2008年6月13日金曜日

新しいHP電卓の情報・2

既に、新しいHP製品の紹介が出ているそうで、次のサイトにHP電卓に関する情報がありました。


http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press_kits/2008/connecting/calculators.html



かいつまんで、見てみましょう。


* HP StreamSmart 400

4 つの入力ポートを備えた、データコレクタの様です。HPのグラフ電卓に接続して使うのですが、その機種が HP 39/40gs に限られているのが惜しい所。多分、学校教育向けという事で出したのでしょう。とは言え、SysRPL とか使えば、HP 50g とかでも使えるかも知れません。

* HP 20B Business Consultant Calculator

既に情報が出ている、金融電卓です。最新の写真をみると、かなり薄い感じがします。プロセッサにATMELのARM7アーキテクチュアの石を使っているようで、$ 40 程度の価格をつけています。ARM7 の石は今後、HP 35S クラスの関数電卓にも採用される可能性もあります。
金融電卓の方はてんで疎いので、この機種の使いやすさは良く判らんのですが、AlgebraicとRPNの切り替えが出来るそうです。プログラム機能はない様子なので、プログラム機能が必要な方は HP 12C を求めた方が良いのかも知れません。

* HP OfficeCalc 100
* HP OfficeCalc 200

いわゆる「電子式卓上計算機」です。CASIOとかが出している、事務向けの計算機のようですが、こうした製品は多分,HP では初なのではないでしょうか。いわば「殴り込み」という所でしょうが、悪い意味での経営拡大とならない様にしてもらいたいものです。

* HP PrintCal

上記の HP OfficeCalc に、小型プリンターをつけたもののようです。

* HP Quick Calc

磁石を後ろに持っていて、金物の机 (いわゆる事務机) などの場所に手軽に貼り付けておける電卓です。これなども、日本の電卓にはありそうな感じですが、ノベルティーグッズという事も狙っているのでしょうか。


HP の関数電卓に関心のある方 (当方もその一人です) にとっては、今年のHP電卓はどうやら「不作」のようです。まあ、毎年新しい電卓が出ても、電卓の「追っかけ」をしている訳ではありませんから、たまにはこんな調子でも良いですか。


追記 on 2008/06/16
はるまき様の情報により、リンクを変更しました。

2008年5月28日水曜日

金融電卓「HP 12c」の情報

July さんでは、今まで販売されていた「HP 12c platinum 金融電卓 25周年記念モデル」が完売し、「HP 12c platinum 金融電卓(ブラック)」 (価格: 10,580円) が発売になったそうです。現在発売されている 12c は、電源にリチウム電池 CR 2032 を使っているそうで、内部は新しいものとなっています。そもそも、昔の 12c は、プログラムのステップ数が 99 でした (現在のものは 400 あります)。

個人的には名機と思っている「HP 15c」 (同じボディーを使っている、シリーズ 10 の一つ)の復活を期待したいのですが、難しいのでしょうね。まあ、50g や 35S もあるので、贅沢は言えません。

2008年5月15日木曜日

新しいHP電卓の情報

Julyさんが、この夏、HPから新しい電卓が2機種出るという予告をしております。
しかし、その内の1機種と思しき情報が、comp.sys.hp48 に上がっておりました。


New hp calculator?


ここでは、「HP20b」という機種が報じられていました。情報源は独逸の買い物サイトのようで、末尾の「b」から、金融電卓のようです。三角関数までは計算できる様子(逆三角関数はなさそう)ですが、重装備というものでは無さそうです。Google 翻訳を使うと RPN は使えそうな事が表示されますが、INPUT キーがあるので、通常は Algebra 入力と考えて良いのかと思います。

一方、July さんは、次の blog を掲載して居ります。


オフィス機器展2008に出展します


ここには、

> 招待券がありますので、必要な方は sales@july.co.jp 宛にご連絡下さい。
> 出展製品:hp 電卓、フラッシュメモリ
> ( hp 電卓の新機種を持って行きます :) )

とあります。新型が 2機種、と予告されているので、もう 1 機種も出るかも知れません。片方が金融電卓なので、いま一つは関数電卓であると考えて良かろうと思います。果たして、どんな電卓がでるのかな ?
新しい電卓に目が無い筆者としては、行ってみたい気もします。July さんも、招待券をくれるようですし。
しかし、残念ながら、このショウは「バイヤーズ・ショウ」の様なので、一般の消費者が行くと、却って迷惑になりそうです。ウーム、惜しい !
もし、どなたか、見られる機会がありましたら、レポートされるとウレシイですね。まあ、ショウ自体も 7 月の話ですし、その頃までには他の情報も出てくるかも知れません。夏休みが明けると、新しい電卓の発売時期です。

