近所の家電量販店で、CASIO fx-5800P が売られておりました。
その量販店は規模の割に電卓の品揃えは割合充実している様子でした。流石に fx-CG100 はありませんが、今や fx-5800P を置いている所は結構少ないので「頑張っているなァ」と感心した次第。
流石に、価格は「もう少し」の 10,800円でした。Amazon JP で 8,800円くらいですから、ネット販売に流れてしまうのも道理とは言え、CASIO サイトでは 15,800円でありましたから、それを思うと、実店舗でこの価格は、努力の跡があると思う所 (実店舗、地代が掛かりますからネ)。
さて、fx-5800P には、60進数入力のためのメカ、「° ' "」キーがあります。これは、面倒な手続きを要せず、60進数入力が簡潔に出来るという具合であります。
先日、fx-CG50 Solver で 60進数入力が出来なーいッ ! と不平をこぼしたのですが、fx-5800P ならば、おそらく「バッチリ」だと思われます。
思えば、昔の関数電卓の多くで、60進数入力のメカ、専用キーを用意していたのでありますが、時代が進む内、関数電卓がプロ電やグラフ電卓へ変貌を遂げ、機能付加の徒然に、キーボード面にも工夫が必要となって、使用頻度の少ない(と判断された)キーを、例えば Option メニューのようなところへ押しやってしまった。
ユーザーとしては、機能が付加され、充実するのは歓迎されるながらも、キーボード面に制約があるものですから、どうしても機能呼び出しの競争みたいになってしまったのだと思う所。
今日では、ClassWiz シリーズの関数電卓でも、I/F の構成を考え、Option キーを付けるなどの工夫を進めております。これも新時代のアプローチ、とでも言えましょうが、同時に、fx-5800P という選択肢を温存しているのは、やはり「プログラム関数電卓の集大成」の位置づけであるからこそ、なのかも知れません。
もう少し前だったら、6,000円で買えた時期もあったのですが、今日、物価高騰の折とあって、fx-5800P も、チョット高くなってしまいました。
当方、fx-9750GIII に手を出してしまい、今から fx-5800P を買うという程でもありませんが、「グラフや python 要らないヨ、プログラムや計算がしたい !」という気骨のある方は、fx-5800P は未だにオススメ出来る機種である様に思うのであります。
高機能電卓の情報を広く扱おうと、こんな題名にしました。 先日、手持ちの HP50G がイカれてしまい、HP電卓についての話題を追いかける事が出来なくなりました。 他社の高機能電卓も気になるので、色々とちょっかい出しますヨ。 宜しくネ。
2026年5月15日金曜日
fx-5800P が販売されていた
2019年8月31日土曜日
fx-5800Pは、「今でしょ」なのかも知れない
当方、HP35Sを持っており、たまーにキーボードを叩いたりしておりますが、Julyさんがお店を畳んでしまって以来、35Sを入手するには並行輸入品に限られます。
その35Sですが、並行輸入品のためか、国内での価格があまり値頃感があるとは言い難い状態であります。
一方、fx-5800Pは、35Sに較べて、かなりお得感があります。Amazon JPで7,000 円しないのですね。
35Sとfx-5800Pの比較を簡単に見ておきましょう。
+ 35SはRPNのキーストロークプログラム方式、fx-5800PはBASIC
+ 35Sは1+1行表示、fx-5800Pは4行表示
+ 35Sには複素数計算機能がありますが、fx-5800Pのソレは、少し物足りない ?
+ 35Sにはない、リアルタイムキー入力の機能がfx-5800Pにはあります
現状、価格の高くなった35Sを購入するならば、代わりにfx-5800Pを購入する方が断然オトク、と言わざるを得ない。
さて、先日 Sentaro様からお知らせ戴いたのですが、やす親分様のblogに、通りすがり様から「fx-5800Pの性能維持部品の供給期限が2025年まで」というハナシがあり、どうやら、永きに渡り続いていたfx-5800Pの製造も、いよいよ終盤に近づいているんではないか、との事。
当方などは、fx-5800Pに外部ストレージ、PC連携の様な機能を盛り込んだ後継機種を期待したいのですが、目下のfx-CG50の販売を眺めるにつけ、これは期待薄なのかも知れないと思い始めました。
fx-5800Pにくらべ、カラーで大型化したスクリーン。USBマスストレージクラスでPCと接続してプログラムの保存性も格段に向上している。しかも、電池の数こそ増えたものの、乾電池稼働。fx-CG50は、fx-5800Pの上位後継機なのかも知れない。
ただ、惜しむらくは、そのボディーの大きさであります。fx-CG50は高機能ではあるものの、カバンに忍ばせておくには少々大きい。先日、量販店でfx-5800Pを試用したのですが、流石に、fx-CG50ほど大きくはなかった。携帯するにはちょうどよいサイズです。その場で計算結果を得られる、実にウレシイサイズです。やす親分が海外出張の折にも蛍光しているのがfx-5800Pというのも、なるほどであります。
fx-CG50は、fx-5800Pに較べて、PCへのプログラム転送、大容量メモリ、カラーグラフィクス液晶などのウレシイ機能が充実しておりますが、昔のキャラクタ液晶のポケコン的な利用を考えるならば、fx-5800Pでも十分に答えてくれる筈です。画面は十分大きくなっており、更に、リアルタイムキー入力まで用意されているので、ポケコンゲームのBASICプログラムならば十分に作成し、プレイできそうです。fx-5800Pは、CASIO ポケコンの最終形態なのか、と思うのであります。
fx-5800Pは凝ったデザインで、ヒンジでつながる蓋が画面まわりを保護するのですが、このヒンジが少々ヤワなため、壊れやすい所が欠点だと言われております。
考えて、凝ったデザインにしたのですが、堅牢性が伴わなかったのは残念でした。
昨今、KingJim DM200は、少し本体が圧迫されるだけで液晶画面の変色が発生すると言われておりますが、fx-5800Pでは、ここまでひどい事にはなりません。
しかし、液晶の保護カバーは大切です。当方など、カバーを付けずに電卓をカバンに押し込んだら、液晶をだめにした経験があります。画面の大きい高機能電卓では、液晶保護カバーは重要であります。そこで、カバーを改善した後継機種、という方策もあって良かったのだと思います。
とまれ、fx-5800Pは大きな改変をすることなく、今日まで販売されております。それは、基本設計が十分だったからなのだと思います。
fx-5800Pの上位後継機はfx-CG50という事でいいのでしょうが、さて、fx-5800Pのコンパクトさを継承する後継機が出てくるのか、まだわかりません。
仮に出たとして、目下のfx-5800Pの価格・7,000円程度で購入できるのか、という疑問もあります。
fx-5800Pの後継機、ホントは出てほしいのですが、fx-CG50があり、fx-FD10 proがあり、という状況下で、fx-5800Pの後継機は、望み薄な気もしてきました。
そして、この10月には、いよいよ消費増税10%になります。
fx-5800Pの購入を考えている方は、今が絶好期なのだと思えてなりません。価格が十分に下落して久しいこの時期だからこそ「今でしょ」なのです。
その35Sですが、並行輸入品のためか、国内での価格があまり値頃感があるとは言い難い状態であります。
一方、fx-5800Pは、35Sに較べて、かなりお得感があります。Amazon JPで7,000 円しないのですね。
35Sとfx-5800Pの比較を簡単に見ておきましょう。
+ 35SはRPNのキーストロークプログラム方式、fx-5800PはBASIC
+ 35Sは1+1行表示、fx-5800Pは4行表示
+ 35Sには複素数計算機能がありますが、fx-5800Pのソレは、少し物足りない ?
