しでも電卓プログラミングのオタク度があると自認されるなら、Graph Math+ か fx-CG100 は持っておくべきかと思います。

オタク度マックスの私は、両方とも手元に置きますデス!

akatuki さんのコメント...

Krtyski(やす) 様、御来訪、多謝であります !

> fx-CG100については、既にフランスモデルとして販売されている Graph Math+ とほぼ同じ機能で、色使いが異なる程度だと予測されております。

仰るように、色違いっぽい感じではありますネ。
fx-CG50 に較べて軽量になっているなども共通しているしている様で。

> Casio Basic の搭載が見送られたのも Graph Math+ と同様になるとの見通しです。サードパーティーのアドインプログラムの搭載を許すかどうかも今は微妙(但し、機能的には可能にできるようです)なので、電卓でプログラミングを楽しむとすれば、当面はPythonしかない状況です。

やはり、Add-Ons は微妙なのですね ... ウーン。
Flash Storage も少なく「望み薄」なのでしょうか ? チョット寂しい。

> 直線を引く、円を描くなどは、e-Gadget謹製ユーザーモジュール(u.py)で用意しています。その他思いの場所に文字列を表示する locate()、FXモデルかCGモデルかの判定など、自分で欲しい機能をユーザーモジュールに盛り込んで、プログラムを作って遊んでいます。
> https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-726.html#Reference

オオッ ! 流石は親分、仕事が早いであります !
円を描くの、結構面倒ですから、これは助かります !

> 既にお書きになっているように、Graph Math+ でgetkey()関数が追加され、それによってリアルタイムで入力されたキーの判定ができるようになりました。この機能は Casio Basic のGetkey関数と同じです。getkey()関数の追加によって、ようやくCasio Basic で作ったプログラムをCasio Pythonに移植が可能になりました。この点もfx-CG100には引き継がれる見通しです。

そうでありますね !
仰る通り、CASIO BASIC の getkey() 機能の代替、というか、CASIO BASIC 廃止の都合で、python に getkey() 付加の trade-off という見方もあるのかも。
すると、fx-CG50 python アプデで getkey() 追加は、期待できないのかなぁ ?
どうも、python version 自体は 1.9.4 のママらしく、fx-CG50 の casioplot module では意図して getkey() を付けていないという考えも出来ますネ。

> そこで、今はCasio Basicで作ったプログラムをCasio Pythonに移植することをメインテーマとして遊んでいます。その結果のエッセンスを、少しづつ記事にしています。
> https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-723.html
> https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-2502.html
> https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-2501.html
> https://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-2503.html

拝読致しました。
CASIO BASIC から CASIO python への移行という事業、前向きで勉強になります !

> Casio Pythonの開発環境としては、エディタ画面で採用されているフォントがfx-CG50では大きすぎて1画面に収まる文字数/行数が少なくて使いづらいところが、Graph Math+ / fx-CG100 では中くらいのフォントサイズに変更されたことで、改善されています。編集や実行の取り回しも改善されています。

確かに、python editor は使いやすそうですネ。
fx-CG50 向けの Python Extra、まだエディタ機能がなく、fx-CG50 の「大文字エディタ」を使うしかない ... 尤も、小さい字をみるのに老眼鏡のお世話になっているので、当方の場合はこれくらいが丁度良かったり、なんて。

> それ以外はfx-CG50と変わりは無いので、私のような電卓プログラミングのオタクでなければ、新たにfx-CG100を買うことはないかと思います。少しでも電卓プログラミングのオタク度があると自認されるなら、Graph Math+ か fx-CG100 は持っておくべきかと思います。

仰る通りであります。
Sentaro 様も、色々と情報を寄せていただいて、どうも fx-CG100 は「新製品」にしては訴求力がイマイチ、と。
バリエーションとして、今後の製品展開を考察する研究的な意味合いではアリとは思います。

> オタク度マックスの私は、両方とも手元に置きますデス!

ギャーッ ! 流石は親分 !!

当方、fx-CG50 を十分活用できていない所、たまにはちょっと買い物でもしようかナ、と甘い考えでおりましたら、全くの別件で思わぬ出費を強いられる様な有様で、当面、手が出せそうもないという状況であります。