2023年1月1日日曜日

 Новым годом 2023

見るべきものがない当blogでありますれば、犬のナントカを踏んでしまったという程度の後悔と共にご笑覧戴ければ、コレ幸いであります。

表題の「Новым годом 2023」は、ロシア語で「新しい年2023」という意味であります。

目下、ウクライナ情勢では、日本の国民の多くがウクライナの平和を望んでいる所です。
更には、多くの国会議員も「ウクライナ共闘」と言っております。

そして、首相は「今日のウクライナ情勢は、明日の日本国」として、北朝鮮のミサイル実験を非難し「反撃能力」のため、ミサイル購入と、防衛費増額の政策を打ち出しました。

斯様に、ウクライナへの支援をしない人々は「平和を望まない者」、「非国民」というレッテルを貼られるかの様に思われ、多くの日本国民はウクライナ支援への入れ込んでおる所であります。

ウクライナ情勢では、ロシアが戦車などを送り込んでウクライナを蹂躙していており、徐々にウクライナの国土を侵食しているとの報道です。
そこでウクライナ側は、NATO諸国から軍事物資の提供を受け、国土防衛としてロシア側へ反撃を繰り返しております。

ロシアが制圧した地域では、住民選挙が行われ、ロシア領への編入を決議したそうですが、ウクライナ側にしてみると、これは不正選挙としていて、未だにロシア側への攻撃を欠かしておりません。

ウクライナ情勢では、ウクライナ側の国土防衛という「物語」があり、そこへ日本人の「防衛」という意識を刺激しているのかも知れません。
そこで、北朝鮮のミサイル実験を非難し、反撃能力を充実させるという方策。
反撃能力は、(敵)ミサイルが発射されたら、その策源地へ反撃するということでありましたが、発射されたら、ミサイル発射台はカラになっているので、そこへ反撃しても無意味であり、更に踏み込んで、ミサイルが発射されようとしたら「打ち出す前に反撃する」という所まで想定しているそうです。
その「打ちそうだぞ ?」という準備情報は、恐らくアメリカからの偵察衛星の観測情報に依るのでしょう。

一応、北朝鮮のミサイル実験に対する反撃能力という想定の様子ですが、反撃能力と言ってもミサイルには意思があるわけではないので、例えば中国やロシアにまで飛ばす事はできそうです。

こうした「反撃能力」というものが、アメリカの恣意的な運用によって先制攻撃の具にされるのは避けねばならないのですが、果たしてどうなるのか ?

表題を「(Поздравляю) с Новым годом 2023」、とすると「新年おめでとう 2023」になるのだそうですが、ウクライナ情勢を鑑みて、おめでとうに相当する (Поздравляю) с を取り除いた次第ですが、だったら、ロシア語で書かなくても良さそうなものであります。

しかし、ロシアがウクライナ侵攻したという「物語」に、極東の本邦で、どこまで入れ込んだらいいのか、という疑問があります。
ロシアがウクライナ侵攻をしていると伝えられますが、未だにロシア側では「特殊軍事作戦」と位置づけております。それは「戦争」というものではないらしい。ウクライナの東部地域がロシアに制圧された、ウクライナはそこを奪還するとしているのですが、細かい背景は色々とあるそうです。

極東の島国の住民としては、ウクライナに平和が訪れる様にと祈念するのはいいことではありますが、「共闘」というのはどうなのか ? と。「欧州の情勢極めて複雑怪奇なり」です。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、停戦を交渉するでもなく「国土奪還」と繰り返しております。まだまだウクライナに平和が訪れる兆しはありません。

そんな國と、いい気分で「共闘」などと言っていたら、何処へ連れて行かれるのか判ったものではありません。無責任なようですが、当面、静観するのが良さそうなところです。

5 件のコメント:

やす (Krtyski) さんのコメント...