+ 35Sにはない、リアルタイムキー入力の機能がfx-5800Pにはあります
現状、価格の高くなった35Sを購入するならば、代わりにfx-5800Pを購入する方が断然オトク、と言わざるを得ない。
さて、先日 Sentaro様からお知らせ戴いたのですが、やす親分様のblogに、通りすがり様から「fx-5800Pの性能維持部品の供給期限が2025年まで」というハナシがあり、どうやら、永きに渡り続いていたfx-5800Pの製造も、いよいよ終盤に近づいているんではないか、との事。
当方などは、fx-5800Pに外部ストレージ、PC連携の様な機能を盛り込んだ後継機種を期待したいのですが、目下のfx-CG50の販売を眺めるにつけ、これは期待薄なのかも知れないと思い始めました。
fx-5800Pにくらべ、カラーで大型化したスクリーン。USBマスストレージクラスでPCと接続してプログラムの保存性も格段に向上している。しかも、電池の数こそ増えたものの、乾電池稼働。fx-CG50は、fx-5800Pの上位後継機なのかも知れない。
ただ、惜しむらくは、そのボディーの大きさであります。fx-CG50は高機能ではあるものの、カバンに忍ばせておくには少々大きい。先日、量販店でfx-5800Pを試用したのですが、流石に、fx-CG50ほど大きくはなかった。携帯するにはちょうどよいサイズです。その場で計算結果を得られる、実にウレシイサイズです。やす親分が海外出張の折にも蛍光しているのがfx-5800Pというのも、なるほどであります。
fx-CG50は、fx-5800Pに較べて、PCへのプログラム転送、大容量メモリ、カラーグラフィクス液晶などのウレシイ機能が充実しておりますが、昔のキャラクタ液晶のポケコン的な利用を考えるならば、fx-5800Pでも十分に答えてくれる筈です。画面は十分大きくなっており、更に、リアルタイムキー入力まで用意されているので、ポケコンゲームのBASICプログラムならば十分に作成し、プレイできそうです。fx-5800Pは、CASIO ポケコンの最終形態なのか、と思うのであります。
fx-5800Pは凝ったデザインで、ヒンジでつながる蓋が画面まわりを保護するのですが、このヒンジが少々ヤワなため、壊れやすい所が欠点だと言われております。
考えて、凝ったデザインにしたのですが、堅牢性が伴わなかったのは残念でした。
昨今、KingJim DM200は、少し本体が圧迫されるだけで液晶画面の変色が発生すると言われておりますが、fx-5800Pでは、ここまでひどい事にはなりません。
しかし、液晶の保護カバーは大切です。当方など、カバーを付けずに電卓をカバンに押し込んだら、液晶をだめにした経験があります。画面の大きい高機能電卓では、液晶保護カバーは重要であります。そこで、カバーを改善した後継機種、という方策もあって良かったのだと思います。
とまれ、fx-5800Pは大きな改変をすることなく、今日まで販売されております。それは、基本設計が十分だったからなのだと思います。
fx-5800Pの上位後継機はfx-CG50という事でいいのでしょうが、さて、fx-5800Pのコンパクトさを継承する後継機が出てくるのか、まだわかりません。
仮に出たとして、目下のfx-5800Pの価格・7,000円程度で購入できるのか、という疑問もあります。
fx-5800Pの後継機、ホントは出てほしいのですが、fx-CG50があり、fx-FD10 proがあり、という状況下で、fx-5800Pの後継機は、望み薄な気もしてきました。
そして、この10月には、いよいよ消費増税10%になります。
fx-5800Pの購入を考えている方は、今が絶好期なのだと思えてなりません。価格が十分に下落して久しいこの時期だからこそ「今でしょ」なのです。
2016年10月30日日曜日
fx-5800Pの入出力の研究が始まっております
AkSd 様が、fx-5800Pのシリアルポートの調査を始めております。
「関数電卓ファン掲示板」
http://scicalcfan.bbs.fc2.com/
先ずは、シリアルポートをロジアナで調べ、どういったプロトコルになっているのか、現状はそこを調べておられます。
ここが明らかになれば、fx-5800PのプログラムをPCに保存出来たりするのですが、まだ、詳細が明らかになっておりません。
気になる向きは、上記に掲示板に参加され度候。
「関数電卓ファン掲示板」
http://scicalcfan.bbs.fc2.com/
先ずは、シリアルポートをロジアナで調べ、どういったプロトコルになっているのか、現状はそこを調べておられます。
ここが明らかになれば、fx-5800PのプログラムをPCに保存出来たりするのですが、まだ、詳細が明らかになっておりません。
気になる向きは、上記に掲示板に参加され度候。
2015年3月13日金曜日
ネタに困ってしまったので ...
