2009年10月8日木曜日

雑感

雑感、というタイトルもひどいものですが、人から聞いた話なので、本気にしないでね。


国内メーカーの製品を購入することは、国内の景気を浮揚させるのに効果があるように思われます。一方、以下の話題を。

【朝日新聞】 親族間の殺人、亀井金融相「大企業に責任」 発言が波紋
2009年10月7日7時1分
http://www.asahi.com/politics/update/1007/TKY200910060446_01.html

何れ、この記事も見られなくなりそうですから、一部を抜粋しておきます。
------------
 大企業の経営姿勢を巡る亀井氏の発言は次の通り。

 「(大企業は)従業員を正社員からパートや派遣労働に切り替え、安く使えればいいということをやってきた。人間を、自分たちが利益を得るための道具としか考えないような風潮があり、社会の風潮もそうなる。人間関係がばらばらになり、家族という助け合いの核も崩壊していっちゃう。改革と称する極端な市場原理、市場主義が始まって以来、家族の崩壊、家族間の殺し合いが増えてきた。そういう風潮をつくったという意味で、(経団連に)責任があると言った」(6日、閣議後の記者会見で)
------------
もちろん、カメイ氏の発言がすべて正しいかどうかは判りません。この発言を受けて、某社のお手洗いの人は「私たちは日本的経営を捨てたつもりはない」と反論した、そうです。
でも、どうなんでしょうか。「円安誘導をお願いしたい。そうでないと、輸出で儲かりまへん」とか言っているそうで、おそらく、金儲けだけを考えて、その延長として「(大企業は)従業員を正社員からパートや派遣労働に切り替え、安く使えればいいということをやってきた。」のでしょう。もちろん、金儲けは必要ですが、それのみを目的としているのでは、悲しい。そういう経営者は、物作りよりで金儲けをするよりも、儲けたカネを投資に回した方が効率が良い、と思うに違いありません。お手洗いの人は、そうした話をアメリカで聞いて以来、そうした考えにかぶれてしまったようで、実際、そうした大企業も多いようです。お手洗いの人が代表を務めている企業団体に所属する企業などは、おそらくそうした事を考えているのでしょう。
そもそも、どれも似たり寄ったりの仕様であるネットブックが、何でまた、国内メーカーのものだけ性能が今ひとつで値段だけ高いのか、という辺りが疑問です。一つには「EMとカップリングで売れば、45000円でもロハの値段が付けられる。ならば、努力して安いものを作る必要もないんじゃないの。アホな国民は<日本製>と言えば買ってくれるだろうし」と思っているのではないか、と思えてしかたがないのです。
昔は、大企業も儲けた金を内部保留していたそうです。しかし、アメリカの金融会社からそのカネを狙われた大企業は「内部保留は良くない。もっとそうしたカネは投資に回すべきだ。そうすりゃあ儲かるんじゃないの ?」と言われたのか、今度はせっせとマネーゲームに没頭したようです。しかし、当のアメリカでそれがコケて、投資に回していたカネはパー。仕方がないので「円安誘導をお願いしたい。そうでないと、輸出で儲かりまへん」と言ったとか。しかし、正社員の数を減らす代わりに派遣社員というカネの掛からない人的資源を利用して生産を行い利潤を得ている様な企業は、その内、国内での生産で儲からなくなったら、海外に生産拠点を移すのは目に見えています。こうした企業の製品、サービスを購入しても、国内の景気に結びつく様には思えないのです。本来、メーカーは生産したものを販売し、その利潤を社員に分け与えて、その社員が国内で消費をすることで国内の景気が良くなっていったのだと思います。しかし、大手企業は法人税優遇を受けているのに、国内にカネを回す事は考えず、経営者のポッポに入れたり海外に投資してスッてしまったり。もちろん、大企業は色々なことをしているので、大量のカネが必要なのかも知れませんが、ならば、こうした大手企業については法人税優遇など止めてしまえば良いのではないか、とすら思えてきます。
会社というのは経済活動という「お祭り」をするための「社」である、という話を聞いた事があります。しかし、今日の大手企業の経営者は、そのお祭りをせず、お祭りのために喜捨されたお金をそのままもらってしまっているかのようです。そうしないと会社が持たない、というのかも知れませんが、そういう大手企業はそのまま退場してしまっても良いのではないか、と思えなくもありません。以前、4大証券会社の一つであった山一が解散した事がありました。この時も大騒ぎで、日本の経済はもうダメだと言っておりましたが、今度はお手洗いの人の会社辺り、どうなんでしょうかね。社員が一生懸命やっても、その舵を切る経営者が考え違いをしてしまうと、果たしてどこへ行ってしまうものやら。
しかし、今からでも遅くはありません。大手メーカーは海外にものを売る事もさることながら、国内で売れるものを作って欲しいのです。海外も不景気なので、思うように海外にものを売る訳にはいかないのですから。そのためには一層の企業努力が必要ですが、売れる製品、今は不景気なので「安くて良い品」を大量に国内へ供給すれば良いのです。そうすれば、国内経済は少しずつでも恢復するに相違ありません。大手企業には、生産手段としての公器として、その責任があると思います。「嫌ダヨーン、ソンナ事ヲスル位ナラ、海外ヘイッチャウヨーン」という、お手洗いの人の様な会社は、どんどん海外へ行ってしまえば良いのです。NTTの関連会社のCMに、「あなたの会社の<かえる力>を助ける」とかいうのがありました。今、大手メーカー、企業は、まさに変わる時です。そうなって初めて国内メーカーの製品を買うことが、国内景気の浮揚に資するのではないか、と思うのです。(でも、カツマ某がバタフライをしているNTTのCMは、余り面白くないなぁ。あれっ、カツマ某ではなく、カエルですか。こりゃあ、申し訳ない)