新年あけてしまい、おめでとうございます。

と妙なご挨拶ですが、今年もよろしくお願い致します。

私個人としては、昨年とくに後半から現在に至るまで、超多忙で(仕事です)、正月もゆっくりしたのは元旦と2日目の2日間、1/3から欧米の会社は稼働するところが多く、ガッツリと連絡を取り合う羽目になっておりました。


そう、半導体や材料の供給問題、納期遅延と価格暴騰、そして円安のために、サプライチェーンの末端で仕事をしておりますと、川下から文句を言われつつ、川上に文句を言うといった感じで、間に挟まってなんとかカントカいなしているわけです。出来ないものはできない、無理なものはムリ と割り切らないと精神を病むしか道が無いのです。

それでも、ガッツリと熱くなっている人達の相手だけは、格好だけでもしなければなりません。仕事の一部です。

今年の新年は、単に地球がクルリと一週しただけのもので、私にとっては普通の日々でした。



仕事で扱っている半導体製品や精密化学(ファインケミカル)製品、そして特殊な装置が値上げに次ぐ値上げで大変なことになっております。

半導体については納期が *ホンの* 半年遅れるといった感じです。正直に言いますと、半導体が不足する理由がよく分からんのです。

精密化学製品については、原材料の高騰の主な要因がウクライナでの戦争なんだそうです。関係各所へもう少し詳しく聞きますと、ロシアからのオイルやガスが従来のように手に入らないのが大本にあるそうです。

とにかく入手性が悪くなり、コストが暴騰しているらしいのです。


ロシアがおっぱじめた戦争と今の円安がどのように繋がるのかは分かりませんが。小麦などの農産物の高騰はほぼ間違いなく戦争状態にあるウクライナの影響ですよね。


要するに、私にとってはプーチンは私を無用に忙しくさせている張本人であり、好意的には思っていません。


akatuki さんのコメント...


やす (Krtyski) 様、大変遅れてをり、申し訳ない所存、平に御容赦戴きたく。

旧正月も過ぎてしまいました。遅くなりましたが、当方こそ、宜しくお願い申し上げます。

> 私個人としては、昨年とくに後半から現在に至るまで、超多忙で(仕事です)、正月もゆっくりしたのは元旦と2日目の2日間、1/3から欧米の会社は稼働するところが多く、ガッツリと連絡を取り合う羽目になっておりました。
> そう、半導体や材料の供給問題、納期遅延と価格暴騰、そして円安のために、サプライチェーンの末端で仕事をしておりますと、川下から文句を言われつつ、川上に文句を言うといった感じで、間に挟まってなんとかカントカいなしているわけです。出来ないものはできない、無理なものはムリ と割り切らないと精神を病むしか道が無いのです。
> それでも、ガッツリと熱くなっている人達の相手だけは、格好だけでもしなければなりません。仕事の一部です。

お疲れ様です !
お仕事が続くのはよいことですが、余りに忙しいと、そういった具合になりますネ。
御自愛戴き度思います。

> 今年の新年は、単に地球がクルリと一週しただけのもので、私にとっては普通の日々でした。

当方なぞ、体が言うことをきかないお年頃でもあり、取り立てて新年を祝うという具合にも行かないので、ほとほと困り果てている所。

> 仕事で扱っている半導体製品や精密化学(ファインケミカル)製品、そして特殊な装置が値上げに次ぐ値上げで大変なことになっております。
> 半導体については納期が *ホンの* 半年遅れるといった感じです。正直に言いますと、半導体が不足する理由がよく分からんのです。

日本企業の半導体の製造、金額ベースでは1990年代からさほど増えていないとかいう話を聞きます。今日では、台湾/中国などが大量に製造しているとか。
半導体不足というのは、中国の方のブロックチェーンですか、そこがうんまく回っていないから、らしいですネ。
Intelのプロセッサは主にアメリカで製造しているとかで、PCのプロセッサはそこそこ流通している様ですが、メモリやストレージなどが供給不足になっているらしい様な ?
RaspPi 辺りは、SoC製造がうまく進んでいないとかで、モノが流通していないらしいです。
当方にもよく判らんのですが。

> 精密化学製品については、原材料の高騰の主な要因がウクライナでの戦争なんだそうです。関係各所へもう少し詳しく聞きますと、ロシアからのオイルやガスが従来のように手に入らないのが大本にあるそうです。
> とにかく入手性が悪くなり、コストが暴騰しているらしいのです。

直接にはウクライナ戦争というところもありましょうが、それに伴う欧米のロシアへの「制裁」がかなり影響しているのかも ?