CASIO fx-5800P が安く買える様です。
連載:価格情報・週末が狙い目
高精細液晶の防水タブレットが1万9800円! 大画面のWin 8ノートも1万8800円で発見
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20150312/1063124/?P=5
最近、fx-5800Pは価格が上がっておりますから、この価格(4980円)は結構オトク ?
fx-5800Pのプログラミングについては、以下のサイト様を参考に。
http://egadget.blog.fc2.com/
連載:価格情報・週末が狙い目
高精細液晶の防水タブレットが1万9800円! 大画面のWin 8ノートも1万8800円で発見
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20150312/1063124/?P=5
最近、fx-5800Pは価格が上がっておりますから、この価格(4980円)は結構オトク ?
fx-5800Pのプログラミングについては、以下のサイト様を参考に。
http://egadget.blog.fc2.com/
2014年1月20日月曜日
fx-5800pの行列計算能について
以前、当blogでは「fx-5800pで複素数の行列計算が出来るらしい」と書きましたが、マニュアルを見誤っていた様です。申し訳ない。
これは取説中に「配列メモリに複素数が使える」(p31)という記述を見たからでした。fx-5800pの配列メモリと行列レジスタはまったくの別物で、行列は実数行列のみが扱える、という具合です。
そして、fx-5800pの行列計算能ですが、これは加減乗除、というとアレですが、取り敢えず、その辺りの計算が出来る様子。固有値などは求められませんが、行列の基本的な計算はそれなりに出来る様です。
fx-5800p で使える行列計算機能の大まかな所は、つぎの様です。
「これが何でないのか」と悔やまれるのが、行列要素を操作(呼び出し、書き込み)する機能です。取説を見た範囲では、どうにも見つからない。
※ 訂正 on 2013/02/13
やす 様のお知らせにより、どうやら行列要素のプログラムからの操作が可能らしい、と事で、上記部分を削除しました。詳しくは下記、コメント欄を御参照。
何でこんなものが欲しいのか。それは、プログラムからの応用が効くからです。
およそ、電卓の機能を盛りつけて、更にファームウェア・ストレージにまだ余裕があったので、行列計算機能を付け加えた、のでしょうか。
HP35Sでも、(3元までの)連立方程式の解を計算する機能がありましたが、これもプログラムからは使えないもので、「ちょっとしたスキマに差し込んでみました」いうくらいのものでした。
fx-5800pの行列計算能は、最大で10x10の行列が扱えると言います。逆行列の計算を使う事で、10元連立1次方程式が解けるはず。また、複素数係数ならば、5元連立1次方程式も計算出来るのです。
「あれっ、実数の行列しか計算出来ないんじゃないの」と思う向きもあろうか、と思います。そこで、つぎの所から、HP15Cの英語マニュアルを持ってきて下さい。
h10025.www1.hp.com/ewfrf/wc/manualCategory?product=5173542&cc=jp&dlc=en&lc=en
p160から「Calculations With Complex Matrices」という行があります。
15Cにも行列計算能がありますが、fx-5800pと同様、実数行列の扱いしか出来ません(15Cの場合は3x3程度の大きさです)。しかし、行列を拡張する事で、複素数行列の計算を行い、複素数係数の連立1次方程式を解くということをやってのけているのです。
15Cの連立1次方程式の解法は、複素数係数の行列を実数行列で生成して計算するというもので、詳細はマニュアルを御参照戴きたいのですが、英語なので少々読みにくいのが難。この拡張操作にプログラムの手を借りたいのですが、行列の要素操作の機能がないと、これが面倒。なので、fx-5800pでこれを行う場合には、行列の数値を一旦紙に書き出し、ポチポチと入力する必要があります。
詳細は述べませんが、じっくりと読んで試して戴きたく思います。
------------ 閑話休題 ----------
さて、昨年末はSharpが新しい関数電卓を発売するという発表があったそうです。
http://www.sharp.co.jp/calc/lineup/function_s.html
「EL-520M-x」、「EL-509M」の2つですが、これらは「スタンダード関数電卓」という事で、「高機能プログラム電卓」ではなさそう。行列機能も4x4のサイズまでです。
ナントカ試験対応電卓で、ロールオーバーキー入力もあり、打鍵速度の早い人にはウレシイものでしょう。
一方、Sahrpのグラフ電卓はデスコン(dis-continued; death-continued ?)になっておりました。
新しいグラフ電卓が出てくるのか、それとも、このまま電卓は縮小してしまうのか ... 。
これは取説中に「配列メモリに複素数が使える」(p31)という記述を見たからでした。fx-5800pの配列メモリと行列レジスタはまったくの別物で、行列は実数行列のみが扱える、という具合です。
そして、fx-5800pの行列計算能ですが、これは加減乗除、というとアレですが、取り敢えず、その辺りの計算が出来る様子。固有値などは求められませんが、行列の基本的な計算はそれなりに出来る様です。
fx-5800p で使える行列計算機能の大まかな所は、つぎの様です。
- 最大で10x10の大きさの行列を確保出来る (メモリとの相談の上)
- 5個までの行列を保持できる
- 行列の加減乗、逆行列の計算、くらい
残念な事に、プログラムからの利用ができない
※ 訂正 on 2013/02/13
やす 様のお知らせにより、どうやら行列要素のプログラムからの操作が可能らしい、と事で、上記部分を削除しました。詳しくは下記、コメント欄を御参照。
何でこんなものが欲しいのか。それは、プログラムからの応用が効くからです。
およそ、電卓の機能を盛りつけて、更にファームウェア・ストレージにまだ余裕があったので、行列計算機能を付け加えた、のでしょうか。
HP35Sでも、(3元までの)連立方程式の解を計算する機能がありましたが、これもプログラムからは使えないもので、「ちょっとしたスキマに差し込んでみました」いうくらいのものでした。
fx-5800pの行列計算能は、最大で10x10の行列が扱えると言います。逆行列の計算を使う事で、10元連立1次方程式が解けるはず。また、複素数係数ならば、5元連立1次方程式も計算出来るのです。