2008年5月3日土曜日

July さん、HP 35 S の日本語マニュアルを完成

と、表題以上の事はありません。有り難いです。まだ、不備があるかも知れないとのことで、気付いたことがありましたら、御報告をいれましょう。

2008年4月17日木曜日

July さんのblog より

日本 HP にて、電卓のページが出来たそうです

http://h50055.www5.hp.com/calculators/jp/ja/

流石に、日本 HP が電卓の販売を再開するということでは無さそうですが、それでも日本語で電卓の情報が提供されるのは、どこかうれしいものです。

そして、この関連ページに、われらが (?) 電卓販売サイト (他にも色々とお値打ち品を販売されて居りますが)、July.co.jp が紹介され、リンクもあります。詳しくは、July さんの blog をご参照。

http://www.july.co.jp/index.php?main_page=wordpress&p=129

July さんでは、もうすぐ新しい電卓の情報も提供される様子です。HP や TI は、アメリカの「新入学シーズン」 (夏休み明け) にあわせて、新しい電卓を投入してくるのが常なので、夏前には何かしらの情報がありそうです。HP 50g の日本語マニュアルとともに期待して待ちましょう (圧を掛けてどうする)。

追記 on 2008/06/13
タイトルを変更しました。

2008年2月11日月曜日

懸垂線を使った、対数の導出について

岩波新書の「数学入門(下)」(遠山 啓・著)に、懸垂線に関する面白い話題が出ています。
その昔、ライプニッツが、懸垂線を対数表の代わりに使ったらどうだろうか、と言ったのだそうです。実際にやってみると、どんな具合になるのか、ということで、やってみました。


ある数 Y の対数 X = ln Y を求めることを考えます。X と Y の関係は次の通りです。

Y = exp X

つぎに懸垂線を考えます。つぎの式で表わされるのでした。

x exp (x/a) + exp (-x/a)
y = a cosh --- = a ------------------------
a 2

ここで、 Y = exp X = exp x/a とおきます。すると、

Y + 1/Y
y = a ---------
2

この式から、Y を「対数を求めたい数値」として、Y から y を計算、さらに得られた y から懸垂線のグラフを使い、x を求めます。

最後は、 X = x/a によって X を求めます。

実例 )

カテナリ数 a = 18.63 の懸垂線を使って、ln 30 を求めましょう。

まず、Y = 30 として、に対応する懸垂線上の値 y を計算します。

30 + 1/30
y = 18.63 * ----------- = 279.7605
2

グラフを使い、これに対応する x を調べます。ここでは、つぎの値を得ました。

x = 63.33846

この作業が、精度に一番影響を与えます。実際に紐を垂らしたり、あるいはグラフ電卓なんかを使うと面白いかも知れません。

最後は、得られた値から対数 X を計算して終了です。

X = 63.33846 / 18.63 = 3.39981

実際の値は ln 30 = 3.40120 ... なので、まあまあの値といえそうです。

2008年2月7日木曜日

双曲線関数の話題

久しぶりの記録です。果たして、どれだけの人が読んでいるのか、などという愚痴はさておき、今回は、はるまき様のblogに影響され、双曲線関数の話題をお送りします。

双曲線関数は、大抵の関数電卓に用意されておりますが、果たして、どれくらいの方が利用しているのでしょうか。当方は、余り利用した事がないので、こんな呑気な事を書いてるのですが、どうも、必要な人にとっては、やはり必要なものであるから、関数電卓のなかでも、重要な位置を占めていると思われます。

HPのサイトには、電卓のチュートリアルがPDFの形で用意されています。その中に、双曲線関数に関するものがあるので、それを見てみましょう。

この中に例題があります。一応、意訳を出しますが、誤訳の可能性もあるので、その事にお気づきの方はお知らせ戴きたく思います。では、行ってみましょうか。

問 1) 山の頂を結ぶケーブルを伝う trum (ケーブルカーの様なものでしょうか) があり、速度は v = 135 m/min、頂の間(径間)は 400 m と言います。
頂におけるケーブルの傾き角が 63 deg の場合、この trum は、頂の間をどのくらいの速度で移動するのでしょうか。

答 1)

まず、ケーブルを伝う trum という事で、この trum が移動するのは「懸垂線」と呼ばれる曲線である、と理想化します。懸垂線は、次の式で表現される式です。

x
y = a cosh ---
a

但し、

S ; 径間 (吊り下げ点の間隔)
D ; たるみ (吊り下げ点と極点の高度差)
L ; 径間の曲線長
a ; カテナリ数
t ; 吊り下げ点での曲線の傾き

この式をいじくり回すと、次の式を得ます。

S tan t
L = ----------------
arc-sinh tan t

この例の場合、S = 437、t= 63°なので、次のような計算になります。

437 tan 63
= ---------------
asinh tan 63

= 601.1129 (m)

よって、掛かる時間は

L / v = 601.1129 / 135 = 4.45269 (min.)


問 2)

径間 S = 40 ft、カテナリ数 a = 18.63 ft の懸垂線で、曲線長はどれほどでしょうか。

これを解くには、次の式を使います。

S
L = 2a sinh ----
2a

40
= 2 * 18.63 * sinh -----------
2 * 18.63

= 48.13830 (ft)



ex. 3) (これはオリジナル)

径間 S = 400 m、曲線長 L = 450 mのカテナリ数は ?

S
L = 2a sinh ----
2a

から、数値解を計算します。HP35S (ようやく出て来ました !)での、Solvreを使った作業例。

1) まず、[EQN]キーを押して、上記の式を入力します。
2) 続いて [SOLVE] [A] と押して、Solverを動かします。
3) "L?" には 480 [R/S]、"S?"には 400 [R/S] と押します。
こうして、

a = 187.8166

を得ました。


追記 on 2008/02/10
kaak様の指摘で、修正しました。