本邦では、ロシアからの瓦斯の輸入について、制裁を科している割に、輸入量が3倍になっているとの話もあり、エネルギー輸入コストは低廉になっている一方、電気、瓦斯料金は高騰しているという不始末であると聞きます。

> ロシアがおっぱじめた戦争と今の円安がどのように繋がるのかは分かりませんが。小麦などの農産物の高騰はほぼ間違いなく戦争状態にあるウクライナの影響ですよね。
> 要するに、私にとってはプーチンは私を無用に忙しくさせている張本人であり、好意的には思っていません。

ロシアがウクライナに侵攻しているのは、前段があるのだという話もあります。
「欧州ノ情勢、極メテ複雑怪異ナリ」なのだそうですが、そもそも、なんでまたロシアがウクライナへ軍事侵攻したのか ? という話は、どこかへ置き去り。

一方、アメリカの核の傘に入っている本邦としては、我が国はアメリカと歩調を合わせないとならず。ロシアが軍事侵攻するならばこれを防衛するという目的完遂のため、そのためのロシア制裁であるらしい。
ロシア制裁に伴う、サプライチェーンの破壊や資源高、円安も仕方のない所、なのか ? それは、ロシアに対する制裁の「コスト」という位置づけらしい。

冷戦終結で、ソ連邦も解体、ロシアも大アメリカに対しては一つの國となり、世は事並べてアメリカ超大国一極支配の「新世界秩序」だったりします。
そうした今日にあって、ウクライナもロシアの軍事侵攻を受ける所となったようですが、欧米が戦力を供給して呉れるので、ウクライナには停戦しようという意図はないらしい。

目下、アメリカはロシアのみならず中国についても「制裁」の魔手を伸ばそうとしてをります。
これに乗っかり、本邦でも「中国許すまじ」の風潮が高まりつつあります。
そうした情勢で、何かしらの行き違いがあれば、中国との交戦状態ニ入レリとなりそうです。

過日、本邦の防衛力は十分に足りている、という認識を出したのですが、それは、小規模な戦力の侵攻に対しての防衛能力であります。
更には、某らの戦力が侵攻した際には、国連の安保理で協議、となって支援を取り付けることも期待できます。
そして、最後はアメリカという後ろ盾「日米安保」なのですが、それは、基本的にはアメリカが日本のために防衛支援という位置付けで、日本が急迫不正の侵害があって、のことであります。

中国と事を構えるというのは「勇ましい」のですが、中国から仕掛けでもしない限りは、急迫不正の侵害ではないので、アメリカも支援をするのか ? という疑問があります。
それは、今日のウクライナ情勢を見れば明らかです。

「ロシアが、中国が悪い」などと言って、こちらから手を出したら、それは中国にしてみると「急迫不正の侵害」です。増して本邦は敵国条項の適用を受けたまま。平和な暮らしを続けるならば「平和外交」が望ましいのだと思うのです。

やす (Krtyski) さんのコメント...

akatuki様

なんだか物騒な情勢になっていると思うのか、これまでと変わらんと思うのか、ここらあたりは私の身の回りではかなり温度差があります。国民全体では、どうなんでしょうか?

決断力に乏しいものの政局に強い岸田首相が「ヤバイ」と考えての防衛力強化に見える政策を進めています。このポジションをとれば政局上優勢でいられるという判断なのでしょうから、有る意味分かりやすいかも知れません。政権与党は「かなりヤバイ」という考えているように見せています。

国民の中で本当の戦争を体験した世代は、昭和一桁生まれよりも高齢な方々で、どんどん減っています。つまり、戦争体験が無いだけでなく戦後教育を受けた大多数の国民が、はたしてどれだけ賢明であるか、ということが重要なのでしょうね?

防衛力は、きっといくらあっても足りず、キリはないのだと思います。

攻める場合は、場所と時間を自由に選んでコントロールできます。一方で守る場合は、どこからいつ来るか分からない敵に備えます。攻める方が圧倒的にコスパが良いわけです。守る方が大変なわけです。だから防衛力はいくらあっても足らないという論は、かならず出てきます。これは簡単な論理です。

従って、仮想敵を想定するとこにより、守るための場所と時期を絞り込みこみます。コストを下げるために必須です。

以前はソ連を仮想的としていれば良かった。今は、ロシア、中共、北朝鮮に目を配る必要があります。
なので、守るためのコストは増やさざるを得ないという主張は、分かりやすいですね。