「あれっ、実数の行列しか計算出来ないんじゃないの」と思う向きもあろうか、と思います。そこで、つぎの所から、HP15Cの英語マニュアルを持ってきて下さい。
h10025.www1.hp.com/ewfrf/wc/manualCategory?product=5173542&cc=jp&dlc=en&lc=en
p160から「Calculations With Complex Matrices」という行があります。
15Cにも行列計算能がありますが、fx-5800pと同様、実数行列の扱いしか出来ません(15Cの場合は3x3程度の大きさです)。しかし、行列を拡張する事で、複素数行列の計算を行い、複素数係数の連立1次方程式を解くということをやってのけているのです。
15Cの連立1次方程式の解法は、複素数係数の行列を実数行列で生成して計算するというもので、詳細はマニュアルを御参照戴きたいのですが、英語なので少々読みにくいのが難。この拡張操作にプログラムの手を借りたいのですが、行列の要素操作の機能がないと、これが面倒。
詳細は述べませんが、じっくりと読んで試して戴きたく思います。
------------ 閑話休題 ----------
さて、昨年末はSharpが新しい関数電卓を発売するという発表があったそうです。
http://www.sharp.co.jp/calc/lineup/function_s.html
「EL-520M-x」、「EL-509M」の2つですが、これらは「スタンダード関数電卓」という事で、「高機能プログラム電卓」ではなさそう。行列機能も4x4のサイズまでです。
ナントカ試験対応電卓で、ロールオーバーキー入力もあり、打鍵速度の早い人にはウレシイものでしょう。
一方、Sahrpのグラフ電卓はデスコン(dis-continued; death-continued ?)になっておりました。
新しいグラフ電卓が出てくるのか、それとも、このまま電卓は縮小してしまうのか ... 。
2013年12月21日土曜日
Amazon.co.jpでのfx-5800pのレビューを眺めて - それでも当方はfx-5800pも支持する
最近は、fx-5800pが欲しくなってしまい、Amazon.co.jpのレビューを見ておりました。
概ね好評ではあるのですが、中には「もっと使いやすく」という意見もあります。
* カバーのヒンジが折れてしまった
これは、やす様も申されていますが、壊れやすい構造となっているらしく、今後の改良を望むものです。
* 「裏キー」(隠れているキー)
これは、関数電卓の「見巧者」(マニア)からの意見です。いくつかのキーがShift併用で呼び出しとなっているので、打鍵操作に「著しく」負担が掛かる、ちう事らしい。
当方などは、バリバリガンガンとキーを叩いて、その場で即時、結果を出す、という事をしていないので、「そんなものなのか」と思うのですが、こういう評価をしている方は、それこそ1秒を争う打鍵をしているのでしょう、だから「裏キーが、裏キーが」という事になってしまう。
確かに、機能が増えてしまうと「裏キー」になってしまう機能が出てきてしまう。だから、その機能を呼び出すのに、操作が面倒となって、思考が中断してしまう。すぐにも計算結果を出したいという欲求に応じていない。なるほど、と思います。
これを考えている内に、はたと気付いた事があります。何で「ナントカ試験対応電卓」というものが存在しているのか、その理由の一部を垣間見た思いなのです。
「ナントカ試験対応電卓」という製品は、関数機能は充実している一方、プログラム機能などの「ズルっ子機能」がありません。それは、ナントカ試験では、問題を解くための計算式をしっかり記憶して現場で運用する、そのスキルを見るからなのです。数値計算の具としての関数電卓には、飽くまでも「数値計算」以上の機能を求めない、という事です。それが、今日の計算尺たる関数電卓の位置付けであるのです。過去「一端のエンジニアは計算尺一本で、その場で概算値を求める」とも言われました。まさに、その考えを受け継いでいるのです。
そこで、ナントカ試験対応電卓が登場した。それは、一つの「計算尺の正常進化」とも言えそうです。こうした電卓に興味がない当方はナントカ試験対応電卓に興味がなかったので、調べる事もなかったのですが、確かにこういう需要があるのでしょう。
恐らく、ナントカ試験対応電卓ならば、裏キー問題の多くは存在しないのではないか。
また、事務処理のオネーチャンも電卓をガシガシ叩いておりますが、これなどは「ロールキー入力(高速打鍵入力)対応」いう機能があるから、軽快に打鍵をしている、それこそピアノの様に ! ナントカ対応電卓ならば、そうした高速キーストローク機能も実装されているでしょうから、1秒を争う様な快適な打鍵にも応じているの相違ない。ピアノを軽快に演奏する様に、ナントカ試験で軽やかにキーを叩き、計算しましょう。それくらい試験時間は短い、命短し、恋せよ乙女 !
裏キー問題はナントカ試験対応電卓で解決ダッ、「裏キーが、裏キーが」などと、カンナ音の様にうわ言をガタガタ抜かす奴は、(使いにくいfx-5800pの様な高機能電卓ではなく)ナントカ試験電卓を買え ! ハァハァ
と言うのは、少々乱暴な物言いでした、申し訳ない。ですが、こういう地味な技術的成果があって、電卓製品が普及している。世界を相手にしている大電卓メーカー、そうした意見も聞き漏らさず製品開発。素晴らしい。なので、関数電卓の見巧者の皆様には、是非ともナントカ試験対応電卓を御購入戴きたく、と切に願うものです。
幅の広い製品群があり、更に、fx-5800pなどの高機能製品がある、実に日本のユーザーは恵まれているのか、と思うのであります。
で、本題のfx-5800pについては、プログラム機能が特に評価されている。あさかぜネットでも、fx-5900pにソフトを入れるなどの小商いをしております。
実に、fx-603p以降のプロ電製品として、中心的な位置を占めた。過去、ポケコンユーザーだった人は、いま、これを買わずして何をかいわんや、というほどのものなのです。そんな具合なので「当方はfx-5800pも支持する」のですが、お足がないので、まだ購入に至りません、スマソ。
暴言の様な物言いですが、スカな電卓ユーザーの独り言ですので、目くじら立てないでチョ。オソマツ。
概ね好評ではあるのですが、中には「もっと使いやすく」という意見もあります。
* カバーのヒンジが折れてしまった
これは、やす様も申されていますが、壊れやすい構造となっているらしく、今後の改良を望むものです。
* 「裏キー」(隠れているキー)
これは、関数電卓の「見巧者」(マニア)からの意見です。いくつかのキーがShift併用で呼び出しとなっているので、打鍵操作に「著しく」負担が掛かる、ちう事らしい。
当方などは、バリバリガンガンとキーを叩いて、その場で即時、結果を出す、という事をしていないので、「そんなものなのか」と思うのですが、こういう評価をしている方は、それこそ1秒を争う打鍵をしているのでしょう、だから「裏キーが、裏キーが」という事になってしまう。