2 件のコメント:

山田 豊 さんのコメント...

親族間の殺人、亀井金融相「大企業に責任」 発言が波紋-大企業に大きな社会的責任を背負わせることは小泉改革と同じ結果を招くのでは?
http://yutakarlson.blogspot.com/2009/10/blog-post_7619.html
こんにちは。亀井さん、先日のモラトリアム発言に加えて、今度は、家族間の問題を「大企業」の問題にするなどという全く見当違いの妄言をしました。亀井さん民間営利企業とはどのようなものか、ほとんど分かっていないのだと思います。民間営利企業は経済的な指標が一番です。ただし、民間営利企業といえど、社会の公器ですから反社会的であってはならないです。しかし、家庭の問題に関する責任まで民間営利企業に押し付けるのはいかがなものかと思います。これを無理やり実施すれば、それこそ、小泉改革と同じよう非常に中途半端になると思います。やはり、家庭の問題などは、多数の地域に密着したNPO(民間非営利企業)などが、長い期間をかけて慎重に取り組むべき課題だと思います。政府でも、営利企業で無理だと思います。詳細はぜひ私のブログをご覧になってください。

akatuki さんのコメント...

yutakarison 様、今晩は。遅くなりました。

確かに、直接には家庭の問題も大企業の所為では無いように思います。
大企業、特にお手洗いの人の様な企業は、収益を上げるために正社員から派遣社員を多く使って製造した製品を海外に輸出しますが、そうして得られた収益を国内に還元せず、結果的に国内経済が冷え込んでしまったのだと、当方は考えます。法人税優遇も「戻し税」も、輸出によって外貨を稼いでくれるだろうから、ということでやっていたのだろうと思うのですが、稼いだカネはオレたち経営者(と株主)のモンだ、道具(社員)にカネなど掛けられるか。とでも言わんばかりの経営であるように思うのです。あたかも、親が子供に飯も食わせず、パチンコに興じているかの様ではありませんか。
お手洗いの人がおかしい事を言っておるな、と思うのは、「我々は日本的経営をやめたわけではない」という所です。昔は「会社は家庭、社員は家族」という意識で会社は経営しておりました。それがあったために、社員の福利厚生なども会社がある程度行って居ったわけですが、お手洗いの人は、リストラと称して社員寮を売っ払ったりしたそうです。その挙句が派遣社員の採用。派遣社員は雇用の調整弁とは言いますが、セーフティーネットがない現状では、派遣社員も安心して働くことがかないません。なんでも、外国のある国では「派遣社員を使うなら、派遣社員を採用する企業がセーフティーネットを用意しろ」となっているそうです。一方、本邦ではそうした仕掛けもありません。カネが掛かるということで企業年金を廃止している所も多い様ですし。そんな中で「我々は日本的経営をやめたわけではない」と言ってみても、どうなんだろうね、と思うのであります。
そんなビヘビアの経営者ですから、カメイさんも家庭の問題までそうなのではないか、と思ったのではなかろうか、と。これは好意的な解釈ですから、余りアテにしないでね。
確かに、家庭の問題は企業や国が考える性質の問題ではないのかも知れません。ただ、一方で、不景気のために高校に通えない人もいると言われております。大阪府は、現府知事の前任者の時に、公立高校の学費を2倍にしたそうですが、今はどうなっているのでしょう ?
ただ、そうでもしないと経営が成り立たない、というのはあるのかも知れません。細かいものを作っているだけでは、大企業は維持できないのでしょう。そうした会社は海外に出ていくしかないのでしょうから、まあ、仕方のない所です。ただ、これからは海外でものを作っても安くできるかどうかは判りませんし、世界的に不景気なので、世界でものを売ろうとしても、そういう意識の低い会社の製品がどこまで売れるのか、それが心配です。