「タマに要る、弾がないのが、玉にきず」と自衛隊で言われております。
戦闘機を一機整備して飛ばすために、他の戦闘機から部品をとって飛ばすことをしています(仕事を通じての知識)。弾だけ不足しているわけではありません。

空自のスクランブル発進の急増、海自の日本海でのBMD(弾道ミサイル防衛)任務が24時間365日体制、これがどれだけ予算を圧迫しているか、結構な皆さんはあまりご存じない。

実際に持っている武器や設備の稼働率を落としてでも、動かさなければならないまでに追い込まれている...皆さんご存じないでしょうが、これは隣国が分かってやっていることです。稼働率を落として消耗を増やすという作戦です。要するに守ることのコストが膨大に必要だという事実を知った上で、戦わずにして勝つための戦略なわけですね。


GDP 1% が 2% に倍増することは、稼働率を100%に近づけるだけで終わってしまう金額です(事実です)。これは陸海空の3分野でだけの話。さらにサイバーと宇宙への守りは、これまでやってこなかったこと。これにもコストは必要。守るということは大変なことなのですね。

防衛費は、はたしてどこまで必要なんでしょうね?



akatuki さんのコメント...

やす (Krtyski) 様、遅くなってしまい、申し訳ない。

> なんだか物騒な情勢になっていると思うのか、これまでと変わらんと思うのか、ここらあたりは私の身の回りではかなり温度差があります。国民全体では、どうなんでしょうか?

物騒な御時世とは言え、生活に影響が見えないので、全体としては無関心なのかと思うのであります。
ウクライナ戦争より、今日の物価高、燃料代の高騰。そして、卵の値段が高くなっている ... 。

> 決断力に乏しいものの政局に強い岸田首相が「ヤバイ」と考えての防衛力強化に見える政策を進めています。このポジションをとれば政局上優勢でいられるという判断なのでしょうから、有る意味分かりやすいかも知れません。政権与党は「かなりヤバイ」という考えているように見せています。

仰る通りであります。
ただ、ヨーロッパ方面と遠い国の話であり、本邦としては経済制裁としている程度の外交で、十分であるように思うのであります。

> 国民の中で本当の戦争を体験した世代は、昭和一桁生まれよりも高齢な方々で、どんどん減っています。つまり、戦争体験が無いだけでなく戦後教育を受けた大多数の国民が、はたしてどれだけ賢明であるか、ということが重要なのでしょうね?

先日、「新しい戦前」といったタモリも、戦後生まれでした。今日、多くの人々は「戦争を知らない」のですネ。

> 防衛力は、きっといくらあっても足りず、キリはないのだと思います。

そこは重要な指摘だと思います。
目下、一番軍備費を掛けているのがアメリカで、ついで中国、と言われております。
先日、中国が日本の軍備費の3倍、と言う報道がありましたが、アメリカはそれを大きく上回る予算を掛けている。
平和外交の日本としては、アメリカに防衛を協力してもらうことで、当面の防衛力があれば足りる、という具合でした。
そのために、財務省は米国債を買い続けていて、国内ではピーピー(Jアラートの音ではありません)しているのだとか。

> 攻める場合は、場所と時間を自由に選んでコントロールできます。一方で守る場合は、どこからいつ来るか分からない敵に備えます。攻める方が圧倒的にコスパが良いわけです。守る方が大変なわけです。だから防衛力はいくらあっても足らないという論は、かならず出てきます。これは簡単な論理です。

読売巨人軍では「攻撃は最大の防禦」と言っておりましたが、はやり先に手を出すというのは危険であります。
外敵が仕掛けてくる、というのはあるのでしょうが、それに対する防衛力であります。
「ヤられる前にヤレ」となると、相手も報復攻撃となります。通り魔には護身術で対抗。
国際信義とでもいいますか、国連加盟国としては「先制攻撃はやめましょう」なので、いきなりの先制攻撃はあってはなりません。
では、宣戦布告をすればいいのか、となりますが、我が国は敵国条項の適用があるので専守防衛に務めないとならないのだと思うのです。