確かに、機能が増えてしまうと「裏キー」になってしまう機能が出てきてしまう。だから、その機能を呼び出すのに、操作が面倒となって、思考が中断してしまう。すぐにも計算結果を出したいという欲求に応じていない。なるほど、と思います。
これを考えている内に、はたと気付いた事があります。何で「ナントカ試験対応電卓」というものが存在しているのか、その理由の一部を垣間見た思いなのです。
「ナントカ試験対応電卓」という製品は、関数機能は充実している一方、プログラム機能などの「ズルっ子機能」がありません。それは、ナントカ試験では、問題を解くための計算式をしっかり記憶して現場で運用する、そのスキルを見るからなのです。数値計算の具としての関数電卓には、飽くまでも「数値計算」以上の機能を求めない、という事です。それが、今日の計算尺たる関数電卓の位置付けであるのです。過去「一端のエンジニアは計算尺一本で、その場で概算値を求める」とも言われました。まさに、その考えを受け継いでいるのです。
そこで、ナントカ試験対応電卓が登場した。それは、一つの「計算尺の正常進化」とも言えそうです。こうした電卓に興味がない当方はナントカ試験対応電卓に興味がなかったので、調べる事もなかったのですが、確かにこういう需要があるのでしょう。
恐らく、ナントカ試験対応電卓ならば、裏キー問題の多くは存在しないのではないか。
また、事務処理のオネーチャンも電卓をガシガシ叩いておりますが、これなどは「ロールキー入力(高速打鍵入力)対応」いう機能があるから、軽快に打鍵をしている、それこそピアノの様に ! ナントカ対応電卓ならば、そうした高速キーストローク機能も実装されているでしょうから、1秒を争う様な快適な打鍵にも応じているの相違ない。ピアノを軽快に演奏する様に、ナントカ試験で軽やかにキーを叩き、計算しましょう。それくらい試験時間は短い、命短し、恋せよ乙女 !
裏キー問題はナントカ試験対応電卓で解決ダッ、「裏キーが、裏キーが」などと、カンナ音の様にうわ言をガタガタ抜かす奴は、(使いにくいfx-5800pの様な高機能電卓ではなく)ナントカ試験電卓を買え ! ハァハァ
と言うのは、少々乱暴な物言いでした、申し訳ない。ですが、こういう地味な技術的成果があって、電卓製品が普及している。世界を相手にしている大電卓メーカー、そうした意見も聞き漏らさず製品開発。素晴らしい。なので、関数電卓の見巧者の皆様には、是非ともナントカ試験対応電卓を御購入戴きたく、と切に願うものです。
幅の広い製品群があり、更に、fx-5800pなどの高機能製品がある、実に日本のユーザーは恵まれているのか、と思うのであります。
で、本題のfx-5800pについては、プログラム機能が特に評価されている。あさかぜネットでも、fx-5900pにソフトを入れるなどの小商いをしております。
実に、fx-603p以降のプロ電製品として、中心的な位置を占めた。過去、ポケコンユーザーだった人は、いま、これを買わずして何をかいわんや、というほどのものなのです。そんな具合なので「当方はfx-5800pも支持する」のですが、お足がないので、まだ購入に至りません、スマソ。
暴言の様な物言いですが、スカな電卓ユーザーの独り言ですので、目くじら立てないでチョ。オソマツ。
2012年7月15日日曜日
三角関数を使った計算の話題
fx-5800Pの取説を見ていたら、巻末に面白い問題が出ていたので試してみました。
p116に、「直接測れない距離」という例題が出ていて、底辺 A=50 [m],左側角 C = 61°32’, 右側角 D = 49°25’ となっている三角形で、右斜辺の長さ X を求める、というものです。取説には「公式」が出ていて、
X = (A・sin C)/(sin (180 – C – D))
という式で計算し、「答 : X = 47.06613853」となっているのですが、「そういや、これって、こんな風に計算するんだっけか ?」と思い出しながら、考えたのでした。
公式自体は「正弦定理」を書きなおしたものでありましたが、そういや、こんな計算、最近はしていないよねぇ。
正弦定理は結構使われる式らしく、形が良いので憶えやすいものであります。では、これをSolvreにて使うには、どうしましょうか ?
ここでは、入力の都合から、三角形の各辺をA, B, Cとし、更に、同辺に対応する角をS, T, Uとしておきます。しかし、Solvreでは、複数の等号は使えません。仕方がないので、A, B, S, Tだけの等式を入れましょう。
A/sin(S) = B/sin(T)
これで上記の問題を解くことが出来そうです。「B」を求める事にして、A=50, S=180-61°32’-49°25’, T=61°32’ を与えればよさそう。HP35Sでやってみた所、確かに47.0661 (FIX 4)を得ました。
ついでに左斜辺も計算させてみます。同様の手続きで、40.6610 (FIX 4)が求まりました。
そういや、fx-5900Pには、内蔵公式で「ヘロンの公式」もありました。三辺の長さが得られたので、この三角形の面積も計算できます。しかし、この式をSolvreに持ってくる具合には行かないので、手でチマチマと入力してやりましょう。
ヘロンの公式では、ラージSとスモールsがあり、このために2つの表式になっております。しかし、スモールsの方は、式を見やすくするために導入された程度のものなので、スモールsを使わない表式にすれば、式自体は1本になり、Solvreでも使えます。少々面倒ですが、この程度の式は一旦記憶させてしまえば良いので、そこが数式記憶機能の利便という具合です。
S = SQRT((A+B+C)*(B+C-A)*(A+C-B)*(A+B-C)/16)
少々長ったらしいのですが、これでヘロンの定理もバッチリ使えます。計算の結果、この三角形の面積は 893.6219 [m^2]となりました。計算練習として、お試し戴きたく。
p116に、「直接測れない距離」という例題が出ていて、底辺 A=50 [m],左側角 C = 61°32’, 右側角 D = 49°25’ となっている三角形で、右斜辺の長さ X を求める、というものです。取説には「公式」が出ていて、
X = (A・sin C)/(sin (180 – C – D))
という式で計算し、「答 : X = 47.06613853」となっているのですが、「そういや、これって、こんな風に計算するんだっけか ?」と思い出しながら、考えたのでした。
公式自体は「正弦定理」を書きなおしたものでありましたが、そういや、こんな計算、最近はしていないよねぇ。
正弦定理は結構使われる式らしく、形が良いので憶えやすいものであります。では、これをSolvreにて使うには、どうしましょうか ?
ここでは、入力の都合から、三角形の各辺をA, B, Cとし、更に、同辺に対応する角をS, T, Uとしておきます。しかし、Solvreでは、複数の等号は使えません。仕方がないので、A, B, S, Tだけの等式を入れましょう。
A/sin(S) = B/sin(T)
これで上記の問題を解くことが出来そうです。「B」を求める事にして、A=50, S=180-61°32’-49°25’, T=61°32’ を与えればよさそう。HP35Sでやってみた所、確かに47.0661 (FIX 4)を得ました。
ついでに左斜辺も計算させてみます。同様の手続きで、40.6610 (FIX 4)が求まりました。
そういや、fx-5900Pには、内蔵公式で「ヘロンの公式」もありました。三辺の長さが得られたので、この三角形の面積も計算できます。しかし、この式をSolvreに持ってくる具合には行かないので、手でチマチマと入力してやりましょう。
ヘロンの公式では、ラージSとスモールsがあり、このために2つの表式になっております。しかし、スモールsの方は、式を見やすくするために導入された程度のものなので、スモールsを使わない表式にすれば、式自体は1本になり、Solvreでも使えます。少々面倒ですが、この程度の式は一旦記憶させてしまえば良いので、そこが数式記憶機能の利便という具合です。
S = SQRT((A+B+C)*(B+C-A)*(A+C-B)*(A+B-C)/16)
少々長ったらしいのですが、これでヘロンの定理もバッチリ使えます。計算の結果、この三角形の面積は 893.6219 [m^2]となりました。計算練習として、お試し戴きたく。
2012年7月13日金曜日
CASIO「fx-5800P」について
Akira様入手のCASIO 「fx-5800P」について、取説のPDFを見たりしました。これは、実に凄い製品だった、と、今更ながら感銘すると共に、自らの不明を恥じる所であります。CASIO様、申し訳ない、とともに、こういう面白い製品を出して戴き、有り難く感謝。
PDFなどから判る範囲でしか書けませんが、どうやら、つぎの様な製品らしいのです。
【ハードウェア】
1) 何と、単四乾電池を1本で、1年動くというじゃないの。これで内蔵Flashの書き換えまで出来るというのですから、驚きの省電力といって良いと思います。
2) しかも、それだけ省電力の割には、結構早いらしい。いくつか情報を上げておられるサイト様をみると、数値積分でかなりの速度が出ている模様。
3) そして、これは少々勿体無いのかなぁ、と思われるのは、複数行表示可能なのに、グラフィクスの機能が見当たらない所。LCDの写真を見ると、キャラクタディスプレイではなく、グラフィクスも表示可能なものらしいのですが、そのグラフィクス表示は数式の自然表示 (積分表示など)にのみ貢献している。簡単な点打ち程度のグラフィクスとかあれば、面白かったかなぁ ?
【ソフトウェア】
これが今回、fx-5900Pを取り上げる「目玉」です。
1) アセンブリ言語風ながらも、プログラムが書けて、動きます。
BASICでいう所のinput$(1)に相当する、1文字入力待ちキー取り込みがあり、かなり自由度のあるプログラムが動きそうです(アクションゲームはムリですが)。まあ、これは電卓としては積極的に使われるものではありませんが、定型業務としてアプリケーションを組み込むという用途に使われている例もあります。
2) 次に、自然表記機能
この製品の特徴として、自然数式入力・表示があります。モダンなデザインとして、割合受け入れられている様です。
3) 正規分布計算能
また、今日的な機能という点では、正規分布計算能がある所が実の所見えない特徴になっているのではないか、と思えます。長らく、関数電卓の統計機能と言えば2変数統計機能 (直線回帰分析)でした。fx-5900Pは、どちらかというとハイエンド機種なのか、これが用意されています。
少し前の電卓では、正規分布計算能は「数値積分機能で計算すればいいでしょ」という扱いでしたが、今日では、数表程度の程度でもいいから、一発で数値が求められるべき機能の一つと言ってよいものと思われます。それが、この価格の製品で実装されました。ウレシイ。
4) 行列計算能
行列計算能もあります。複素数行列も扱えるらしく、これはかなり刺激的です。連立方程式の計算機能も、この行列計算機能を利用しているらしく、かなり大きな計算も出来そうです。
5) 数値微分・積分
数値微分、積分の機能もあります。数値積分だけで十分ではないか、と思うのですが、そこはやはり「電卓」、一々、前進差分の計算をするよりも、「答え一発」で中心差分の値が得られるのは、初学者にとっても便利な機能なのではないか、と思われます。
6) 数式記憶、内蔵公式
数式記憶機能も便利です。関数電卓を実務で使用する方にはウレシイ機能でしょう。また、内蔵公式というのも「いいものではないか」と思っております。
当方、以前は「使いもしない内蔵公式なんて、役に立つんかいや。ROMの埋め草だったら、その分ファームでも充実させて、色々な機能を盛り込んでみんかい」と思っておりましたが、fx-5900Pを見て、その考えを改めました。
確かに、実務では内蔵公式を使う場面は少ないのかも知れません。しかし、それでもCASIOは内蔵数式にこだわっていた。それは、元々「実務に使ってもらう」という願いもあったのかも知れませんが、実際には「実務に向けての教育的配慮」なのか、と思うのです。