防衛というのは、極度に緊張した関係なのであります。

> 従って、仮想敵を想定するとこにより、守るための場所と時期を絞り込みこみます。コストを下げるために必須です。

仮想敵を想定するのは仕方がない所でありますが、コスト計算で考える、というのは難しい所です。
何の間違いか、戦争が始まったとなると、総力をもって応じないとなりません。それは相手も同じこと。
最後は、戦力の大きさ、となります。防衛だろうが侵出だろうが、戦力の大きさが必要であり、武器の生産力へと話が及んできます。
コストなんて度外視、まずは生き延びることです。
そして、一度戦争に突入してしまうと、どのタイミングで停戦なりを話し合うか、となるのですが、今日のスポーツニッポンでは「ガンバレ日本」、「世界一ニッポン」、「負けられない戦いがある」ちう意識で、国力が疲弊するまで戦争継続となりましょう。コスト意識では戦争は出来ません。
戦争に勝者はないのあります。

> 以前はソ連を仮想的としていれば良かった。今は、ロシア、中共、北朝鮮に目を配る必要があります。
> なので、守るためのコストは増やさざるを得ないという主張は、分かりやすいですね。

昔は冷戦ということで、ソ連が日本にも進出しようとしているとのことでしたが、ソ連邦が崩壊した今日、その懸念は払拭され、アメリカの核の傘は不要になったらしい。アメリカでは「平和の配当」などと言っておったそうな。
冷戦終結、ソ連邦崩壊でワルシャワ条約機構は解消し、ロシアは事実上「仮想的」ではなくなった、平和条約こそ締結していないものの、ガスなどの輸入も行われております。
中国も、国交回復50年で、いい感じで取引しております。
北朝鮮は国交はありませんが、それとても、トランプ大統領の時には北朝鮮と韓国の国交回復に向けた動きがあり、ゆくゆくは北朝鮮とも国交が樹立しそうなものでした。

仮想敵、というのは、平和外交を続ける限り想定しなくても良さそうなものです。

> 「タマに要る、弾がないのが、玉にきず」と自衛隊で言われております。
> 戦闘機を一機整備して飛ばすために、他の戦闘機から部品をとって飛ばすことをしています(仕事を通じての知識)。弾だけ不足しているわけではありません。

仰るとおり、国防は大変であります。
戦闘機1機にパイロットは1,2名ですが、整備する人員はその背後に何十、何百人と必要です。パイロットも養成するには多額の資金が必要。
戦闘機も高度化しており、最新のF35では1機200億円とか。もちろん、燃料や機銃弾、ミサイルがなくてはなりません。
防衛予算の高騰は、時代の流れであるようです。
(が、F35、性能の割に価格がアレというウワサも。故障頻発で、国内で整備する事が許されないとかで、アメリカへ送って整備してもらうとか。まるでリース契約。半数が整備中となると、実働数は半減という話もあり、これで防衛というのは ... ?)
ただ、アメリカは膨大な軍事支出をしていて、そのアメリカの防衛支援を受けているような所もあります。

> 空自のスクランブル発進の急増、海自の日本海でのBMD(弾道ミサイル防衛)任務が24時間365日体制、これがどれだけ予算を圧迫しているか、結構な皆さんはあまりご存じない。

そこは、国防のためですから、自衛隊の皆様の奮闘に期待するよりないわけであります。
ただ、こうした防衛の努力は、日本のみならず世界各国で行われいるところであります。防衛予算としても同様のカネが掛かっているとは想像に難くないでしょう。

北朝鮮のミサイルの発射を検知し、Jアラートを発出する、などの努力は日々続けられておりますが、一方で、それを迎撃する手段が、充実していないらしい。
多くの国では、核兵器の攻撃に対して、シェルターを充実しているとか。
しかし、日本では、そうした設備を充実しておりませんでした。
また、日本海側に原発を並べて「打って下さい」と言わんばかり。
しかし、そうして来られたのは、アメリカとの日米安保、そしてアメリカの核の傘があったから、だと。
自衛隊は、Self Defence Forceと言って、対外侵出しない戦力、防衛力であったので「専守防衛」でした。
急迫不正の侵害に対する戦力であり、更に日米安保としてアメリカが防衛に協力してくれるという体制。
専守防衛であり続けば、平和外交は続けられる筈なのです。

防衛力を持つのは仕方のない所ではありますが、
戦争とは「違う手段を以て行う外交の延長」という言葉からも、外交努力によって解決不可避となった場合の手段であります。
そこで「(仮想敵が)気に入らないから」といって、外交すっ飛ばしで、こちらから撃って出たら、向こうも「侵出してくるのか、ヨシ、防衛出動 !」となりましょう。

日本は、国連加盟国とは言え、未だに敵国条項の適用がなされております。
それでも国連に参加していられるので、中国とも平和外交をしている。ロシアについては、国交が正式にないのだとか。それでも資源外交などを行っていられる。
北朝鮮とは国交がありませんが、国連加盟国でした。
国連加盟国は、等しく、先制攻撃をしてはならず、不当な侵害を受けるならば、国連の総意によって防衛に当たる、という「国家間の互助組織」でありました。
ただ、今日では、アメリカなどを中心に安保理で拒否権を乱発し、形骸化している様子。

同時に、東西冷戦終結に伴い、アメリカは日本に対して「自分の国は自分で守れや」という方策らしい。

akatuki さんのコメント...

> 実際に持っている武器や設備の稼働率を落としてでも、動かさなければならないまでに追い込まれている...皆さんご存じないでしょうが、これは隣国が分かってやっていることです。稼働率を落として消耗を増やすという作戦です。要するに守ることのコストが膨大に必要だという事実を知った上で、戦わずにして勝つための戦略なわけですね。

隣国というと韓国の事なのでしょうか ? だとすると、油断はできません。既に竹島は実効支配されておりとか。
ただ、韓国とはアメリカを通じて共同訓練なども実施しております。
北朝鮮は、日々、ミサイル訓練を実施しておりますが、それは、海側へ試射しないと、うまい具合に試し打ちができないからであります。
中国は、そこまでやっておりません。空母を建造しているそうですが、それには莫大なコストが掛かっております。そして、その空母なりは、どこへ舳先を向けているのか ? という事は考えてもいいのですが、中国と国交回復50年を迎えた本邦としては、遺憾の意を示す程度の事でありこそすれ、とやかくいうことの事ではありません。
ロシアについても、海上戦力の訓練を実施しているそうですが、平和外交を継続していれば、どうにかなろうというものです。最後はアメリカが助けに来るでしょう。
隣国というは、太平洋のはるか向こうの国 ... ? こうなると、どうしようもありませんや。

> GDP 1% が 2% に倍増することは、稼働率を100%に近づけるだけで終わってしまう金額です(事実です)。これは陸海空の3分野でだけの話。さらにサイバーと宇宙への守りは、これまでやってこなかったこと。これにもコストは必要。守るということは大変なことなのですね。

「外交の延長としての戦争」という話からも、まずは平和外交が大切なものであります。
韓国などは様々、防衛努力を続けていますが、それでもロシアとも国交を樹立しているとか。
北朝鮮とはまだ、国交回復、さらには祖国統一までは至りませんが、それでも努力を継続している。
東南アジアの国々も、色々と工夫しており、独自の防衛を構築している。日本ほど防衛費を掛ける事なく。

> 防衛費は、はたしてどこまで必要なんでしょうね?

難しい所です。
ただ、防衛の戦力としては、核ミサイルが安くつくという話もあるそうです。それこそ「究極の反撃能力」。
そのため、北朝鮮も保有をしているそうですが、同時に一度撃ってしまったら世界中が核戦争の惨禍となるので、核保有国は行使できない先制攻撃能力という認識であります。
日本は、こうした物騒なものを持っていないのですが、それは、アメリカの核の傘があるからでした。
今まで、核兵器を使用したのはアメリカしかありません。それは、この日本に対して使用したものでした。
アメリカは核保有をして世界に君臨したのですが、ロシア、中国、イギリスやフランスも核兵器を充実させて来ました。それは、アメリカの核兵器を恐れての事だと思います。
しかし、日本は核の惨事を知った唯一の国なので、非核政策を堅持しておりました。今度のG7広島サミットは「非核」サミットと言います。
日本は核兵器を持たずにやってこられたのは、対外侵出をしない国是があればこそのものです。
核兵器の事は保有国で緊張を高めていればよろしい。
そして、大抵の戦争はアメリカ、イギリスが仕掛けてきた、という話もあります。

防衛の最前線は緊張が絶えないものでありますが、まずは話し合い、外交努力が不可欠なのであり、こちらから撃って出ては、大変な事になると思うのです。

ただ、最後は「民意」であり、「気に食わねぇや、やっちまえ」となれば戦争になるんだろうなぁ。