実務で使っている人は、その専門分野以外の数式に積極的に触れる事はなかなか無いでしょう。それはそれで結構な事ですが、電卓製品を出している側にしてみれば、広い専門分野に対して製品を供給している、という自負があり、様々な分野に使えるんですよ、というアピールであり、ある意味「教育」なのか、と思うのですね。ある分野ではこうした数式を使っている、他の分野ではこっちの数式。そういう知見を盛り込んでいる。そうした事が、専門分野にあっても、より知見を広げていく。知見の横断的活用。そういう事もあって、CASIOは内蔵公式にこだわりがあるのだろうか、と思えて来たのです。
内蔵公式ではなく、自前の数式を記憶させる数式記憶機能だけで十分、と思っておりましたが、「では、実際に時分で使う数式を、コチコチ入れて使っていますか ?」と言われてたら、当方の場合、そうではありませんでした。電卓使いの人の中には、そうした事を地道にやっておられる方も居られるのかも知れませんが、それというのも、実務をきちんとこなし、その道具として電卓を活用されているからであって、実務により便利に活用するとなると、独自の数式を記憶させたりなどの活用につながっていく訳ですから、「内蔵数式なんて要らないんじゃないの」となる訳ですが、実は、内蔵公式自体は、そういう取っ掛かりを提供しているのだとすればどうでしょうか。例えば、内蔵公式に必要な機能があったとしても、実務では、他に「こんな式があったら便利だな」と思う場面もあるでしょう。それを数式記憶機能で補う。そういう使い方でもいいのではないか。
という事で、fx-5900Pを見て、内蔵公式の意味を悟った訳です。もちろん、数式記憶機能があってこそ、内蔵公式が十全に活用される側面はありますが、fx-5900Pでは数式記憶機能も持っている。
惜しむらくは、数式記憶機能、内蔵公式がSolvreで使えそうもない所 (取説を流し読みした範囲では判りませんでした)。これは、その内改善されるかも知れませんが、将来の製品では採用される事を切に望む次第です。
7) その他
最近はCASIOの電卓を使っていないので、この辺りはどうなっていたのかよく知りませんが、今回、fx-5800Pの取説を見て感激したのが、三角関数のパラメータです。昔のポケコンやグラフ電卓では、三角関数の独立変数値域が±1440 (deg)という狭い範囲でした。この範囲を超えてしまう三角関数値を計算できなかったのですが、fx-5800Pでは、実用上十分な範囲で計算できる様になっております。
【締め】
総じて、今日的デザインとなったfx-5800Pは、かなり「買い」な製品なのではないか、と思うのです。これだけの機能が詰め込まれていて、価格がかなり安い (Akira様情報では、Amazonで6500円程度とか)。モダンな機能を持った今日のプロ電という印象です。過去、ポケコンを使っていたユーザーの一部 (何故「一部」なのかというと、BASICではないからだったりするのですが)に対しては「今日(「こんにち」)、コレを買うべし」と言って良い製品です。昔のポケコンよりも高機能で、しかもより「リーズナブル」な価格。この価格にあれこれ機能を要求するのは間違いなのか、と思わせる程に高機能。いや、これが売れずして、何を買う、というくらいのもの !
もちろん、SharpやCANONの関数電卓にも、使いやすくて良い製品はあります。また、CASIOもカラーグラフ電卓という「上位機種」を出しているのですが、ここまで低価格で高機能なfx-5800Pは「隠れた逸品」だったのではないか、と思うのです (「お前が知らないだけだ、ボケ」と言われたら、グウの音も出ません。私が悪ろう御座居ました !)。また、細かい所では、色々と不満が出るかも知れません (フルピクセルのLCDなのにグラフィクス命令がない、数式記憶とSolvreの連携が利かない、三角関数、指数対数で複素数が扱えない、etc ...)。しかし、そうした部分が至らなくても、高機能、低価格は大きな魅力です。本当、コレこそは中高生などのガキ共に購入させるべき製品なのではないか、と思うのであります。
で、ここまで褒めちぎったのですが、今の所、当方はこれを買うつもりはありません。何故か。それは、同等の機能を持つ電卓を手元に抱えている割に、その活用もままならないからです。Akira様は、手持ちの製品が壊れてしまったため、急遽、代替製品として入手されたのですが、それが「当たり」だった、という事ですね。CASIOにしてもSharpにしても。しかし、当方の電卓は今の所、問題なく使えておりまして (先程、TI-83+の電源を入れたら、画面が点かないのでキモを冷やしましたが、バックアップ電池が少なくなっていたためらしく、入れ直しで復帰しました)、当面、新しい電卓は(欲しいという物欲はあるものの)「お預け」です。しかし、fx-5900Pの様な「良い」製品があった、という事で、ウキウキしてしまいました。いずれ、現有電卓の代替をという頃には、fx-5900Pや、その後継機がある、そう思うと、安心します。
PDFなどから判る範囲でしか書けませんが、どうやら、つぎの様な製品らしいのです。
【ハードウェア】
1) 何と、単四乾電池を1本で、1年動くというじゃないの。これで内蔵Flashの書き換えまで出来るというのですから、驚きの省電力といって良いと思います。
2) しかも、それだけ省電力の割には、結構早いらしい。いくつか情報を上げておられるサイト様をみると、数値積分でかなりの速度が出ている模様。
3) そして、これは少々勿体無いのかなぁ、と思われるのは、複数行表示可能なのに、グラフィクスの機能が見当たらない所。LCDの写真を見ると、キャラクタディスプレイではなく、グラフィクスも表示可能なものらしいのですが、そのグラフィクス表示は数式の自然表示 (積分表示など)にのみ貢献している。簡単な点打ち程度のグラフィクスとかあれば、面白かったかなぁ ?
【ソフトウェア】
これが今回、fx-5900Pを取り上げる「目玉」です。
1) アセンブリ言語風ながらも、プログラムが書けて、動きます。
BASICでいう所のinput$(1)に相当する、1文字入力待ちキー取り込みがあり、かなり自由度のあるプログラムが動きそうです(アクションゲームはムリですが)。まあ、これは電卓としては積極的に使われるものではありませんが、定型業務としてアプリケーションを組み込むという用途に使われている例もあります。
2) 次に、自然表記機能
この製品の特徴として、自然数式入力・表示があります。モダンなデザインとして、割合受け入れられている様です。
3) 正規分布計算能
また、今日的な機能という点では、正規分布計算能がある所が実の所見えない特徴になっているのではないか、と思えます。長らく、関数電卓の統計機能と言えば2変数統計機能 (直線回帰分析)でした。fx-5900Pは、どちらかというとハイエンド機種なのか、これが用意されています。
少し前の電卓では、正規分布計算能は「数値積分機能で計算すればいいでしょ」という扱いでしたが、今日では、数表程度の程度でもいいから、一発で数値が求められるべき機能の一つと言ってよいものと思われます。それが、この価格の製品で実装されました。ウレシイ。
4) 行列計算能
行列計算能もあります。複素数行列も扱えるらしく、これはかなり刺激的です。連立方程式の計算機能も、この行列計算機能を利用しているらしく、かなり大きな計算も出来そうです。
5) 数値微分・積分
数値微分、積分の機能もあります。数値積分だけで十分ではないか、と思うのですが、そこはやはり「電卓」、一々、前進差分の計算をするよりも、「答え一発」で中心差分の値が得られるのは、初学者にとっても便利な機能なのではないか、と思われます。
6) 数式記憶、内蔵公式
数式記憶機能も便利です。関数電卓を実務で使用する方にはウレシイ機能でしょう。また、内蔵公式というのも「いいものではないか」と思っております。
当方、以前は「使いもしない内蔵公式なんて、役に立つんかいや。ROMの埋め草だったら、その分ファームでも充実させて、色々な機能を盛り込んでみんかい」と思っておりましたが、fx-5900Pを見て、その考えを改めました。
確かに、実務では内蔵公式を使う場面は少ないのかも知れません。しかし、それでもCASIOは内蔵数式にこだわっていた。それは、元々「実務に使ってもらう」という願いもあったのかも知れませんが、実際には「実務に向けての教育的配慮」なのか、と思うのです。
実務で使っている人は、その専門分野以外の数式に積極的に触れる事はなかなか無いでしょう。それはそれで結構な事ですが、電卓製品を出している側にしてみれば、広い専門分野に対して製品を供給している、という自負があり、様々な分野に使えるんですよ、というアピールであり、ある意味「教育」なのか、と思うのですね。ある分野ではこうした数式を使っている、他の分野ではこっちの数式。そういう知見を盛り込んでいる。そうした事が、専門分野にあっても、より知見を広げていく。知見の横断的活用。そういう事もあって、CASIOは内蔵公式にこだわりがあるのだろうか、と思えて来たのです。
内蔵公式ではなく、自前の数式を記憶させる数式記憶機能だけで十分、と思っておりましたが、「では、実際に時分で使う数式を、コチコチ入れて使っていますか ?」と言われてたら、当方の場合、そうではありませんでした。電卓使いの人の中には、そうした事を地道にやっておられる方も居られるのかも知れませんが、それというのも、実務をきちんとこなし、その道具として電卓を活用されているからであって、実務により便利に活用するとなると、独自の数式を記憶させたりなどの活用につながっていく訳ですから、「内蔵数式なんて要らないんじゃないの」となる訳ですが、実は、内蔵公式自体は、そういう取っ掛かりを提供しているのだとすればどうでしょうか。例えば、内蔵公式に必要な機能があったとしても、実務では、他に「こんな式があったら便利だな」と思う場面もあるでしょう。それを数式記憶機能で補う。そういう使い方でもいいのではないか。
という事で、fx-5900Pを見て、内蔵公式の意味を悟った訳です。もちろん、数式記憶機能があってこそ、内蔵公式が十全に活用される側面はありますが、fx-5900Pでは数式記憶機能も持っている。
惜しむらくは、数式記憶機能、内蔵公式がSolvreで使えそうもない所 (取説を流し読みした範囲では判りませんでした)。これは、その内改善されるかも知れませんが、将来の製品では採用される事を切に望む次第です。
7) その他
最近はCASIOの電卓を使っていないので、この辺りはどうなっていたのかよく知りませんが、今回、fx-5800Pの取説を見て感激したのが、三角関数のパラメータです。昔のポケコンやグラフ電卓では、三角関数の独立変数値域が±1440 (deg)という狭い範囲でした。この範囲を超えてしまう三角関数値を計算できなかったのですが、fx-5800Pでは、実用上十分な範囲で計算できる様になっております。
【締め】
総じて、今日的デザインとなったfx-5800Pは、かなり「買い」な製品なのではないか、と思うのです。これだけの機能が詰め込まれていて、価格がかなり安い (Akira様情報では、Amazonで6500円程度とか)。モダンな機能を持った今日のプロ電という印象です。過去、ポケコンを使っていたユーザーの一部 (何故「一部」なのかというと、BASICではないからだったりするのですが)に対しては「今日(「こんにち」)、コレを買うべし」と言って良い製品です。昔のポケコンよりも高機能で、しかもより「リーズナブル」な価格。この価格にあれこれ機能を要求するのは間違いなのか、と思わせる程に高機能。いや、これが売れずして、何を買う、というくらいのもの !
もちろん、SharpやCANONの関数電卓にも、使いやすくて良い製品はあります。また、CASIOもカラーグラフ電卓という「上位機種」を出しているのですが、ここまで低価格で高機能なfx-5800Pは「隠れた逸品」だったのではないか、と思うのです (「お前が知らないだけだ、ボケ」と言われたら、グウの音も出ません。私が悪ろう御座居ました !)。また、細かい所では、色々と不満が出るかも知れません (フルピクセルのLCDなのにグラフィクス命令がない、数式記憶とSolvreの連携が利かない、三角関数、指数対数で複素数が扱えない、etc ...)。しかし、そうした部分が至らなくても、高機能、低価格は大きな魅力です。本当、コレこそは中高生などのガキ共に購入させるべき製品なのではないか、と思うのであります。
で、ここまで褒めちぎったのですが、今の所、当方はこれを買うつもりはありません。何故か。それは、同等の機能を持つ電卓を手元に抱えている割に、その活用もままならないからです。Akira様は、手持ちの製品が壊れてしまったため、急遽、代替製品として入手されたのですが、それが「当たり」だった、という事ですね。CASIOにしてもSharpにしても。しかし、当方の電卓は今の所、問題なく使えておりまして (先程、TI-83+の電源を入れたら、画面が点かないのでキモを冷やしましたが、バックアップ電池が少なくなっていたためらしく、入れ直しで復帰しました)、当面、新しい電卓は(欲しいという物欲はあるものの)「お預け」です。しかし、fx-5900Pの様な「良い」製品があった、という事で、ウキウキしてしまいました。いずれ、現有電卓の代替をという頃には、fx-5900Pや、その後継機がある、そう思うと、安心します。
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